【感想・ネタバレ】ダブルクロス――東京デンジャラス・ボーイ(2)のレビュー

あらすじ

引き抜き、陰謀、脅迫、薬物疑惑……業界の表と裏を描き尽くす実録風プロレス小説第2弾!! 凄絶な興行戦争勃発!!―【double cross(ダブル クロス)】1:裏切り。2:負けると約束しておいて勝つこと。日本最大のプロレス団体AWAと新興格闘技団体Xワールド。格闘技界制覇を目指すXワールドは、さまざまな権謀術数を弄して、AWAに熾烈な興行戦争を仕掛ける。一方のAWAは、柔道金メダリストの井上大樹(ひろき)を新エースに立てて老舗の意地を見せるが、じわじわと追いつめられていく――。

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Posted by ブクログ

本作で一番の見所は「招待券」をバラ巻く一場面である。
営業部長やマッチメイカーがいくら頑張っても拳が売れない。
実際の興行でもある事だが、これを元プロレス界の人間が書いた事に
インパクトがあると思う。

「しょうがない、バラ巻くか・・招待券・・」

「テレビは生中継だし、格好だけでもつけなきゃ仕方ないだろう。
ガラガラのスタンドが映し出されては、地方のプロモーターも不安に思うだろうしな。」

「・・・・背に腹は変えられませんね。」


これが現実なんだろうと思う。現在のプロレス中継をどれだけの人が
見ているかは定かではないが、ガラガラの客席が映ったのを見た事もあるだろう。
実際、盟主と言われた新日本でさえ、最近は空席が目立つ。
NOAHでもそうだ。やはり地方大会や、横浜文化体育館などでは
かなりの空席が目立つ。横浜文体に関してはインディー団体の使用会場
という認識が強いためか、メジャーの大会でもあまり客が入らない。
まさに「背に腹は変えられない」状況の中、プロレス界は頑張っている。

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2009年10月04日

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