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Posted by ブクログ
17歳の少女がひとりで抱えるには重すぎる過去。
自分の正義で動く、代償、罪の償い方も相手に提示する強さもあるが、本当は辛くて助けをずっと求めていた。
殻に閉じ籠り、優しく心配してくれる相手はいつかいなくなる、それならば自分から排除しようと動いてみたり。
彼女なりの優しさでもある。
あることを隠して巫香に近づく太輝。
人と繋がること、友達を作ると依存してしまいそうだという思いがあったが、人と繋がり巫香のそばにいることで、最初の目的を忘れてはいないけれど、味方になりたいと強く思うようになり、太輝も巫香の頼み以外行動していなかったが、自ら行動するように。
巫香、太輝を、優しく見守る大人たち。
あなたには嘘をつかないと言った巫香と、真実を隠し、嘘で彼女を守ろうとする太輝。
明日(未来)ではなく、今を大事にしたいという思いでついた嘘は彼女をすくったけれど…いつかその嘘に気がついてしまったら、彼女はまたひとりになる、また自分を責めることになる…考え方(洞察力)、行動力のある彼女に隠しとおせるか…続きはないけれど、彼の嘘もまた重い。