あらすじ
個人旅行のコーディネイトを手がけていた集子(あつこ)が死に、依頼中の4人の女が彼女の部屋に集まる。編集者、主婦、学生と、職業はまちまちの4人は、自分に用意された旅にも興味はあったが、集子の自分のための「最後の旅」にも魅かれる。キューバ、ポルトガル、南フランス、インドと、4人は集子が残した資料を受け取り、それぞれの生活に戻ってゆく。集子の死は、残された女たちを自由な旅へと連れ出そうとしていた。
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Posted by ブクログ
読みながら映像が浮かぶようで、とてもいい一冊だった。ななかでも、ポルトガルのファドについての話は心にしみた。
そういえば、歌手のちあきなおみが「ファド」に魅せられて、これを取り入れたアルバムを発表していることを思い出した。
集子、という今はこの世にいない一人の女性が、この本に登場する4人の女性たち以外にも、世界の女性を緩やかにつないでいるようで、読後感がさわやか。
他に気になったのがほおづきのチョコレート、そしてインドの刺繍が施された美しい布。
心に留めておけば、いつか私の元にやって来るかも知れない。
Posted by ブクログ
人生、一寸先は闇のきらめき
色んな生き方がありますよね
それぞれの旅もあります。
4人の女と集子の生き方…
草太みたいな恋人がほしい!
美味しい料理と美味しいワインを選んでくれる恋人!
『小娘』と『ギャランティ』が気になってしょうがなかった
ケイが小娘みたいって自嘲するのはわかるけど
風が、風の年代の子が自分を小娘っていうかのな?
自分が若いのは当たり前で、
若くない自分は自分じゃないってくらいの年代だと思うけど
空っぽだって自覚してる風だったら、
余計に「若さ」はアイデンティティのひとつだと思うんだけどな
ケイの若さと風の若さについて対比があってもよかったのでは?
なんだか、風のパートはケイの視点から言ってるような印象
それこそ、空っぽ
ケイのところはとてもよかった!