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優しいお話
リーマン、先輩ゲイ、後輩ノンケ。先輩には好きな人がいて、ずっと片想いをしてきた。その事に気付いた後輩が、健気だと思いながらもいたたまれなさも感じていた。それが恋心だと気がつかないうちに。
Posted by ブクログ
表題作は、九州男児社会人×出向先のフランクなオープンゲイ(同僚に片想い)のまあ偉い人。同時収録は表題作の攻めの高校時代の友人CPで、ハイスペック故に全てがつまらない男子×柔らかボディーの普通男子。
九州男児設定は特に活きてるわけではないのですが、気になって気づいてしまい放っておけなくて、という攻めの受けに対する感情移入というか、恋になるまでのストレートな道のりが何だか潔く感じました。展開が早いとかそういう意味ではなくてだ。(理由は後に分かるのですが)
同時収録作品の素敵な元カノ先輩可愛すぎましたね……。
先輩の別の恋の話も読みたさ出ます。
それはさて置き、こちらの攻めは巨乳好きとかではなく、柔らかいものに触っていたい辺りハイスペックなだけではない人間性を感じました。よい変態です。
攻め視点の『君だけだよ』に対しての、受け視点の『僕をみつけて』を読むこの前後で話の印象といいますか、深さが変わって見えます。
取り柄がない普通の人間、という受けの自認から始まるのに、覚えて貰おうとしていない・誰でもいい訳じゃない誰か、という分析と我儘な部分が普通でありながら素直で、この子の魅力かなと思わせるのつよくないですか。こんなような表現が散りばめられていて、何か、無性に好きです。