あらすじ
ソファの向きを変えただけで、家族の会話が増えて、家族関係がよくなった!子ども部屋のレイアウトを変えただけで、自然に子どもが自分から片づけをし勉強するようになった!机まわりを変えただけで、集中力がアップし仕事がうまくいくようになった!…心理学×脳科学で一級建築士が見つけた住まい空間の「しかけ」で人生が好転する!「家で人生がここまで変わる!」と『カズレーサーと学ぶ。』(日本テレビ系)に紹介されて大反響!そこで過ごしているだけで幸せになる“部屋づくりの心理学”
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Posted by ブクログ
『部屋作りの法則』という本は、住居のレイアウトや空間が持つ力について、非常に深い視点を与えてくれる一冊でした。
読み始めた当初の私の目的は、とにかく自分の部屋をすっきりと片付けたいという実践的な欲求が中心でした。そのため、ファミリー層や介護を抱える家庭のリビングの模様替えといったテーマに対しては、今の自分の状況と完全に合致するわけではないという歯痒さを感じたのも事実です。途中でふと別のことに意識が飛んでしまうような場面もあり、自分の知りたい情報と本の内容との間に少し距離を感じる部分もありました。
しかし、読み進めるうちに、従来の単なる整理整頓ノウハウ本とはまったく異なるアプローチに幾度もハッとさせられました。とりわけ印象的だったのは、家具の配置ひとつで家族間のコミュニケーションの質が変わり、関係性まで左右されるという指摘です。空間のレイアウトが人々の対話や絆にこれほど大きな影響を与えるという視点は素直に新鮮であり、将来自分自身が家族を持つような局面を迎えた際には、必ず本書をもう一度開いて参考にしたいと心に刻まれました。
また、本書が一貫して提唱している「家は最も安心できる場所であるべきだ」という哲学にも深く頷かされました。マズローの欲求段階説を引用し、住まいによって生理的欲求や安全の欲求が確実に満たされて初めて、人はその上の段階の欲求へと進むことができるという教えは、日々の生活の土台を見つめ直す大きなきっかけとなりました。さらに、「他の動物を見ても片付けないのが自然であり、片付けられないのが人間のスタンダードである」という優しい肯定の言葉は、完璧を求めがちだった私の肩の荷をすっと下ろし、心を軽やかにしてくれました。
そして何より、私にとって最大の収穫であり、胸に深く響いたのは終章および後書きに記されていた思想です。最近の私は、食事や運動といった身の回りの習慣に気を配り、自分自身を大切にケアすることを意識して過ごしてきました。本書の記述に触れて気づかされたのは、食事が一日数回の入力であるのに対し、インテリアや空間は、人間が受ける情報の8割を占める視覚をはじめ、全身を通じて24時間絶え間なく体内に取り込まれ続ける情報源であるということです。自分自身の体という内側に気を配ることができているからこそ、次は自分を取り巻く住環境という外側の質を高める段階に来ているのだと、点と点が繋がるような深い納得感を得ました。
自分を慈しむ意識が、身体から空間へ、そしていずれは地域や地球といったより広い世界への貢献へと広がっていくというスケールの大きな視点は、これまでの私にはない新しい世界観を見せてくれました。自分の部屋を整えるという行為の背後にある豊かな意味を学ぶことができ、思考の視座を大きく広げてくれた価値ある読書体験となりました。
Posted by ブクログ
どうありたいかに寄せるように部屋をつくっていく。得たい感情が何かを正確に把握したうえで、その感情を満たすにはどうありたいかをうまく設計に落とし込む。
最後に欲しいものを探す評価グリッドの話が出てきた。これが知りたいのだがうまく見つからない。
Posted by ブクログ
これは、一般的な片付けの本や、リフォームの本とは違う視点からの、「その部屋で暮らすための本」だと思う。
書店で、帯に書かれたイラストに、ん?と手にとった。家具の配置が違う絵で、どちらが家族の会話が増えるか?と問うていた。
すてきな部屋って、おしゃれな家具と、スッキリした収納、照明、窓から見える景色、そういうことだと思ってた。
それらも大事。でもまずは、お金をかけて何かを買ったり工事したりする前に、椅子の向きを変えるだけで変わることがある。テーブルやテレビの位置を変えるだけで。
キッチンから、ソファに座る夫の背中が見えて、その先にテレビが見えたとする。
たしかにこれだと会話は生まれない。目線も合わない。孤独感に襲われそう!!
また、仕事や勉強しようとしても机から雑多なものが見えたら集中できないと思う。
オシャレかどうかよりも最初に、その部屋で自分はどんな暮らしをしたいのか、考えることが必要なんだと知った。これは誰と住むか、一人暮らしか、シニアか、などでも変化する。
視野60度に入ってないと話を聞いてもらってると思えない。距離が3.6m以上離れてると言葉尻がきつくなって怒っているように聞こえる。たとえば、
隣にいれば「宿題やった?」と優しく聞けるのに、
遠いと「宿題やったのーー!?!」になる。
これじゃ、うるさいなー、わかってるよ!になる。
また、自分ひとりの居場所が大切。
キッチンが妻の居場所になってる家が多い。
妻だけが、働く場所しか居場所がないなんてヒドい。椅子ひとつでいいので、コーナーを作ること。
家族から見えると用事を頼まれたりするので、
視界から消えるような、ひとりの自由な空間。
仕事や勉強をするときは、集中できる空間と、机と椅子を。そこに行ったら勉強、とアンカリングされる。そこではダラダラしない。休むときは場所を移動する。
年取ったらバリアフリー、にこだわらない。
多少の段差は筋トレのひとつ。
なんでもお膳立てすると、機能が衰えて「できない人」になっていく。
片付けはできないもの、めんどうなもの。
機能的な収納を作っても、玄関から遠かったり、
場所を指定しすぎると使いにくい。
動線に置き場所があれば、自然に片付く。
すてきな間取りやキッチン、家具などのモノだけ集めても、望む部屋にはならない。
どんな場所にいると落ち着けるか、どんな場所なら集中できるか、モノではなくヒトを主役に。
収納のコツや、照明、壁紙、色の使い方なども書かれているが、自分の気持ち(感情)にフォーカスしよう、という本だった。
自分の部屋を見渡して、向きを変えたらどうなるかな、と考えてみようと思う。
そういえば、テレビや机の場所って固定されてて動かそうと思ったことなかったな。。。
すてきな部屋ってのはこういうこと、という思い込みが消えると思います。役に立つ本です。