【感想・ネタバレ】賢明なる投資家 ──割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

防衛的投資家のポートフォリオは株式と債券の割合を常に50対50に保つべき
株価が上がればそれを売って債券を買い、株価が下がれば債券を売って株式を買う

債券の選択
1.課税の有無
2.長期か短期か

防衛的投資家の普通株銘柄の選択
1.十分な過度ではない分散投資
2.財務内容の良い有名な大企業
務内容の良い:
 株主資本純資産が借入金を含めた総資産の半分以上(公益企業は30%以上)
3.長期にわたる継続的な配当支払い実績
4.上限価格
(1)過去7年間の平均企業収益の25倍
(2)過去12ヵ月の企業収益の20倍

リスク
1.現実の売却によって損失が確定する
2.投資先企業の経営状況が著しく悪化したために株価が下落した場合
3.証券の内在的価値に照らして高すぎる株価で買い付けた結果の値下がり

積極的投資家の三つの分野
1.人気の停滞している大企業
2.割安株の購入
本来の価値が価格より50%以上
優先負債をすべて差し引いた後の純運転資本以下の価格のもの
3.買収対象となる銘柄

基本的に、真の投資家にとって、株価変動の持つ重大な意味はひとつしかない。相場が急落すれば抜け目なく株を買い付け、急騰すれば売却するチャンスなのだ。それ以外の時には株式市場のことなど忘れ、受け取る配当金と企業業績に注意を注いでいた方が良い結果につながるものなのである。

投資家の最大の関心は、適切な証券を適切な価格で取得して保有することにある。

防衛的投資家のポートフォリオに含まれるべき7つの統計的基準
1.適切な規模
年間売上が10億ドル以上
公益企業では総資産500万ドル以上
2.財務状況が十分に良い
流動資産が流動負債の最低2倍以上(流動比率2対1)
長期負債が純流動資産(運転資本)を超えないこと。
公益企業では、負債が株式資本(簿価)の2倍を超えないこと。
3.最低過去20年間、継続的に配当がある
4.過去10年間、赤字決算がない
5.一株当たり利益が、10年間で最低3分の1以上伸びている
初めの三年間と最後の三年間の平均を比べる
6.株価が純資産価値の1.5倍以下
収益の15倍以内であれば、それに伴って1.5倍を超えてもよい。
株価収益率に株価純資産倍率を掛け合わせたものが22.5以上であってはいけない。
7.株価が過去3年間の平均収益の15倍以下

株価収益率の逆数が優良債券の利回りと同程度であること。

事業原則
1.自分が何をしているのかを知れ―己の事業を知れ
2.決して自分の事業を他人任せにしてはならない
3.信頼のおける計算の結果、相応の利益を得るチャンスが十分にあると考えられる場合を除いて、その事業(投資)を踏み出してはならない。
4.自分の知識や技術に勇気を持って従いなさい。事実に基づく結論を自ら下し、その判断が正しいと確信したなら、自分の判断に従って行動しなさい。

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2011年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

●内容
・バリュー投資の家元が、「投機」と「投資」の違い、を熱く語る
・感情のコントロールがポイント
・「投機家の関心事は、株価の変動を予測して利益を得ることであり、投資家の関心事は、適切な証券を適切な価格で取得し保有することである」

●感想
・1973年の本だけど、記述は普遍的なので現代でも使える。
・自己の能力を過信せず、感情を抑えるルールにしたがうのがよい「投資家」という指摘は、そのまま仕事一般に応用できる。

●やってみよう
・仕事への応用として、感情をコントロールするルールづくり。
具体策は別の本を参考に、例えば「あなたはなぜチェックリストを使わないのか」で「あたりまえ」をもリスト化すると良さげ。

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2011年11月29日

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