【感想・ネタバレ】表舞台 裏舞台 福本邦雄回顧録のレビュー

あらすじ

驚くべき新事実が次々と明かされた!――政治の世界を知り尽くし、「最後のフィクサー」と呼ばれた男がすべてを語った、3年間19回に及ぶ迫真の証言録(オーラルヒストリー)。伊藤隆(東京大学名誉教授)御厨貴(東京大学教授)によるインタビュー。

●「自衛隊の出動を検討しろ」
●岸が椎名に不信感を抱いた瞬間
●角栄は福田が死ぬほど嫌いだった
●角栄が言いだした「二階堂内閣」という化け物
●安倍ちゃんが「俺に先にやらせてくれ」と言ってきた
●中川一郎はなぜ死んだか
●まったく違う角栄と竹下の「金の渡し方」
●「創政会」の初会合には秘密裡に14名が集まった
●幻となった竹下救国内閣
●どのように藤山愛一郎は全財産を失ったか
●政財界との人脈図
――<本文より>

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Posted by ブクログ

印象に残ったこと。椎名さんの決裁のこと、ローレンツの『攻撃』、佐藤氏と田中氏の近親憎悪、「一利を興すは一害を除くにしかず」。

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2012年12月24日

Posted by ブクログ

非常に興味深い本でした。ただし、期待を超えるものではありません。感想を整理すると、以下のようになります。第1に、竹下登さんの集金方法です。小額な会費で幅広く集める理想的な集金方法を実現したそうです。この方法には、莫大な事務の手間がかかる。有能なスタッフが必要不可欠です。これは、容易には、実現不可能です。飯島秘書官も、同様なシステムの実現を目指していたようです。第2に、竹下登さんの政界出世関数です。文芸春秋で紹介されていたので、この関数の存在は知っていました。ただし、ここまで精密なものとは知りませんでした。第3に、宏池会内の人脈を理解しなければ、この派閥の動きを理解できない。宏池会には、3つの人脈が存在する。第1の系統は、大平、加藤紘一、第2の系統は、前尾、宮沢、谷垣、そして、第3の系統は、田中角栄につながる鈴木善幸、斉藤邦吉です。これらの人間関係がわからなければ、この派閥は理解できないと指摘している。加藤紘一が谷垣氏に会長を譲るのを渋ったのは、ここら辺の事情がわからなければ、理解できないと指摘している。最後に、宮沢さんの酒乱のエピソードは、面白いです。

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2012年12月13日

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