あらすじ
知らないと損をしてしまう、「人生の必修科目」! 連帯保証人の悲劇とは? ゴミ集積場に出したゴミは誰のもの? ネットで誤って承諾をクリックしてしまったら。振り込め詐欺にあったら――。変わりつつある「現代社会の基本法」を第一人者がわかりやすく紹介する格好の入門書。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
「民法は中小企業の金融法」というのはなるほどな、と思った。企業や人がお金を借りようと思うとき、まずは不動産を担保に借りるけど、不動産価値以上のお金は借りられない。しかし、その企業や人が、将来得られるであろう収入を引当にして、お金を借りられることができれば、もっと多くのお金を借りることができる。こんな契約を背後で支えているのが民法なのだということがよくわかる。江戸時代は債権保護法がないなかで、大名にお金を貸す商人が沢山いた。彼らが将来得られるであろう年貢収入を当て込んで。つまり、法があれば活発な市場が生まれるけど、活発な市場があれば常に法が存在しているとは限らないってことを大名金融市場は物語っている。