あらすじ
システム基盤技術に経験豊富なエンジニアが、現場実務から得た知見をもとに、要件をわかりやすくまとめたインフラ上流工程の実務入門書。
求められる要件を、筆者らの実務経験に照らして項目化・分類。インフラ設計の現場でなかなか見えにくかった知識や経験が具体化されており、設計の勘所が明瞭に見えてきます。インフラ業務未経験者が基礎を習得するための入門テキストとしても有効。
主な内容
序章 システムインフラについて
第1章 インフラ構築の流れ
1.1 各工程の流れ
1.2 企画および計画工程
1.3 要件定義工程
1.4 設計および製造、テスト工程
1.5 運用保守工程とプロジェクトライフサイクル
第2章 インフラの要件定義と非機能要求
2.1 インフラの要件定義
2.2 非機能要求に対する課題解決の第一歩
2.3 非機能要求項目の概要
2.4 要件の実現へ
第3章 要件定義から設計へ
3.1 そもそも「設計」とは?
3.2 基本設計と詳細設計の位置づけと記載内容
3.3 本書で使用する設計モデルシステム―3階層システムとは
第4章 可用性設計のセオリー
4.1 可用性設計-SPOFと冗長化
4.2 サーバ内ハードウェアの冗長化
4.3 サーバの冗長化
第5章 性能・拡張性設計のセオリー
5.1 性能・拡張性を考慮した設計
5.2 システム拡張性の確保
第6章 運用・保守性設計のセオリー
6.1 運用時間
6.2 システム停止時間
6.3 バックアップ
6.4 システム監視
6.5 運用時の体制
6.6 システム運用機能の自動化
第7章 セキュリティ設計のセオリー
7.1 ITによる対策
7.2 識別と認証
7.3 暗号化に関わる対策
7.4 通信制御
7.5 監視・制御
7.6 セキュリティリスク管理
7.7 ウイルス・マルウェア対策
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Posted by ブクログ
インフラ周りの検討にあたっての検討項目や
検討プロセスについてまとめた本。
アプリ側に従事している方でもインフラについては
理解しておいたほうがよいと思いますので、
こういった本でインフラ側の取り組みを知っておき、
アプリ設計・開発にもつなげていけるといいですね。
【勉強になったこと】
・インフラ要件定義のプロセス
要求抽出
要件分析
要件仕様化
妥当性確認
ユーザレビュー
・量子コンピュータの分類
①量子ゲート方式
計算方式:デジタル
利用範囲:汎用的に利用可能
②イジングマシン
計算方式:アナログ
利用範囲:組泡汗最適化計算に特化
・HAクラスタとは、同じ機能・役割を持つ複数台の
サーバを稼働系、待機系という形で稼働させ、
通常は稼働系のみで処理を行う構成のこと。
・識別と認証
識別:一個人が誰であるかを一意に特定できる情報
認証:識別に使われた情報をもとに、当該の人物が
ユーザ本人であることを証明すること。
・ファイアウォール、IPS、WAFの役割
ファイアウォール:ネットワーク層を利用した攻撃
IPS:Dos攻撃等の不正アクセス攻撃
WAF:アプリケーションの脆弱性攻撃
Posted by ブクログ
インフラ設計の全体像を網羅的に解説。
細かい設計のいろははないけれど網羅性は十分。
こうみるとやっぱり運用ってインフラ設計の一部に含まれてしまうのだなと感じた。
セキュリティも簡単に言ってくれるこどもっと奥が深いだろうに。
こういう本からリファレンスする次のステップの本があれば売れるんじゃなかろうかと思う。
初学者が次を考えようとしたときに自分でテーマを考えるというのが難しいところ。