あらすじ
何にもすることがない休日の午後。テスト勉強が手につかなかった平日の深夜。庭先で洗濯モノを干す平日の昼間。疲れて乗り込んだ深夜のタクシー。そこで小さく流れていたのは、いつもラジオだった。内容なんてよく覚えてない。面白かったか定かじゃない。でも、それを聞いたときに、何をしてたかは、覚えてる――。落語界を牽引し、エッセイのジャンルも勢い余って引っ張る一之輔師匠が回想する「あの頃と、あの番組」。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ラジオ×一之輔さんというとても魅力的な一冊。
一之輔師匠のあの語り口で脳内再生されるエピソードの数々。
思わずクスッと吹き出してしまうエピソードばかり。
Posted by ブクログ
一之輔さんの落語会は 年2回行くので 読んでみました。
ニッポン放送のラジオ 金曜日に増山さやかさんと
出ていますね。
落語会の話しの中で 奥さんの話しも時々される。
この本読んで ああ 二十歳の頃から付き合ってたんだ!
なんておもいました。
私はスマホでラジコ ポッドキャストでラジオを聴いています。
一之輔さん 若い頃からずっと聴いてたんですね。
肩に力の入らない素直であったかい文章でした。
これだけ 長い間 ラジオ聴いて生活してきたって
なんか羨ましい気がしました。
Posted by ブクログ
ラジオに対する愛情の深さ、世代的にもわかる部分が多く、嫉妬してしまうほど面白いエッセイだった。親に隠れて目覚ましをセットし、夜中トランジスタラジオでたけしのオールナイトニッポンを聞いていた小学6年の頃がよみがえる…
Posted by ブクログ
春風亭一之輔のことを、自分がなぜ好きなのか。
この本を読むとよく分かる。
世代は一回り違うが、中学生の頃の時間の過ごし方とか、ラジオで人格が形成されたようなところがまるで同じなのだ。
この本には成長とともにどんなラジオを聴いて過ごしたかが、一遍ずつ書かれている。
世代が違うと聞いているラジオ番組もまるで違う(「ビートたけしのオールナイトニッポンには間に合わなかった」と再三書かれているように)が、ラジオを聴いていた心持ちとかは同じだし、それで今も僕と同じようなことを面白がる人なんだと思っている。
あとがき的に同級生との鼎談が掲載されているのも良い。
つかたんくろう(ニッポン放送の塚越孝アナウンサー)が自死されたことをこの本で初めて知った。