【感想・ネタバレ】ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これは、一般的な片付けの本や、リフォームの本とは違う視点からの、「その部屋で暮らすための本」だと思う。
書店で、帯に書かれたイラストに、ん?と手にとった。家具の配置が違う絵で、どちらが家族の会話が増えるか?と問うていた。

すてきな部屋って、おしゃれな家具と、スッキリした収納、照明、窓から見える景色、そういうことだと思ってた。
それらも大事。でもまずは、お金をかけて何かを買ったり工事したりする前に、椅子の向きを変えるだけで変わることがある。テーブルやテレビの位置を変えるだけで。
キッチンから、ソファに座る夫の背中が見えて、その先にテレビが見えたとする。
たしかにこれだと会話は生まれない。目線も合わない。孤独感に襲われそう!!
また、仕事や勉強しようとしても机から雑多なものが見えたら集中できないと思う。
オシャレかどうかよりも最初に、その部屋で自分はどんな暮らしをしたいのか、考えることが必要なんだと知った。これは誰と住むか、一人暮らしか、シニアか、などでも変化する。

視野60度に入ってないと話を聞いてもらってると思えない。距離が3.6m以上離れてると言葉尻がきつくなって怒っているように聞こえる。たとえば、
隣にいれば「宿題やった?」と優しく聞けるのに、
遠いと「宿題やったのーー!?!」になる。
これじゃ、うるさいなー、わかってるよ!になる。

また、自分ひとりの居場所が大切。
キッチンが妻の居場所になってる家が多い。
妻だけが、働く場所しか居場所がないなんてヒドい。椅子ひとつでいいので、コーナーを作ること。
家族から見えると用事を頼まれたりするので、
視界から消えるような、ひとりの自由な空間。

仕事や勉強をするときは、集中できる空間と、机と椅子を。そこに行ったら勉強、とアンカリングされる。そこではダラダラしない。休むときは場所を移動する。

年取ったらバリアフリー、にこだわらない。
多少の段差は筋トレのひとつ。
なんでもお膳立てすると、機能が衰えて「できない人」になっていく。

片付けはできないもの、めんどうなもの。
機能的な収納を作っても、玄関から遠かったり、
場所を指定しすぎると使いにくい。
動線に置き場所があれば、自然に片付く。

すてきな間取りやキッチン、家具などのモノだけ集めても、望む部屋にはならない。
どんな場所にいると落ち着けるか、どんな場所なら集中できるか、モノではなくヒトを主役に。

収納のコツや、照明、壁紙、色の使い方なども書かれているが、自分の気持ち(感情)にフォーカスしよう、という本だった。
自分の部屋を見渡して、向きを変えたらどうなるかな、と考えてみようと思う。
そういえば、テレビや机の場所って固定されてて動かそうと思ったことなかったな。。。
すてきな部屋ってのはこういうこと、という思い込みが消えると思います。役に立つ本です。

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2023年10月30日

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