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Posted by ブクログ
うーん、池田先生の考える一般市民は、随分レベルの高いもののようだ…。
法学部生か、そうでなくても法律・契約にかかわる人でないとちょっと難しいような。
債務不履行の帰責事由の話とか入れる必要あったかな。
「二一世紀の今日では、我が国の一般市民は、すでに十分にciviliserされているはずである」(249頁)というのは、大いに疑問。そうあるべきとは思うけど。
それと、星野先生は複数回出てくるのに我妻先生は名前すら出てこないというのも、ちょっとね。
動産債権譲渡担保の話は面白かった。
Posted by ブクログ
「民法は中小企業の金融法」というのはなるほどな、と思った。企業や人がお金を借りようと思うとき、まずは不動産を担保に借りるけど、不動産価値以上のお金は借りられない。しかし、その企業や人が、将来得られるであろう収入を引当にして、お金を借りられることができれば、もっと多くのお金を借りることができる。こんな契約を背後で支えているのが民法なのだということがよくわかる。江戸時代は債権保護法がないなかで、大名にお金を貸す商人が沢山いた。彼らが将来得られるであろう年貢収入を当て込んで。つまり、法があれば活発な市場が生まれるけど、活発な市場があれば常に法が存在しているとは限らないってことを大名金融市場は物語っている。