あらすじ
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膨大な情報に惑わされず、正しい判断のために
知っておきたい現代の必須教養!
■認知バイアスとは「脳のクセ」
自分の思い込みや周囲の環境、他人からの影響、これまでの経験によって、論理的な思考が妨げられ、不合理な判断や選択をしてしまうことを認知バイアスといいます。本書ではこの認知バイアスについて、日常のわかりやすい例を用いて紹介しました。
■様々なシチュエーションでの認知バイアスを紹介
本書では、様々な認知バイアスを、人間関係、組織、消費者と市場、偏見と差別、思想と政治の5つの場面に分けて紹介。よくあるバイアスを知ると、思い込みの弊害を減らすことができます。
■認知バイアスへの対処法がわかる!
バイアスの種類と程度によっては、人を傷つけてしまうこともあります。
不合理な意思決定を避けるために、PART6では、日常にあふれるバイアスに気づき、見直すためのヒントを紹介しました。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分はバイアスかかりすぎ!と、思えた本。
でも、バイアスは悪いことじゃなくて、誰しもが必ずしももっているもの。自分の思考に気づけてよかったし、なにより他者と関わるときに第三者的目線で考えを持つことができるようになった(気がする。まだ読み終わったばかりなので…。)。
Posted by ブクログ
1テーマ見開き1ページで、様々な認知バイアスについて網羅的に解説している。
その特性上、一つ一つのバイアスについては深く知ることは出来ないが、「こういうバイアスがあるのか」ということを知ることができるため、非常にためになった。
Posted by ブクログ
楽しく読んだ。簡単にまとめているので詳細を知りたい場合別の書籍にあたる必要があるが、ざっと知り楽しむのには最適。引用している論文についてわずかだが手がかりが書かれている(ほんとうは注がほしいところだが)のは調べやすくてよい。
Posted by ブクログ
・バイアス=偏った見方
・生存者バイアスや現在バイアス
がキーワードだと思います。
無意識のうちに「バイアス」がかかっていて、それが自分の習慣になっていることを知ることができたので、今後の生活においても意識したいことが多いと感じた本です!
Posted by ブクログ
さまざまなバイアスについて、具体的な例や有名な実験の結果を示して説明しているので分かりやすい。
ああ、これはあるある、とか、なるほど、と納得できることも多かった。よく聞く言葉だけど正確に意味を知らなかった言葉もたくさん出てきて興味深かった。
Posted by ブクログ
一言結論:とにかく人間はこんなにバイアスに囲まれているんだ、と突き付けてくれる本です。最後の章でバイアスへの対策が含まれているのが素晴らしい。
感想:はじめにで書かれている通りバイアスの種類は100種類以上もあり、私たちは本当の意味で合理的、論理的な判断を下している訳ではありません。むしろ、意識してそうしようとしても不可能です。ある意味人間らしさとも言えるそうした不合理な傾向を知りどう付き合うか、それがよく理解できる本だと思いました。
この本は意思決定や認知の過程を厳密に論じているわけではないので、それが気になる人にとっては「ただそれらしいものをライトに羅列しただけの眉唾もの」と映るかもしれません。しかし科学的考証は必要部分で引用されていますし、傾向として存在するのは間違いなさそうですから、大全というタイトルの通り辞書的に扱えるという点で大枠意義のある本ではないでしょうか。
特に最終章でバイアスの影響とどう向き合うかが書かれているのは良いですね。避けるべきバイアスをきちんと教えて提案もしてくれる。未来に繋がる良書だと思います。
こうして考えていくと、人間にとって最も合理的で論理的な結論は人間自身からは生まれないと言わざるを得ません。どんなに影響を排除したと思ってもアンコンシャスな傾向は排除しきれないからです。人間以上の源があるとすればそれが最も合理的です。
ベストセラー聖書にもその点が書かれています。
「聖書の預言はどれも個人的な解釈に基づいてはいません。どの預言も,人間の考えによって語られたのではありません。人が聖なる力に導かれて,神からの言葉を語ったのです。」-ペテロ第二1:20, 21
信じる信じないは別としても、私たちは真の意味で合理的な判断とはどういうものかを考える必要があると思います。
Posted by ブクログ
見開き2ページで一つの事柄についてイラスト付きで簡単にわかりやすく説明していてとっつきやすい。
脳科学や行動経済学に興味があり何冊か本を読んでいる人は目新しい情報や深掘りされたことはないので退屈に思う人もいるかもしれないけど入門本としてとても良い。
Posted by ブクログ
噛み砕いて説明されていてわかりやすくて良かった。
「サンクコスト効果」に心当たりありすぎて頭抱えた。
昔からネガティブ思考すぎて悩んでいたがこれも自分のバイアスなんだと知って認知行動療法をきちんとやってみようと思った。
歳を取るとポジティブ思考になるという知見も得て歳を取るのが楽しみになったが、ネガティブが消えるわけでも無いので気を付けたい。
Posted by ブクログ
バイアスが色々紹介されており、正直一回読んだだけでは覚えることすら不可能だと思う。
はっとさせられることはたくさんあるので、通読して満足!という本よりは、定期的に読み返して自戒するような本だと思う。
辞書的に置いておくことは大事か。もう少し事例に応じた索引がしっかりしているとよい。
Posted by ブクログ
自分はバイアスに囚われてなどいない。
と思っている人ほどやばい、ということは自戒の念もこめて覚えておきたい。
また、バイアスを利用すれば他人の一見不可解な行動も理解はできるし、説得は容易になる。
ぶっちゃけ大半の人間はバイアスに囚われまくった意思決定を日常的に下しまくっていて、しかもそのことに気がついていない。
目の前で起きている事象や他人が主張している内容の背景にあるバイアスに留意すれば、物事を俯瞰的、多角的に見ることができる。
これを癖付けていくことで、普通の人には見えない部分が見えるようになっていく。
Posted by ブクログ
目新しさはそれほどなかったが、脳科学的な視野から論理的にデータを用いて、わかりやすく説明されていて、1トピックの解説がコラムとしてサクッと読める長さだったので、飽きずに一気読みできた。何か発言する時一呼吸おいて、メタ視点を忘れないようにしたい。
Posted by ブクログ
バイアス=思い込みやステレオタイプは、ないと思い込んでる時点で直せない。直せないことを理解し、それが表に出ないように努めることも大切。なるほどねーそういう考え方も。と他人を認めれば、自分の気持ちも軽くなる!
欲をいえば、説明よりも、対処を厚くしてほしい。
Posted by ブクログ
「自分の認知はゆがんでいない!」→それもバイアスです。(本文より。)
自分の「思考」を「メタ認知」し、「脆弱性」を持つ事が、バイアスによって誤った判断をしない(減らす)事だと思った。
Posted by ブクログ
書いてあるバイアスの例自体はわかりやすいし、研究の出典もあり、役に立つ本ではあるが。
著者が、「推定」と「決めつけ」の区別がついてない。
「電車の中で態度が悪いスーツ姿のおじさんを見て『会社でもハラスメントしてそう』などと思うのは決めつけであり、根拠がない」ということが書いてあるが(P23)、「してそうだなぁ」と推定することは決めつけではない。たとえばそのおじさんが、自分の会社の気配りが必要なポジションに中途採用で応募してきていたとしたら、それを理由に落とすのは適切である。
ほかにも、「あなたが営業職だとして、初対面の人に『営業マンっぼい!』といわれたら、それは営業マンのイメージの押し付けだ」ということも書いてある(P27)が、実際営業マンのイメージというものは存在するし、そのイメージに近いというのは間違っていない(初対面でそれを言及すること自体は時に失礼かもしれないが)。
この著者の言う通りだとすれば、人間関係におけるすべての推論はNGということになり、それは知性の欠如でしかない。
大事なのは、バイアスがあることを自覚し、そのバイアスの正確性を検討し、そのバイアスを適切に使うことだと思うが、「あれもダメ!これもダメ!」で否定ばかり、「じゃあどうするの?」がない。
合理性や論理性がこの本のひとつのテーマだと思われるが、その点合理的でも論理的でもない。極論続きで心配になる。