【感想・ネタバレ】2030年 お金の世界地図のレビュー

あらすじ

世界3大投資家が予見する、
お金の流れで読むこれからの世界地図!

ガザ・イスラエル紛争、ウクライナ戦争、台湾有事……。私たちは、人類史上類を見ないほどの混迷の時代を迎えている。世界的混乱はこれからの世界の「お金の流れ」を大転換させつつある。これからの日本と世界は、一体どこへ向かうのか。世界3大投資家が予見する、10年後のお金の世界地図!

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Posted by ブクログ

米国はこれから衰退し、中国やロシア、ルワンダなどがこれからは有望。自分の頭で考えなければ導き出せないような言説の数々に引き込まれた。

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2024年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お金が流れ込む国は、国が開かれ(安全)、有能な指導者がいて(リターン)、開放性があること。

伸びる国の条件は、世界が必要なものを手に入れる(天然資源の開発)と成長に重要となる労働人口。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

書店の文庫本コーナーで人気上位だった本書が目に留まり、読んでみた。

本書の趣旨は、著者の経験をもとに「お金の世界地図」を読み解き、この先10年の「伸びる国」「沈む国」を予測しようとするもの。
学びとしては、グローバル視点でお金・経済について考える良い機会となったが、「中国推し」が全面的に溢れ出ている。

以下、気になったことをメモ
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投資で成功するためには、「お金がどう動くか」をイメージすることが不可欠。
お金が流れ込む国の条件は二つ。
1.国が開かれていること
2.有能な指導者がいること

この視点にもとづき、「伸びる国」として著者がもっとも有力視する国は「中国」。
減少に転じたとはいえ14億人を要する大人口を持ち、鉱物や化石燃料、森林資源など、豊かな資源にも恵まれている。
現代において、アメリカにとってかわる覇権国家としての要件を備えているのは中国しかないという。
たしかにこれまでの中国は鄧小平という有能な指導者のもと、改革開放により国を開くことで驚異的な発展を遂げてきた。
現在も一帯一路は中央アジアやアフリカへの投資をもたらし、貧困問題解決を導いているなど、近年でもっとも成功した経済プロジェクトと評している。
さらに、農業、観光、旅行、エンターテイメントなどには明るい未来はあるとしつつも、テクノロジー企業などの新興企業を摘発するなど、今後もその成長が続くかどうかについては楽観的ではない。
著者も指摘するように現在の中国にとって一番の問題は、国を閉じていくのか否かである。
しかしながら、著者によれば、実質的に終身権力を得た習近平は大胆な政策を実行する力と自信を持っているとし、今後も注目するべきと述べる。

その他有望な国は、サウジアラビア、ウズベキスタン、ルワンダ、ベトナム、コロンビア。
これら多くの国が、経済政策の転換や、内戦等の国内の混乱から立ち直りつつあり、投資対象として期待が持てるとのこと。

いっぽうで今後「沈む国」は、アメリカ、イギリス、日本、韓国。正直あまり驚きはないものの、韓国については南北統一への期待には共感した。
海外留学経験を持つ金正恩がその圧倒的な権力をもって北朝鮮の経済解放が実現できれば、東西ドイツ統一のような熱狂を目の当たりにするかもしれないとのこと。

投資の基本は「安く買って高く売る」。
4つのチャンスの見極め方
①魅力的な製品を作っているか、②イノベーターが存在するか、③技術革新が生まれているか、④危機から立ちあがろうとしているか。

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

投資家による、お金を通じて世界経済の動向について。

彼が今後伸びる国の分析は独特で面白かった。
そして『Buy Disaster』はその通りなのだと感じた。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

・まだS&P500に投資してんスカ?(笑)
 
 これから金を産む国条件は以下の通り。
 ①言語が統一されていること。②労働力が安く、教育が行き届いていること。③経済的に開かれていること。
 過去のアメリカや日本がこの典型。逆に、今後伸びると言われているインドは①を満たしていないので厳しい。
 じゃあどこが伸びるか。サウジアラビアやウズベキスタン、ロシア、ルワンダあたりだそう。面白いところでは南北統一したら北朝鮮にも見込みがあるとのこと。
 さらに面白いことに、アメリカは確実に沈むそう。これは債務超過の国が辿った歴史的運命とのこと。日本は、、、言わずもがな。
 卑屈な個人的感想としては、S&P500よりオルカンに投資して良かったな....wと、意味のないほくそ笑みができたのが収穫(※オルカンもほぼアメリカ株です)


・アフリカの謎 -なぜ条件を満たしていても伸びないのか?
 
 ルワンダは見込みがあるが、その他の国もポテンシャルがあるのに経済発展してないことに、筆者は理由がつけれていないそう。
 個人的には、吉本隆明の晩年の思想「アフリカ的段階」が関係しているのではないかと思う。詳しくは中沢新一『精神の考古学』で解説されているが、要するに交換的ではなく贈与的なのである。だから交換ベースの、もっと言えば収奪ベースの資本主義とは馴染まないのだろう。
 とは言えこれは妄想なので『超加速経済アフリカ』あたりを読まないとなと思う今日この頃です。

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2024年07月25日

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