あらすじ
お金のプロが提案する、「お金の奴隷」にならないための、「お金の増やし方」入門。
第1章 「投資すべき」は「あおり」でもなんでもなく統計的に正しい
第2章 なぜ「年収300万円」でもFIREできるのか
第3章 失敗のしようがない「インデックス投資」のコツ
第4章 投資に丸ごと生かす「米国経済」のポイント
第5章 資産が「自動」で増える「FIREマインド」とは
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Posted by ブクログ
年収高低に関わらず、貯蓄率が左右するという話は興味深かった
FIRE後の投資スタイルについても、数式根拠で理解しやすかった
また投資先についての例の情報量も最小限に留められており、複雑化していなくて実践しやすいと感じた
FIREなんて怖くない〜!
Posted by ブクログ
概要
・本書は、年収300万円かつ貯金ゼロの状態からでも、計画的に取り組めば「7年でセミリタイア(=サイドFIRE)を目指せる」という考え方を示している。
・キーワードとして「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」、「サイドFIRE(資産収入+労働収入で生活するセミリタイア型)」、「貯蓄率の向上」「インデックス投資」「米国株」「4 %ルール」「マインドセット」がある。
・年収の多さよりも「収入に対してどれだけを貯蓄・投資に回せるか(=貯蓄率)」が、FIRE達成の鍵であると著者は強調している。
主な内容・構成
第1章:「投資すべき」は「あおり」でも何でもなく統計的に正しい
・日本では賃金が長期にわたり停滞しており、銀行預金金利も極めて低いため「働いて給料を貯めておくだけ」では資産が増えにくい。
・したがって、投資によって「お金にも働いてもらう」必要があるという流れを整理している。
第2章:なぜ「年収300万円」でもFIREできるのか?
・著者自身も32歳時点で年収327万円という“低空飛行”状態からスタート。
・FIREには次の4タイプがあると紹介:
フィットFIRE(資産収入のみでゆとりある生活)
リーンFIRE(資産収入のみで質素に生活)
コーストFIRE(将来的に働かずとも資産が増える状況を作っておく)
サイドFIRE(資産収入+働く収入で生活) ― 本書が推奨するのはサイドFIREで現実的。
・そして「年収の額=FIRE達成の可否」ではなく、「貯蓄率=収入に対してどれだけを貯めて投資しているか」が決め手である。
第3章:失敗しようがない「インデックス投資」のコツ
・個別株投資やギャンブル的な投機ではなく、長期・分散・積立というインデックス投資こそが初心者でも実践しやすく、リスクを抑えた資産形成手段である。
・具体的な投資の振る舞いとして、「毎月一定額を積み立て」「ドル・コスト平均法を活用」「市場のタイミングを狙わず継続」が勧められている。
第4章:投資に丸ごと生かす「米国経済」のポイント
・世界の資金が集まる米国株式市場を中心に据えるべきという視点。米国はバブル崩壊や金融危機を何度も経験しながら株式市場が成長してきたという歴史的背景を紹介。
・日本だけで資産を持つことのリスク、グローバル分散の重要性などが語られている。
第5章:資産が“自動”で増える「FIREマインド」とは?
・FIREを実現できる人の共通点として、欲望をコントロールできること、支出を最適化できることが挙げられている。
・支出を見える化し、貯蓄率を高めるための家計の工夫、固定費削減、無駄なサービス解約、そして「お金を稼ぐ=働く」だけではなく「お金を働かせる」思考転換が必要である。
実践アクション/キーポイント
・まずは支出を把握し、“収入に対してどれだけを貯蓄・投資に回せるか”を明らかにする(貯蓄率を上げる)。
・毎月一定額を投資(特に米国インデックス株)に回してコツコツ積み上げる。株価の上下で一喜一憂せず、長期保有と継続を重視。
・セミリタイア(サイドFIRE)を念頭に、「資産収入+労働収入」で生活できるように設計。資産収入だけに頼らず、働く日数・時間を減らして自由時間を増やす。
・マインドセットとして「お金を目的にしない」「お金に振り回されない」「自由な時間=価値である」という考え方に切り替える。
結論
・年収300万円でも、貯金ゼロからでも、本書の提案する方法を忠実に実践すれば、7年という期間でセミリタイア(サイドFIRE)を達成する可能性は十分にある。
・年収の多さではなく、「貯蓄率」「継続したインデックス投資」「支出の最適化」「マインドセット」が鍵になる。・自分の収入・支出・資産運用の数字を把握し、行動設計すれば「働かされる人生」から「選べる人生」へという方向転換が現実味を帯びる。
Posted by ブクログ
FIREと資産運用について、初歩的な内容を誰でも分かるように書いた本。内容は悪く無いが初歩的すぎて自分にとっての発見は多くなかった。
発見は、トリニティ・スタディと呼ばれる資産運用率と取崩年数の相関表があること、米国株のメリットと米国の金利・財政政策について簡潔に纏まっていて理解が進んだこと、の二点。
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FIREについて、
- どうすれば目標の時期までに目標金額を貯蓄できるか?
- FIREには幾つかの種類がある。副業をしながら、支出を極力減らして倹約しながら、などに加えて、一般的な資産運用から得た不労所得からのみで生活するFat FIREがある。
- いずれのFIREを目指す場合も、総資産の運用益、生活費としてそのうち何%/年を取り崩すか、取り崩した場合に何年で資産が何割減るか、をまず知るべき。トリニティ・スタディと呼ばれる資産運用の研究結果が非常に参考になる。
資産運用に関して、
- 投資信託、個別債券・株式、ETFの違い
- 米国株に投資するメリット(半永久的に株価が上がり続けている唯一の国)
- アメリカは金融政策(金利操作・量的緩和)と財政政策(公共事業や税制改革)が上手くバランスが取れている
- 株式は長期保有が原則
- 自分の資産ポートフォリオ組成にあたり考えること(リスク許容度、コアサテライト戦略、現金クッション、暗号資産の組入是非)
Posted by ブクログ
4%ルール。
年間支出の25%を米国株インデックスにして、年間4%ずつ売却する。
トリニティスタディ=4%ルールの根拠となっている。
貯蓄率50%でサイドFIREを目指す。半分分を働く。
貯蓄率アップの方法は支出の最適化=固定費を減らす。
副業で時間報酬型の仕事はしない。=インターネットビジネスで収益が時間の経過とともに増加するような仕事をする。
投資信託は再投資型のものがおおい。ETFは再投資型はない。
信託報酬はETFのほうが安い。
米国株インデックスと全世界株式インデックスがおすすめ。
楽天証券かSBI証券がおすすめ。
収入が上がっても固定費を上げないこと。
現在価値と将来価値を考える。
生活費×5年分は現金でとっておく=暴落時に取り崩さないように。