あらすじ
今、あらゆる側面で日本人の価値観や嗜好の年齢による差が小さくなっている。こうした「消齢化」が進む社会では“デモグラフィック属性”による既存のマーケティングは通用しない。ならばどうすべきか? 30年に及ぶ膨大なデータが描き出す、現代日本の実像とビジネスの未来予測。未来を生きる発想転換のヒントが満載!
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Posted by ブクログ
年齢による違いが消えていくと説く。確かに60歳台になってみて、昔の60歳台のおじいさんといっしょにされたくないなとか思い、読んでみる。消費者調査で、以前は年台によって差がみられた考え方が縮まってきていることを明らかにしている。確かにそうだなと思うところは実感としてもあり納得できる。
Posted by ブクログ
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新しい常識とまではいかないが切り口としての消齢化という考えは面白い。
無変化の常態化、前世代退出による価値観の同質化、社会的加齢の消失→消齢化の進展
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①実年齢から実質年齢への生き方再編
②中間層中心の世界への転換
③地域同質化による地域格差の緩和
④サービスのタテ串化
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 消齢化の発見
第2章 消齢化の背景
第3章 消齢化の未来
第4章 有識者と考える「消齢化社会」
終章 発想転換のための8つのヒント
<内容>
「消齢化」。いわゆるジェネレーションギャップのようなものが薄れている状態。年齢によるファッション、流行、感覚の差がなくなっている状態。博報堂生活総合研究所が何十年も定点観測やアンケートを重ねた結果見えてきたものだそうで、自分も読んでいて感覚的に違和感がなかった。80、90年代の流行歌の再流行、本の帯にあるような男性ファッションの類型化など。さすが博報堂は、これについて有識者へのインタビューと、8つの提案をしている。
Posted by ブクログ
新たな社会変化「消齢化」、それはあらゆる側面で価値観や嗜好の年齢による差が小さくなっている現象で新たなマーケティングの変化を模索する本書。市場における属性別マーケティング(世代効果・年齢効果・時代効果)に変化が現れ、若い層から高齢の層までの社会生活環境が共通感覚になり始め、若いから、高齢だからという消費ニーズが失くなりつつあると言う。過去、マーケティング的に大衆から分衆へ、さらに個へと変化してきた現代は新たな調査概念の属性が必須であり、新たな市場が生まれてきたとしている。 良き、古き時代に好まれた製品・サービス等(無形文化:歌・文芸・文化なども)が今若者に受け始めている現象も期待したい。
Posted by ブクログ
タイトルに興味惹かれ、読んでみた。
年代間の関心の差が小さくなっていく、データとして見ることでその実態は確かに実感できる。 面白いのは、中央に収斂する例もあり、必ずしも同質化してる訳ではないこと。 セグメンテーションが意味をなさなくなる一方、新たな需要に繋がるかもしれないという面からも、注目して見ていきたいと思った。
Posted by ブクログ
消齢化社会の分析を通じて、年齢や性別の垣根を越えた現代消費トレンドを浮き彫りにした魅力的な本。例えば、高齢者が若者向けブランドを着用する現象や、ファッションのジェンダーレス化が顕著。これらの変化は新たな消費機会を生み出しており、老若男女問わず共通の価値観や趣味が増えていることを示している。博報堂の「生活定点」調査に基づく分析もあり、読む価値あり。