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Posted by ブクログ
■二人で時代を生き抜くお金管理術 花輪陽子
・結婚すると独身時代より年間200万円カットできる
家賃20平米 10万 + 8万 → 50平米 14万
デート代、電話代、生活費などのコストを大幅に減らせられる
浮いた100万は将来の積立てに、100万は自分への投資に使う
・結婚資金は心配ない
式の総額とご祝儀代の差額分を用意できればよい
総額400万、ゲスト80人だとご祝儀240万、差額160万あればOK
結婚式ならクレジットカードを使えるケースが多い
会社からのお祝い金額 10万 × 2
両親からの援助?
・早めに結婚し、早めにローンを返す
ふたりが若いうちにローンの完済をめざす
金利2.6%なら
35年ローン 利息支払いは1048万円
10年ローン 利息支払いは273万円
『知るぽると』日本銀行のローンシミュレーションサイト
・会社を辞めないほうが得
30歳で年収300万円の妻が30年仕事を続ければ
9000万円を稼ぐことができる
子供が大きくなってから再就職しようとしても、正社員は難しい
パートで年収100万として45歳から15年働いても1500万円にしかならない
・仕事をしながら子供を生む方が得
仕事をしながら産休、育急をもらって子供をうめば、健康保険、雇用保険などから手当てをもらえる
手当ての合計は出産1回につき200万円相当が支給される
育休中は厚生年金の支払いが免除されるが、支払っていることにカウントされる
出産までに会社での信頼関係を築き、仕事のスキルをみにつけておく
人間関係が辛いと職場に復帰したい気持ちになれないことも
妊婦健診費用助成
妊娠中の定期健診費用は1回で数千円かかるが、自治体で助成する制度がある
出産手当金
健康保険から日給の2/3相当額で98日間支給される
振込までに1,2ヶ月かかる
出産育児一時金
出産の際に子供ひとりにつき健康保険から42万円支給される
育児休業給付金
育児休暇を開始した日から子供が1歳になる前日まで日給の50%相当が雇用保険から支給される
職場復帰で取得できる権利
時間短縮制度
3歳までの子供を養育する場合
子供の看護休暇
・昭和のライフスタイルはリスク
住まいは賃貸、移動は自転車、保険は最低限火災保険のみ
借金をして家やものを買うと、売りたいときに価値が下がって損をする可能性
5000万の家を買うとすると
10年後に言えの価値が2000万円に下がるとすると、
家賃16万円の賃貸に10年間すみトータル2000万円支払うのと同じ
ローンの金利を考えるとさらに・・・?
・社会保険料
給与明細を確認してみる
ふたりで年収600万円だと社会保険料は月々65,600円
会社も同額の支払ってくれている
→高額な社会保険料に見合うサービスを受け取ろう!
病気になったとき、パートナーにもしもの死亡・病気、
老後、失業のために所得の保証機能がある
→民間の保険に加入して二重に支払う必要はない
健康保険
医療が原則3割負担で受けられる
介護保険
40歳から保険料を納めることで、介護サービスを原則1割負担で受けられる
厚生年金保険
死亡や生涯、老後の所得に対する保障となる
雇用保険
失業時や産休中などの所得に対する保障となる
・ふたりのお金の北極星を決める
それぞれの仕事をして、異なる地点に立っている二人が、
いつでも同じ方向を向いて歩いていけるよう、ふたりの方向性を決める
①ふたりにとって理想の状態を絵に描く
②ふたりの「やりたいことリスト」を書き出す
夫婦それぞれ
著者はマンションや車、保険は入っていない
旅などの人生を豊かにする経験、読書や人との出会いにお金をかける、
お金のために無理に嫌な仕事をする必要がないように貯金
大きな買い物や意思決定をする際には、この北極星を大切にする
・具体的なお金のルールを決める
夫婦が分かれる原因にはお金にまつわる理由も意外に多い
花輪家お金の8か条
①生活費は収入の割合に応じて出すこと
②ふたりで毎月7万円の積み立てをする
③おたがいに自分だけの財布を持ち、そこからの買い物には口を出さない
④年間30万円以上をおたがいの自己投資にまわす
⑤ものを増やさない(購入時に迷ったら相談する)
⑥浪費になる飲み会にはできるだけ参加しない、投資になる飲み会に参加する
⑦ふたりの将来、仕事、お金について2ヶ月に一度話し合う
⑧夫のパソコン、妻の美容の出費には極力目をつぶる
・支出のダイエット作戦!
スーパーの特売では節約できる範囲は限られている
1回の努力で大きな効果が期待できる保険や住宅などの支出に目を向ける
・家は賃貸で!
①頭金を有効活用できる
②賃貸でライフスタイルに合わせた住居に住めて無駄がない
夫婦ふたり 1LDK
第一子誕生 1LDK
子供が幼稚園に 2LDK
第二子誕生 2LDK
子供たちが成長 3LDK
子供たちが自立 1LDK
③税金の支払いやランニングコストがない
・マイホーム購入のリスク
①雇用が不安定な時代に長期間のローンを組む
失業・病気などのリスク
②住居費以外のランニングコストが高い
ローン金利の支払い
契約時の諸経費、税金、管理費、修繕積立金、火災保険、地震保険
ランニングコストは年間50万円
③将来の修理や立替の問題
日本の住宅の寿命は26年と言われている
マンションの場合は管理組合で立替の決定がなされる
・マイカーの所有
車両コスト
200万、5年乗ると1年40万
ランニングコスト
駐車場代 月20,000程度
自動車保険 年25,000程度
ガソリン代 月5,000円、年60,000円
自動車税 1500Lクラス 年40,000円
車検代 2年に1度 150,000円、年75,000円
→Total年44万円、車両コストと会わせると年85万、月7万程度
・生命保険
40歳男性の死亡率は0.134%、助成は0.0729%
長生きをして生活のお金が足りなくなる可能性の方が高い
遺族年金
子供がいる妻に対する遺族年金制度は非常に手厚い
シンプルな掛け捨て保険でコストカット
ネット生保、会社のグループ保険、共済などから安いものを選ぶ
学資保険に加入している場合は、死亡時の保障が重複している可能性も注意
・医療保険
国の健康保険は非常に優秀
会社員が病気で1ヶ月入院し、治療費に100万円かかっても、
自己負担額はたったの9万円程度
病気や怪我で会社を連続して3日以上休んで給料がもらえない場合は、
健康保険から休んだ日数分の給料の2/3相当の金額が支給される
高額医療費制度
1ヶ月の自己負担額が一定額を超えると、高額医療費として後日戻ってくる
4回目以降は自己負担限度額がさらに低くなる
前払いが厳しい人にもお金を貸す制度(高額医療費貸付制度)や、
入院する際に「限度額適用認定証」の交付を受ける手続きで差額支払いで済ませる方法もある
子供の医療保険は不要
自治体によるが、子供が中学校まで通院・入院・入院食事代まで医療費が無料だったりもする
自治体のサービスを確認する
Posted by ブクログ
タイトルのとおり、夫婦二人で目指すお金の管理の仕方の本。
今や多くの人が年収300万という状況で、二人で600万目指せばいい!というのは説得力あり現実的。
著者自身が女性なのもあり女性側の視点っぽいですが、男性の側からみてもためになります。
二人の“北極星”を設定して同じ方向を目指す。
一人でやるより二人でやるほうがお金の管理の効率がよい。
その意味で結婚はよい、というのは納得。
最後にあった「30年後も二人で笑って過ごせるように…」という言葉にぐっときました。
今から結婚するカップル、結婚したばかりの夫婦にお勧めです。
著者自身の家庭もリーマンで二人同時に失業した経験がスタート地点という。
それまでもダメダメな生活を送ってきたというから親近感がわく。
あとがきにもあった、アメリカのFPの本に出会って今までの自分の行動を恥じわんわん泣いた、その後お金に関する本を数百冊読み漁った、というところにすごくひかれた。