【感想・ネタバレ】おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来のレビュー

あらすじ

■ジャニーズ問題を発信し続ける音楽プロデューサーが誘う、歌のように柔らかな抵抗。

学び、変わり、声を上げる言葉には、未来への希望と力が溢れている
──斎藤幸平(哲学者)

性加害を告発する時代の鼓動と、自由と権利を求める音楽が響き合う。新たな歌を全身で感じてほしい。
──望月衣塑子(東京新聞記者)

EXILE、平井堅、CHEMISTRY、JUJU、東方神起、久保田利伸らの重要楽曲を手がけた現代屈指の音楽プロデューサーは、山下達郎への異議申し立てを通じ、ジャニーズ批判の先鞭をつけた。

ジャニーズ「性加害問題」の解決と、新たなエンターテインメント・ビジネスの生成に向けて、芸能界のど真ん中から熱い言葉を大胆に発信。これからの社会と人間と表現の「革命」は、本書を読まずにはあり得ない。

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Posted by ブクログ


ジャニーズとかかわりのある著者が、喜多川氏の性加害問題に建設的意見を発信したら、
山下達郎に誘われて入った事務所に契約を解除された著者が書いたコラム集。
ジャニーズ問題だけでなく、エンタテイメントについても掘り下げる。
皆が口を閉ざしたジャニーズ問題に正面から向き合う男の生きる道。
自分の頭で考え、ものをいうことが難しい日本はおかしい。

この本ではまだ首相になっていない石破さんを評価している。
プロポーズに原稿を読むやつはいない だったかな。かっこいい。
確かに今国会で石破さんは自分の言葉で話した。
内容は以前語っていたことからはるかに後退していたけれど、
少なくとも今までの3代の首相と比べれば、はるかに知的に話していた。
これで腹くくって自分の信条を語ってくれればいいんだけど。

自分で考え、ものをいおう!

はじめに―ジャニーズ問題とパレスチナ危機を同じ口で語ろう
第1章 おれの歌を止めるな
第2章 時代の音が聴こえる
第3章 音楽と社会をめぐるラジオ発言録
第4章 メロウな抵抗のためのラブソング
第5章 ジャニーズ問題と日本社会の「眠度」(近田春夫;田中康夫;松尾潔)
おわりに―ぼくは“おれの歌”を歌う

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2024年12月26日

Posted by ブクログ

著者が近年『日刊ゲンダイ』に発表したコラムなどを集めたもの。サブタイトルにもあるように、この時期に著者が積極的に発言したジャニーズ問題に関する記録と主張が読者にとっては大きな魅力である。しかし、著者はジャニーズ問題にとどまらず、十分な知識と教養でもって、そして弱者を救済しようとする立場で、映画などエンターテイメント全般を批評していく。その批評は終始的確である。数年後読み返しても、貴重な史料となるだろう。

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2024年10月25日

Posted by ブクログ

 端正に問題を整理して行く。そういうことがジャーナリストの仕事でしょう。組織とか提携とか、そういうことが邪魔しているようではね。
 けれど、そんな松尾さんだから、ずっと自己内省も求められよう。窮屈さに負けないでね。
 

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2024年04月07日

Posted by ブクログ

 著者のことも、その仕事のことも、正直まったく知らない。ジャニー喜多川および山下達郎がらみで初めて知った人。当初は、なんだか執拗に絡む胡散臭い人だと思ってたのだが、2023年7月9日の山下達郎のラジオ番組をリアルタイムで聴いて以降は、うわあなんでこんな人の音楽を中学生の頃から三十五年間ほど聴き続けてきたんだろう、恥ずかしいし情けない、と思い、それに気づかせてくれた松尾さんに感謝したのだった。この本ではもちろんその件についても詳しく言及されているのだが、それ以上に、好きな音楽について身近な人と語るのと同じように、世の中や政治について語れないとおかしくない? という問題提起がささる。政治的信条とは別にその作品は素晴らしい、って、やっぱおかしいのよね。どちらも同じ人間から出てきてるんだから、それはそれ、これはこれ、なんてできないんだよな。

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2024年10月15日

Posted by ブクログ

ジャニーズ問題に発しているが、全ての章にわたり頷く事が多い。学生時代に教授が、大きなニュースは作為あって作られている可能性がある、と言われた事も思い出して、皆んなに読んで欲しかった。

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2024年07月26日

Posted by ブクログ

本書は著者が日刊ゲンダイに連載したコラム、サンデー毎日掲載の鼎談、ラジオ番組での発言速記に書き下ろしまで‥それぞれの媒体で書いたり話したりしたことが(加筆修正、再構成されて)一冊の本になっているため、ジャニーズ問題など重複する話題もあるけれどテーマはその時々の時事問題から専門の芸能や音楽のことなど多岐にわたっていろいろ興味深い。著者のことはスマイルカンパニーの件でお名前を認識したがそうとは知らず、作品にはふれていた。同世代ならでは、聞いてきた曲、好きだった音楽やアーティストへの思いにも共感する。歌い続けましょう!

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

・氏の著作のファン。
・元々やっている音楽の感じからして、(失礼ながら)こんなに文章の書ける方だとは思ってなかった。
・書かれている来歴から成程、という感じだったが。こんな美文でR&Bを表現できるなんて、その音楽仕事と併せてみると、ちょっと!出来過ぎじゃない?という感じもあった位。
・今作は更にジャニーズ問題への提言等、著書に対しての正しい評価では無いかも知れないけど、ちょっと最高過ぎない?更に男前か!と思ってしまった。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

有史上稀なほど多くの被害者を生んだジャニー喜多川の性犯罪。芸能界から発された数少ない声の一人である松尾氏の著作。
穏便で抑制の効いた筆致だが、やらかした事が事なのだから、読んでいてフラストレーションが溜まる。もっと激越でよかった。
また、矢鱈体言止めの多いセンチメンタルな文体が内容にそぐわず少々鼻につく。

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2024年09月06日

Posted by ブクログ

ジャニーズ問題で一石を投じた松尾潔の一冊。

彼のコラムが本になったみたいで、いわゆるジャニーズ問題だけではなかったものの、彼の硬骨漢の部分をうかがい知ることができた。

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2024年05月09日

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