あらすじ
最近、「部下を動かすためには、上司は鬼にならなければならない」という説が出まわり、一定の支持を得ているようだ。しかし、本当にそうなのだろうか。短期的に業績がアップすることはあるかもしれない。けれども、上司と部下の信頼関係が損なわれ、部下の能力が向上しないなか、高い業績を維持できるはずはない。本書はこうした説の対極にあるコーチングのなかでも、特にビジネス・コーチングについて、アメリカ流そのものではなく、日本企業の実情や日本人の心理に合わせて解説。また、より具体的に学べるように、「指示待ち族の新人のケース」「やる気のない中堅社員のケース」「頑固なベテランのケース」「大きな失敗をしてしまった若手のケース」など5つの実践シナリオを詳説している。一人ひとりの人間的成長を優先し、一方通行指導ではなく、双方向コミュニケーションを実現する最新マネジメントが身につく一冊。
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Posted by ブクログ
コーチングを学んでいる私にとってはとてもよい本でした。
テーマを「ビジネスコーチング」ということで絞っていますが、コーチングの普遍的な記載はあります。
コーチングに興味がある方は読んでみてください。
Posted by ブクログ
企業内研修にも導入されているコーチングについてのお話。スキルを身につけて普段から使えると、仕事だけでなくプライベートもスムーズに進みそう。カウンセリングやコンサルティングとの違い、[ GROW モデル ] などもわかりやすく解説されており、コーチングの導入書として良さそうだ。
Posted by ブクログ
【コーチングの概念整理(共通点と相違点】
・カウンセリング
共:聴く
相:カウンセリングは「過去に向かってwhy」
コーチングは「未来に向かってhow」
・コンサルティング
共:相手に情報提供し、行動指針を示す
相:コンサルティングは「専門分野に限定」
コーチングは「普遍的な技能」
・ティーチング
共:指導によって能力を高める
相:ティーチングは「画一敵教育」
コーチングは「個別指導」
【GROWモデル】
Goal(目標の明確化)
Reality(現実把握)):本当の問題は何か
Resource(資源の発見)
Options(選択誌の創造):無限の可能性を追求
Will(目標達成の意思
【実践コーチングのポイント】
1)まずは答えやすい質問から入る
2)自分と相手との共通点を探す
3)やる気のない人はいない
→「今はやる気が低い状態にある」
4)コミュニケーションの量を増やし、やる気が低い理由を明らかにする
5)責めても人は変わらない
→相手にボールをぶつければよける。相手の行動を変えるためには
「ボールを置いて相手に取らせる」方法も。
6)相手のプライドをきづつけない
7)相手の立場、気持ちになってみる
8)あせらない
9)能力を最大限に活用する方法を部下自身に考えさせる
10)他の部下を指導する経験を積ませ、プレーヤーからマネージャーへと
視点をかえさせる