【感想・ネタバレ】さよならを告げぬ理由のレビュー

あらすじ

個人の患者に付き添う派遣看護師として働くイゾベルは、壮大な屋敷で、緊張しながら雇い主を待っていた。現れたドクター・トーマス・ウィンターはハンサムだったが、イゾベルをひと目見て顔をしかめ、若すぎて不適格だと決めつけた。トーマスとともにストックホルムを経てポーランドへ渡り、彼が幼いころ世話になった養育係(ナニー)を引き取りに行くのだが、脚が悪く気むずかしい老婦人を、彼女には扱えないと言うのだ。イゾベルはくじけそうな心を奮い立たせ、大丈夫です、と請け合った。このときは想像もしなかった。まさかトーマスに恋をするなんて。そして、美貌の婚約者がいる彼は、決して振り向いてくれないことも。■穏やかな作風で読者の心を潤すベティ・ニールズ。謎めいた年上の男性に翻弄されるようにヨーロッパ各地を転々とし、一生懸命期待に応えようとしているうち、いつしか心は彼にとらわれていて――そんなヒロインのいたいけな心が甘酸っぱい、至極の初恋物語です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

現代、といいながらもポーランドが社会主義で戒厳令下だったりするのでちょい昔の話。元ナニーの「(ヒロインが)あんまりいい子だから私が育てたかと思ったわ」という台詞が気に入った。

父の死により家計を支えることになった派遣看護婦のヒロインが、お金持ちのイギリス人医師に採用されてポーランドに住む元ナニーの引き取りに同行。帰国後もヒロインは生活のためにきつい仕事をこなし、ヒーローが陰からそれを(とっても強引に)支え、ヒロインを侮辱したり謎のキスをしたり。ヒロインがきつい仕事をこなすのは辛そうだけど、ベティの書く看護婦以外のヒロインは仕事が忙しいと結構な頻度で文句を言ったり不満を抱いたりするので、看護婦ヒロインの方が好感がもてる。
ヒーローは相変わらず失礼だし分かりにくい。ベティのヒーロー読んでると「実はベティの旦那さんってこんな人だったの!? ベティ、それはモラハラよ!」と言いたくなるのだが……

0
2012年10月14日

「ハーレクイン・ロマンス小説」ランキング