あらすじ
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新聞、雑誌、書物に掲載された、口絵・挿絵は、どのように描かれ、印刷されていたのか。小説の内容とどのように関係するのか。美麗な木版多色摺口絵の味わい方から、新聞や雑誌といった緊迫した制作現場での文章と絵とのぶつかりあいまで、フルカラーの150点を超える当時のイラストとともに紹介。坪内逍遙、尾崎紅葉、樋口一葉、島崎藤村、泉鏡花といった文豪たちと、渡辺省亭、鏑木清方、黒田清輝、鰭崎英朋ら絵師によるコラボレーションが生んだ、明治文学の知られざる諸相を明らかにする。
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Posted by ブクログ
2022年1月~2月にかけて、日本近代文学館で開催された「口絵・挿絵の世界」展を基に編集された書籍。
当時の文学館でも展示も大変面白く図録がないのが残念だったのでしたが、今回、この書籍化で嬉しい限り。
巻末に編者による総括的な解説も載っていて当時の展示を見に行った人も見に行ってない人も、明治の文学と挿絵・口絵の関係、研究の意義や面白さみたいなのが感じられるのではないでしょうか。
絵そのものも有名な絵師・画家の手によるものが多く、明治期のあの文豪の作品にあの絵師が挿絵を!みたいな組み合わせがいろいろ楽しめるので、眺めているだけで楽しい一冊です。