【感想・ネタバレ】NHK短歌 シン・短歌入門のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

#ヨンデルホン
#シン・短歌入門 (NHK短歌) / #笹公人
#NHK出版
#ドクリョウ
#ヨミオワリ
「シン・短歌ドリル」、20問中11問正解。解説を読み、なるほど!となるものもあれば、そうでないものもあり、これは感性のちがい?経験のちがい?なのかしら。

これからも何度となく読む本。

0
2024年04月21日

Posted by ブクログ

#シン・短歌入門 #笹公人 #文芸選評
今までの短歌入門書とは違う、楽しさがある。まるで文化祭や飲み会に参加しているようなワクワク感がある。色は目に優しい二色で文字が読みやすい大きさ、Q&Aとして歌詠みにとって疑問に思うつまづきや聞きたいことがコンパクトにまとめられ、アイドルコトハさんと笹Pのコントのような掛け合いが楽しい。笹さんのハスキーボイスが聞こえてきそう。
三句切れ景・心セット、二句切れ景・心セット、日常の小さな気づきを詠む、リフレインやオノマトペの使い方のコツ、本歌取りのルールなど役に立つことだらけ。
短歌ができないときの答えが笹さんらしいなあ、やってみようかなと思った。年が変わって、プチスランプでレビューを書くのも短歌を詠むのもしんどくなってたところ、「地道にコツコツ良い歌を作っている人を短歌の神様が見捨てることはありません」に救われる思い。
シン・歌論集は、笹さんの熱い思いが詰まっていて朗読してほしい。シン・短歌ドリルは歌のセレクトから解説まで笹さんワールド。推敲の10チェックポイントは毎回確認しようと思う。

0
2024年02月04日

Posted by ブクログ

この本は星を7個つけたいくらい、おすすめの短歌入門書である。短歌に関する52の質問に対して著者の歌人、笹公人が分かりやすく答えていく。

質問は初級編、中級編、上級編と分かれているからこれから短歌を始める人だけでなく、すでに短歌を始めてある程度たってる人も参考になると思う。自分の読みたいところから気楽に読むといいと思う。

質問は、「初心者が覚えるべき型のようなものはありますか?」、「短歌大会の題で悩んでいます。題詠のコツはありますか?」、「動詞の数は少なくといわれました。なぜですか?」、「カルチャー教室で「歌にオチをつけるな」と注意されました。具体的な参考例がありましたら教えてください。」など。

エッセイやこの本で学んだ成果を試す短歌ドリルもある。また、最後のページにある「推敲10のチェックポイント」を最近推敲する時に俺はなるべく読むようにしている。

0
2024年01月28日

Posted by ブクログ

見た目の華やかさとは裏腹に、かゆいところまで手が届く骨太の短歌入門書。
まさしく、笹先生がプロデュースする「アイドル歌会」のアイドルのように、親しみやすさと頭の良さと誠実さと、サービス精神がてんこ盛りの一冊。

短歌アイドル・明星コトハちゃんの質問に、笹公人先生のアバター?笹Pこと笹プロディーサーが答える。
短歌を始める/始めた読者が、必ずといっていいほどぶち当たる局所をフィジカル的にもメンタル的にもバックアップ。

大事なところは太字&ピンクでなぞってあるので、後でパラパラと確認したいときにも便利。

楽しく真面目に短歌に取り組んでほしいという笹先生の思いが感じ取れるよう。

短歌をはじめて1年半のわたし。
短歌入門書や歌集などを読んで見様見真似のフォームで自分の短歌を作ってきたので、それは違うよと言われるとちょっと苦しい。
破調とかけっこう簡単にやっていたので、見直さねば。
推敲は見直すうちに、何が何だかわからなくなり、そのまま、えいや!と、投稿して後悔することが多かったのだけど、巻末の「推敲10のチェックポイント」をプチ笹先生だと思って、しっかり推敲しようと思った。


2023年12月9日放送の文芸選評笹公人先生テーマ『昭和レトロ』で私の作った短歌が入選しました。

[巻き戻しゆっくり押すとアイドルが異界へ飛ばす呪文を唱え]

謎掛けのような短歌ですが、ヒントは「カセットテープ」です。
昭和生まれにしか通じないかもしれませんね。

笹先生、ありがとうございました!







0
2024年01月11日

Posted by ブクログ

こんなに楽しい短歌の入門書は初めて読みました。



まず最初は著者の笹公人さんの自選四十首。

<金星の王女わが家を訪れてYMOを好んで聴けり>

<中央線に揺られる少女の精神外傷(トラウマ)をバターのように溶かせ夕焼け>

<修学旅行で眼鏡をはずした中村は美少女でした。それで、それだけ>

<夕焼けの涙でしょうか電柱の根に冷えているピアスの粒は>

<赤電話に十円玉の落ちる音おぼえてますか金木犀よ>

<何時まで放課後だろう 春の夜の水田に揺れるジャスコの灯り>



「短歌のQ&A」は80年代の石田純一さん風の笹P(ささプロデューサー)がアイドルグループ「アララギ31」のリーダーの明星コトハちゃん18歳に答えます。
初級編、中級編、上級編とありますが、初級編よりいくつか気になったもの。

Q6字余り・字足らずの歌でもいいのでしょうか?
Aたとえば破調であっても、どこかをきっちり定型にすることが成功させるコツ。字足らずの歌は難易度が高く手を出さない方が無難。

Q9文語とは何ですか?また、文語と口語が混じってもいいのですか?
A文語とは、文章語、書き言葉のことをいいます。文語と口語が混ざった文体(ミックス文体)はいまとなってはふつうに許容されている表現であるといえます。(しかし「旧かな」と「新かな」の混在は認められていません)

Q15短歌には「想い」が込められていないといけないのですか?
A自分の言いたいことをあえて言わないからこそ、読者があれこれ想像できる余白が生まれるのです。そしてそれこそが短歌表現の本質なのです。



次に笹公人さんが日本経済新聞によせられた「シン・歌論集」は笑いあり、涙ありのエッセイ。
『たった7日の特命係』では2019年に人気ドラマ『相棒aeason17』の第7話「うさぎとかめ」の短歌監修を務められたそうです。必要な短歌は二百首。締め切りは一週間後。短歌結社の仲間でプロジェクトチームを結成して挑んだそうです。そのドラマとても気になります。観てみたかったです。再放送してほしいです。
『一輪の花』では故・笹井宏之さんの思い出話。
最後に引かれた歌が涙を誘いました。
<「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい>  笹井宏之



「シン・短歌ドリル」は短歌の□の中に4択から選ぶ穴埋め問題。私は正答率三分の一くらいで、全然ダメでした。

0
2023年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『一人で始める短歌入門』は入門書として捉えるには体系的ではなく、『天才による凡人のための短歌教室』は興味深くこそあれ、歌人を目指すというストイックなゴールを感じ、やや重めな印象の指南書だった。
それぞれ面白い本なのだが、最初の一歩という点では本書が最適。

本書はザ・入門本であり短歌の世界にどんな要素があるのかをQA形式でさっとひとさらいできる点で大変良かった。
語られるポイントはさほど難しいことでもないようにも感じるのだが、その例として挙げられる秀歌と解説になるほどー、となる。
一見「?」となる歌でも、どこに味わいがあるのか明確に解説があり初学者でも安心してその世界を堪能できる。

一番、「確かに!」と唸らされたのは倒置法。
穂村さんの名歌、

終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて

が、

紫の〈降りますランプ〉に囲まれて最終バスにふたりは眠る

だったらムード半減というところ。
全然違う。
もう浮かび上がってくる場面が素敵過ぎると思っていた歌でも、同じ情景なはずなのにその語順が違うだけで全然印象が変わってくる。
これを実感し、語順、韻、てにをは、細かい推敲全部含めてのひとつひとつの作品なのだなぁと改めて認識した。

全体的には入門書ではあるのだが、終盤のQAでは歌を詠む人へのエールも綴られている。

「同じ時期に始めた友人が新人賞をとり、(省略)嫉妬心が止まりません。どうしたらいいでしょうか?」
これに対する答えが、「有名になることが目的で短歌を始めたのでしょうか?短歌が好きだからはじめたのではないですか?」

またその2つ前のQAでは、「参加している歌会での得票数がいつも低いです。自分は短歌に向いていないのでしょうか?」に対して、「全員から消極的に推されて票を集めた歌よりも、たった1人から熱狂的に支持されるような歌の方が語り継がれる歌になりやすい。得票数は参考程度。」

こういう考え方は、ことある毎に思い返し肝に銘じたい。
短歌に留まらず、自分が好きでコツコツと続けているがなかなか結果が出ないもの全般に当てはまると思う。
承認欲求や嫉妬、スランプで自分の軸をぶらしてはいけない。

0
2024年03月09日

Posted by ブクログ

短歌を作る上で参考にした。紹介されている短歌が良かった。巻末の問題も考える良い練習になった。
少しおじさん感のある文章が気になり、納得感が少なかった。自分でボケて自分でつっこんでいるような感じがした。

0
2024年04月11日

「小説」ランキング