あらすじ
中受@2022組、Twitterフォロワー数No. 1! 関西の最難関・灘中学を目指す息子の様子を毎日ツイートしたパパ。灘中コースのある校舎まで片道1時間、帰り道は必ずパパが塾の最寄り駅まで迎えに行き電車内で復習をする日々。灘中・開成の合否ツイートは最高100万超アクセス、1万いいねを獲得! 勉強を教えず、心身のサポートに徹するパパと息子の絆に感涙必至。家族の絆を深めた幸福な中学受験ドキュメント。
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著者は、受験のためにちゃんと仕事を休めて偉い。
それに引き換え、奥さんの方は文句が多すぎるような……。
もちろん、旦那側から見たストーリーであることは、割り引かなければなりませんが。
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いろんな感情と中学受験の様子が書かれていて面白かったです。父親がとても良い人で温かく見れました。楽しく勉強生活を送れて理想です。とても参考になりました。読んで良かったです。
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2023年8月刊行
個人的に受験競争、学歴主義、資本主義の渦中からはリタイアした身で、我が家族に対しても飛び込んでほしい、勝ち抜いてほしい、とは思わないが、新刊のリストの中で父子物語をテーマにした本が珍しく、目について読んでみた。
受験数年前からのスケジューリングや受験、塾システムの話もあるが、個人的には一人っ子として愛情を父母から全面的に受け、小学6年生なのにわざわざ父(母)と塾の帰りの電車一時間かかるにも関わらず一緒に帰りたがり、父もそれに応えて毎日塾の最寄り駅まで迎えに行くほど、12歳でも親との愛情と信頼関係が成り立っていることが私自身の体験とは隔絶の感があり、一人っ子の特権?世代の違い?と興味深かった。私が5、6年生の頃は親と一緒の姿を友達に見られることさえ抵抗があったものだが…。愛情に対して素直だし、信頼関係がある。
所々、「恋人かっ!」とツッコみたくなるような愛情確認作業がある。
私の子が成長して興味ある進路を目指す上で、ただ「合格する」「プロになる」宣言に対して「ああ、いいね、頑張って」と口先で応援するだけでなく一度、実際にトップのグループや、大人のプロも見せることは大事であろう、と参考になった。
現代社会では一般的に会社に忠誠を尽くし、家族のため身を粉にして頑張る父は哀しいかな、家族からは空白に近い存在になりがちな中、息子第一に父子物語は貴重でいい本だった。
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中学受験、ここまで親がコミットしなければならないの…!?と戦慄。はたして自分の時にはどこまで出来るのか…?
コピー用紙に1問書いて好きなときにやったり、模試の時に本番で泊まるホテルに泊まってみたり(ライトの貸出も忘れずに)、暗記物は問題集に答えを書いてしまう、などなるほどと思える情報も色々あった。勉強はプロに任せて心身のサポート優先、父親ではなく友達としての伴走、というのにも納得。
こどもって親に言われるより、友達の言ったことのほうが素直にきくよね。
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読み物としてはリアルな中学受験の一例が垣間見れて面白かった。
ほんとこのお父さんはすごい。
愛息のために仕事を1年以上セーブし、時に理不尽に妻に罵倒されながらもグッとこらえ(この家はお母さんが大黒柱なのかな?)、息子にありったけの愛情とリソースを注ぎ込み、中学受験を最後まで伴走。
第一希望の灘中には届かなかったものの、開成合格という快挙を成し遂げる。
確かにすごい。
きっとこのお父さんの頑張りがなかったら、この子はこの結果を残せていなかったと思う。
ただ、色々ツッコミどころが満載だった。
まず、小6の息子の精神的な幼さと過干渉&過保護すぎる父親がめちゃくちゃ気になった。
私の友人の子どもに親の伴走なし、塾にも行かず、通信教育のみで勉強し、自らスケジュール管理しながら自分で見つけてきた行きたい学校(関東トップ5には入る難関男子校)に合格した子がいるので、余計にこの本の中の息子くんが幼稚に映る。
え、小6男子ってこんなに幼いの?!と。
まず、全てが親主導。塾も、志望校も勉強の段取りやスケジュールも。さらにはゲームがやめられず、直前期にお風呂から出た後、裸になりながらゲームに没頭する息子を父親が下着やTシャツを着せて「保育園児みたいだな」とそんな息子を微笑ましく観ている描写にひいてしまった。
他にも受験のために泊まったホテルのテレビに映し出されるアダルト動画の案内を見つけ、これをどうしても見たい!と父親に言うくだりや、
鼻水が出て父に「鼻水!」とだけ言って、ティッシュで拭ってもらうことを促す息子とそれを嬉しそうに拭う父に、テストの点数よくても何か大事なものが抜け落ちてるだろう!と受け付けなかった。
とにかく少しでも偏差値の高い学校へ!と親が力を入れている中学受験家族にはこんな親子多いんだろうなぁ…勉強だけできればいい、みたいな。
親が偏差値で志望校を決め、それに従ってラットレースに参加させられたこの息子さん。確かに難関校に入学できたが、その後どんな大人になっていくのかなぁ…と社会人になったときの彼がどんな風に成長するのか見てみたくなった。
ただ、中受を通して、父と息子の絆は深まり、息子が受験をとても楽しかった!と言ってたいたのは、いい経験ができたんだな、と思った。この子にはそれだけ力があるんだから、親はもっと自立させるべきと思ったが、この父親では難しそうだな、と思った。
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す、すごい。
中学受験てこんなに努力と覚悟が必要なのか。
娘の小学校も半分くらいは中学受験する、という話を先輩ママから聞き、背筋サーッとなっていたところにこの本が届く。余計に背筋サーッ!!!
このお父さんは職場の大変な理解があり(これは本当にすごい。日本の企業なのかと疑うくらい)、おばあちゃんの助けもあり、もちろん本人の気力・体力・やる気・頭脳があり、乗り越えてこられたわけだけど、
我が家に置き換えると...欠けるものばかり!!!
この本を読んだら、中学受験の覚悟が持てなくなった。
本人の将来のためなのか、親のエゴや見栄なのか、お金は足りるのか、しっかり本質を考えないといけないと思った。
社内に灘中出身者がいるが、確かに賢い。
興味のないことは期限を守らず、毎度おしりを叩かれ、困った人扱いなのだが、得意分野になるとなんじゃその頭の回転速度は!!!と度肝を抜かれる。
そうか、あの人も家族で中学受験の山を越えてきたのか。見る目が変わった。
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ここまで優しく尽くしてくれる親をもって、この子は本当に幸せだと思う。中学受験は結果より、そのプロセスが大事とよくいわれるが、この家庭はどっちも満たしている。
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令和版巨人の星 勉強編
文中にあるが、父親としての伴走では無く、友達としての伴走。スパルタ要素0、言ってはいけないことは言わない。抱きしめる。最後まで微笑ましい関係性のまま受験に臨むことになる。このお父さんはすごいと思う。お母さんや、おばあちゃんもすごい。
灘中を目指すということは、その学年における勉強での最難関校を目指すということに他ならない。
灘中受験クラスに入るような地頭の良い子が、これほど迄の努力を積み重ねるのかと、ため息をつきながら読んだ。
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君とパパの片道列車~最難関校を目指した父子の中学受験日記~
著:灘中までの道
本書は、「灘中までの道」というアカウント名で、ツイッターに著者の息子さんの中学受験の様子を毎日投稿されていたものを受験日記としてまとめたもの。
小学生が挑む中学受験。その親のサポートは伴走と呼ばれます。本書においては受験のドキドキはもちろん、中学受験ならではの伴走についても記されている。
構成は以下の4章からなる。
①受験生になるまでに
②灘中を目指すということ
③灘中は難しすぎる
④受験期
中学受験にチャレンジする家庭は、それぞれの物語がある。主人公となる子どもだけではなく、伴走する親だけではなく、兄弟や祖父母等環境に応じて関わる人は変わり、その人はその人で並行して一生懸命人生を過ごしている。
中学受験はゴールではなく、はじまりでもある。成熟した状態で臨むのではなく、中学受験のプロセスを経て子ども自身も成長し、何より伴走している家族自身にも多くの学びがある。
辛さだけではなく、楽しさや成長の実感を味わいながらという余裕がある状況で過ごしている家庭は少ない。
時が終わってからしみじみと感じるのも悪くはないものの、今を噛みしめて出来ることをしてやりたい。
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リアルなのだろうが、関東はもっと泥臭い。灘ツアー、開成ツアーには賛否両論はあると思うが、子供達は頑張っていることには変わりはない。ただ、タイトル取りだけは子供に推奨はしにくいかな、、。
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難関中と言われる灘中学校への合格を目指して頑張った息子と伴走してきた父親の記録です。
視点は父親。元々は息子の中学受験へのチャレンジをツイッターへ投稿して記録していたものを、書籍化するに当たって整理したもの。中学受験をしようとチャレンジし始めた小四の息子は、自分の実力ではどうせここまで、と自分で線を引いてしまうようなところがあった。自分で自分の限界を決めてしまうには早すぎる年齢だと危機感をもった父は、息子に灘中を目指す子どもたちが入っている特別コースに行こうと働きかける。甘えん坊で自分の管理まではしきれない、まだまだ幼い息子が挑む中学受験は、息子の挑戦であると同時に伴走する親の挑戦でもあった。働き方を変え、生活のリズムを変え、全力でサポートすることを決めた父と息子の、三年をかけた挑戦の行く末は。
読み終わって一言、よく頑張ったね、と言ってあげたくなりました。
遊びたいのも、さぼりたいのも、学校の友達との関係も、受験期には学校に通うことすら我慢して、小さな身体にたくさんの悩みや葛藤を抱えて頑張った息子くんは、本当にすごい。よくやり切った。その結果がどういうものであったとしても、高校や大学とは違う、受けなくても行く場所があるはずの中学受験。そこに向かうための勉強が小四からもう始まっているなんて、本当によく頑張った。
中学受験の本としては、尾崎英子さんの『きみの鐘が鳴る』を以前読んでいますが、そちらは子どもたちの目線であったのに対して、こちらは父親目線。伴走する親が一体どんな気持ちでいるのか、どんなサポートをしているのか、どうやって子どもに寄り添っていくのか。お話というよりは記録なので、簡潔に記された日記のような読み心地でした。
たった三年だけの、親子の戦い。子どもを本気で向かわせたかったら、親もまた本気にならなくてはいけないのだなと実感しました。
中学受験を乗り越えたこの家族のこれからが、楽しく素敵なものでありますように。
Posted by ブクログ
まだTwitterだった頃、灘中さんのアカウントを見つけフォローし始めました。ちょうど、灘中試験の頃でした。不合格のTwitterは、翌年息子が体験する中受の厳しさを目の当たりにし、胸が締め付けられるものでした。
中受を終えて1年経った今、灘中さんの本を読んで、あの頃の気持ちを思い出しました。
息子は、ママが受験する訳じゃないのに、なんで緊張してるの?とよく言って笑ってましたが、きっと不安もいっぱいだったのでしょう。第一志望の学校で今は毎日楽しく、過ごせてることに感謝です。
灘中さんと奥様の子供に対する愛情の深さ。息子さんの頑張り。素敵でした。