【感想・ネタバレ】ルート66をゆく―アメリカの「保守」を訪ねて―のレビュー

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Posted by ブクログ

【コメント】
著者は産経新聞外信部記者だそうで、彼の目から
見えるアメリカの風景/保守がどんなものか、
というのは興味深い。

日本でステレオタイプにイメージされる
アメリカと、実際にアメリカに暮らす大半
(少なくとも[西海岸、東海岸、五大湖周辺]以外)
のアメリカ人の考えが違うことを初めて知った。

面白いのがアメリカの保守は、宗教上の理由で
進化論には否定的だったりするトピック。
移民に対するトピックでは、(より右の?)保守派は
強く反対を主張している。政府の推進策は、企業の
金儲けを後押しして移民を合法的に低賃金で奴隷の
ように扱う。そして、自国の労働者は職を失うとい
うことだ。

単純に共和党だから保守、民主党だからリベラル、
ではないという指摘は言われてみれば納得。

【内容】
五大湖のほとりシカゴから西海岸サンタモニカ
まで米国の真ん中を横断するルート66。
中西部を貫くこのルート上には、米国の典型的
な保守層が多くを占めている地域を、「ぶらり
途中下車」よろしく各地域で取材してアメリカ
の保守がどんなものなのか、アメリカが抱える
問題などをうかび上がらせていく。

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2015年03月03日

Posted by ブクログ

日本人の思う保守とリベラルとは違うアメリカの思想の対立が見えます。ゲーテッド・コミュニティと移民推進派の対立は非常に興味深いですね。ただ日本人は確固たるアイデンティティを持っていますが、もともと他民族なアメリカだと「自分たちは何者なのか」という答えも多様化して保守もリベラルもまたさらに多様になっていくのでしょうね。この本が書かれてから5年、政権交代して一期目を終えようとするアメリカ民主党はまた姿を変えています。アメリカの分裂は加速しているようです。

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2011年12月02日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
五大湖のほとりシカゴから西海岸サンタモニカまで全長三千九百キロ、米国の真ん中を横断する「ルート66」。
イリノイ、ミズーリなど中西部を貫くこのルート上は、米国内の典型的「保守」層が多く占める地である。
進化論も否定するキリスト教原理主義、中絶や同性婚を忌み嫌い、子供は公立学校に通わせず、小さな政府を熱望する…。
ニューヨークでもロスでもない、“敬虔で頑迷な彼ら”こそ大国の根幹を成す実像であった。

[ 目次 ]
1 ハートランドとは何か=イリノイ州シカゴ
2 心のすきま埋める教会=ミズーリ州セントルイス
3 ひろがる進化論論争=カンザス州ガレーナ
4 最前線担う市民兵=オクラホマ州オクラホマシティー
5 草の根保守の群像=オクラホマ州オクラホマシティー
6 ノスタルジック・ルート=ニューメキシコ州アルバカーキ
7 燃える国境線=アリゾナ州ダグラス
8 「アメリカ」の争奪戦=テキサス州アマリロ

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年05月21日

Posted by ブクログ

シカゴからロスまでをつなぐルート66。

通過する州のグラスルーツ的保守の雰囲気がよく描かれています。

日本人がほとんど訪れないであろう、このあたりにこそ
アメリカの本来の姿があるのでしょーか。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

アメリカ中西部の旅を描いた本です。日本人がなじみの東部や西部と違って、保守の源流がある、真のアメリカ、の姿が垣間見れて面白かったです

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2009年10月04日

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