【感想・ネタバレ】世界サブカルチャー史 欲望の系譜 アメリカ70~90s 「超大国」の憂鬱のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年01月04日

アメリカの歴史をサブカルチャー(映画)から紐解いた面白い作品。
70年代のニクソン、ヒッピーの時代とスタウォーズやゴッドファーザー
80年代のレーガン(小さな政府)とトップガンやスピルバーグ
90年代のITとバットマンやタランティーノ作品
何気なく観てきた映画に新たな視点を追加してさらに面白くしてく...続きを読むれる本。

個人的に、サイレントマジョリティが南部保守や北部の工場労働者たちを指していることが初耳で、欅坂の曲名の深さも改めて知りました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月08日

サブカルチャー史というより、映画で辿る各年代におけるアメリカの社会観についてといった感じ。
一方で、映画が文化的素地の表象に足りうるのも事実であって、その時代を生きた筆者陣の境遇からは当事者としての意識や、外部から見逃されがちな出来事についてのアクセスを促すし、そもそも時代を代表する映画作品について...続きを読む遍く触れるでもなかったので、これを機にいくらか試してみたいとも。

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Posted by ブクログ 2023年07月16日

その時代のアメリカの象徴と映画を結びつけて時代背景を回顧する本になります。
切り口は悪くないのでしょうが、なんかこじつけ感が伝わる部分もありました。

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Posted by ブクログ 2022年08月06日

切り口は面白く悪くはないが、映像作品を言葉で表現することの難しさを感じた。タイトルもちょっとミスリードっぽい気がする。

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Posted by ブクログ 2022年06月25日

その時代のアメリカの象徴としての映画が紹介され、出来事を回想する。60年代ならば、ベトナム戦争や反戦運動、ヒッピー映画である『イージー・ライダー』のような。果たしてサブカルチャーと言っても、アメリカにメインカルチャーなんてあるのか。美術や絵画、演劇などのクラシックな文化は欧州にはあり、フランスのジャ...続きを読むンリュック・ゴダールが、日本はアメリカばかり見ているが、本当は欧州の方が相性が良いはず、という意味が分かる気がする。若いアメリカは物語が欲しくて、無理矢理、西部劇をシンボリックに語り、年代を象徴する若者のシーンを映画と共に発現してきた。そして、このカウンターカルチャーさえ、それより上の世代が消費社会に飲み込んで収益化しながら食べ尽くしていくというのが、リアルなアメリカの姿だという気がする。

本著でも紹介される90年代の『トゥルーマンショー』は私も見たが、リアリティ番組の中で、それとは知らされずに、自らの人生を観衆に見世物にされる主人公。彼の生きる世界は戯曲で、登場人物は全て役者だ。観察者が、誰かのリアルを娯楽として消費する世界。仕掛け人である支配者、知らずに支配される演者、それを消費する外の人。この三角構図がまさに、アメリカだ。

このリアルを食い物にしていくカルチャーは日本のテレビショーにも取り入れられ、木村花の自殺に繋がる。海外でもto catch a predatorという番組で淫行のおとり撮影で引っかかった男をお茶の間に放映し晒し首、偽善を尽くした故に自殺に駆り立て、裁判沙汰になった。消費というものは、ニーズを演出して欲望を誘発する事で他人の余力を搾取する手段であるから、リアリティ番組は、まさにテレビショーとしてマッチポンプの小単位だ。この単位を大きく若者全体に広げて一網打尽に搾取していくという年代別のシーンが、アメリカ文化だったというと言い過ぎだろうか。

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