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Posted by ブクログ
この書籍はマルク・レビンソン著「コンテナ物語」の続編的な位置にあると感じた。コンテナ物語では船舶による荷物輸送でコンテナが発明され、規格化し、世界経済を大きく変貌させるまでの物語であった。
「水、空気、コンテナ」これなしに我々の生活を成り立たせることが出来ないほど生活の中に溶け込んでいるコンテナ。ここまでの存在になったコンテナを基に世界経済を読み解いていくという内容である。
コロナ禍、港のロックダウン等で船舶による物流が麻痺した。港には荷解きされないコンテナが滞留、海上には港に入れない大量のコンテナ船が滞留。これにより、空コンテナが不足し、海上輸送費が上昇した。コロナが落ち着くとコンテナ輸送が落ち着き、海上輸送費も減少した。
経済が発展すると住宅の新築、リフォームが増加し、材料の輸出入によってコンテナ輸送が増加。コンテナ船を大型化するとコストを増加させず多くのコンテナを輸送できるため輸送単価が下がる。このような様々なコンテナ、海上輸送の仕組みが解説されていて、世界経済を読み解く術を学べる書籍である。