あらすじ
既読スルー、無視する、被害者ポジションをとる、サボる、ため息でアピール、わざとミスをする、弱さを武器にする、しつけという名の支配をする……周りからは見えづらい「ずるい攻撃」を仕掛けてくる人がいる。このような攻撃を受けると、確実に「嫌な気持ち」になるものの、表面化しにくい攻撃だからこそ、周りに相談しても取り合ってもらえず「こちらの気のせいかな」と感じてしまう人が多い。ただ、既読スルーも被害者ポジションも、すべて立派な攻撃。こういったわかりづらい攻撃、受動攻撃から身を守るにはどうしたらいいのか。そもそも、こうしたずるい攻撃を行う人は何を考えているのか。本書では経験豊富なカウンセラーが、受動攻撃をしてくる人の心理を解説。その具体的対処法も明かす。
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Posted by ブクログ
育ってきた環境の影響もあると思いますが、「心理的なゴミ箱役」を引き受けるのはもうやめようと思いました。攻撃から自分を守る方法もあったので、試してみます。
Posted by ブクログ
この本の書影を最初に見たとき、2つの印象を抱いた。1つは、「ずるいって言葉、嫌いなんだよな。羨ましいを他責的に言い換えて人を攻撃するのに使われがちだから」。もう1つは、「被害者ポジションとか、そういうところから攻撃されるの覚えがあるな。そして、このずるいってのは正しい意味でのずるいっぽいな」。
まさに本書は被害者ポジションとか、嫌味とか、孤立させたりとか、そういういかにも現代的な「ずるい攻撃」にフォーカスを当てて、それぞれの手口と動機、心理的にはどういうバックグラウンドが考えられる、あるいはありがちなのかについて解説している。ぴえん系(本書ではぴえんタイプと記載)やサークルクラッシャーに触れられてるのが意外で面白かった。
社内政治なんかはずるい攻撃の典型的な主戦場になりがちだと思う。実際僕が受けたずるい攻撃も職場でのものが最も印象深く想起される。あまりにも過去の体験を想起させる記述が多いのでびっくりして付箋を貼りまくってしまった。四季報でも通読しているかのようだった。
そして、このようなずるい攻撃、受動攻撃と呼ばれるそれらについて解説しているだけではなくて、対処法も書いてくれている。対処法としては「これ、会社では中々使えないんじゃないかな」みたいなものもあったけど、覚えておいて損はないだろうと思う。Xなんかで見かける対処法もあながち間違ってないものもあるんだな、と思う部分もあった。
また、ずるい攻撃を受けていると思っている人が実は自分が他責的に受け取っているだけだった、みたいなケースについても触れられている。ずるい攻撃を実際に受けていたとしても、自分がずるい攻撃をしないことの証左にはならない。こういう本が広まると、自分の行動を省みる機会も増えていいと思う。まぁ、そんな簡単なものではなく、そんな魔法のようなことは起きないとも述べられており、現実ってそうだよね…とも思った。
読んでいると、ずるい攻撃をしてきたあの人は実は凄く可哀想な人なのかもしれないな、などとも思うけど、だったとして本書の言うところのゴミ箱になる必要はない。なるべきではないし、なる筋合いもない。対処法をうまく使えるかはわからないが、頭の片隅に留めておきたい。
本書は2024年の春に初版が発行されているようだ。この本にあと数年早く出会えていれば、と思う。だけど、本書で紹介されているマニピュレーターについて詳しく書かれている書籍はまさにずるい攻撃に苦しんでいる時期に入手していたが、読めていなかった。まぁあの精神状態では仕方がないとも思うけど、本書だって今だから読めただけかもしれない。本書の対処法は、効果てきめんというようなものではない。そんなものだろう、とは思うが、出会えたとてなんの足しにもならなかったかもしれない。とは言え、今出会えて良かったと思うので、本書を必要としている人のもとに少しでも多く届くことを願ってやまない。
Posted by ブクログ
私自身、攻撃を受けやすく、いじめにあいやすい体質。
どうすれば良いのか悩んでいた時に見つけた1冊です。
1番は自分と他人の境界線をはっきりする。自分を深く掘り下げて、自分の恐怖と不安を探る事は、相手を傷つけない大切な行為に結びつく。
自分自身も雑に扱わないことが大事なことです。
いろんなことを考えさせられました。
Posted by ブクログ
わかりやすくたくさんの例が書いてあり、読みやすい。母親の支配的な行動などもっと詳しく知りたい部分がたくさんあった。
「お世話」という名の支配が特に身につまされた。相手が求めてもいないし、依頼してもいないことを先回りしてやってしまうことは、相手のためではなく自分の欲求や自尊心を満たしたい、相手を思い通りにしたいという気持ちが潜んでいる。
Posted by ブクログ
「ずるい攻撃」をする人の心理、攻撃を受けないための日々の態度、受けた時の対処法など為になった。自分が誰かに「ずるい攻撃」をしないように、自分の内面や過去と向き合い、心の中にある恐怖と上手く付き合っていこうと思う。
Posted by ブクログ
過去の出来事が、今に深く影響するって!人間の心の繊細さ、傷ついた心の立ちなおらせ方等を学びました。やはり自分と深く向き合う事が大切ですね。人間関係に悩むことがあったので、少しスッキリしました
Posted by ブクログ
攻撃をしてくる人の心理と、受ける側の心理を冷静に分析。攻撃を受ける側も周りに対して攻撃してしまっている可能を指摘している。攻撃を連鎖させないように意識することが重要であり、怒りや恐怖といった感情がどこから来るのか自分の内面と向き合うことを推奨している。
ずるい攻撃をしてくる人というのは共通して面と向かって攻撃するのではなく、真っ向から反撃されないようにしてくる。それは自分が弱いからであり、その弱さを悟られないために他人の足を引っ張ることで優位に立とうとする。そうすることで心の安定を図っている。
他人から雑に扱われないようにする心構えなど参考になった。
Posted by ブクログ
「ずるい攻撃」を考え出す人ってどんな思考回路をしているんだろう?って疑問があったんですよ。「ずるい攻撃」って知的犯罪ですよね。考え出す人ってある種の天才じゃないかと思ってたんですが、ちょっと違ったようです。
本書では「ずるい攻撃」を分類分けして紹介し、攻撃をしてしまう人の心理分析を行っています。攻撃する要因と仕組みは様々ですが、幼児期など成長期の悪性の家庭環境と、その劣悪な環境への対応の過程で身についた特質・行動パターンが「ずるい攻撃」を発動させてしまうことが多いんだなぁと感じました。
特筆すべきは「ずるい攻撃」を受けやすい人の分析も記載されている点。攻撃をする人の特性を変えるのは難しいので、攻撃を受け辛くするのが現実的な対応とのこと。専守防衛って感じですかね。
過剰防衛となって、自分自身が「ずるい攻撃」を発動させないよう気をつけたいものです。
Posted by ブクログ
私も30代くらいまでは「攻撃をされる側」だったかも。
一部の人からだけど、無視とか、仕事上必要でも話をしないとか、トイレでかち合うと私が個室にいる間「私は誰かさんと違って〇〇だから~」と、明らかに私のことを言っているのを聞かされたりとか。
攻撃されればされるほど、なんとか彼女の機嫌を取らなきゃと思ったあの心理状態、まさに彼女の八つ当たりを受け取る「ゴミ箱」だった。彼女に使ったあの時間、もったいなかったな~!!!
今は自分の利益にならない人とはきっちり距離を置くことにしてる。
それでも、本書の中で言う「被害者ポジション(自分は不幸、だから助けて)」の人とかは絡んでくるけど、無理、ごめん、それは違うと思うよ、で通せるようになった(他人に絡むエネルギーを問題解決に充てればいいのになぁ)。
否定のほかにも、やりたい、こうしたい、こういうのが良い、という要望を伝えることも上手になったと思う。
なんで?って言われると…
結婚して、日常の中で小さな要求を聞いてくれる人ができたからかな。自分の要求が肯定される経験を通して「やってほしい」も「やめてほしい」も、どっちの「お願い」も発信していいんだ、って気づいた感じ。
あとやっぱり娘ができたこと。私が周囲のゴミ箱であり続けたらこの子たちもそうなってしまうということを何となく勘づいたんだと思う。
とはいえ、その大事な娘たちに対して、今の私は完全に「攻撃する側の人」になっちゃってる。
だって、友達関係、生活態度、一般常識、学校の成績、将来の進路、所属するクラブでの評価…心配で、不安で、この子たちちゃんと生きていけるの?って1人あせっちゃう。心配な気持ちを分かってよ!ってすごい思ってる。
子供を守りたくてアレコレ心配するあまり、子供を自分の不安のゴミ箱にしてたら世話ないじゃん、っていうね。
ま、ちょっとずつ改善するように頑張ります…