【感想・ネタバレ】スマホより読書 本屋を守れのレビュー

あらすじ

インターネットで教養動画を何時間、視聴しても知識が身につかない。スマホで電子書籍を読んだが端から忘れてしまい、頭にまったく残らない。そんな経験をしたことはないだろうか。著者は、本で得られる教養とネット・スマホの情報のあいだには隔絶たる違いがある、と語る。人間の記憶の特性上、インターネットの画面をいくら見ても教養は身につかないのだ。また、流行のChatGPTには常識、道徳、価値観を嗅ぎ分ける力(著者いわく「校閲」)がなく、使用を誤れば社会に大混乱をもたらす、という。人工知能が危うい理由は「間違いだらけ、ウソだらけの無責任なインターネットを学習しているからです。大手出版社はどこもしっかりとした校閲部を有していて、書かれた文章の国語上の誤りばかりか、事実との相違を鵜の目鷹の目で探し、一次資料に基づき確認しています」(藤原氏)。「ChatGPTにはこの校閲機能がありません。書物の権威、すなわち人類の知の権威は校閲に支えられている、といっても過言ではありません。これを完全に欠いたChatGPTを野放しにしておくと、やがて人類は校閲なき世界、すなわち虚実混沌の巷に落ち込んでしまいます」(同)。憂国の数学者による「読書」と「町の書店」擁護論がついに文庫化。 〈目次〉一、国語力なくして国力なし 二、読解力急落、ただ一つの理由 三、読書こそ国防である 四、町の書店がなぜ大切か 五、デジタル本は記憶に残らない 六、本を読まないアメリカのビジネスマン 七、日本は「異常な国」でよい 八、国家を瓦解させる移民依存政策 本書はPHP新書『本屋を守れ』を文庫化したものです。

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Posted by ブクログ

極端な意見や日本賛美の表現もあり人によっては嫌悪感を抱く文章かもしれせん。

しかし、スマホより読書と言うテーマ、また英語やパソコンを学ぶよりも本を読む事が重要と言う指摘は非常に鋭く事実を指摘していると思いました。
私も仕事柄英語を使いますが、私よりも英語が得意な、特に帰国子女のような人たちが英語が話せるだけで、日本のお客さんを怒らせると言う場面によく出くわします。彼ら彼女らは英語が話せるだけで、相手が何を言いたいのか?何をして欲しいのか?と言うところまでは考えが回らない、つまり筆者が言うところの礼節や情緒が理解できていないのかもしれません。
外国で育っただけではいくら英語が話せても日本語で正しく思考する事の助けにはならないと言う事を身をもって感じました。

個人的には新自由主義は弱いものいじめ、日本には公を考えられる真のエリートが不在など、読書のくだりとともに共感できる部分も多かったです。

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2024年09月15日

Posted by ブクログ

なぜ日本が昔は素晴らしい国と他国の人々から誉められたのか。
それは日本人が読書をしていたからだ。
とにかく筆者は本を読むことにより人間性や判断力を鍛えることが大事であることを強調しており、本を読まない人を強く批判している。
本を読み教養を深め、人生をより良くしたいと思ったとともに今まで読書をしていなかった自分を恥じた。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

★3.5くらいかな。読書大事、国語教育大事という基本主張は完全アグリーですが、ちょいちょい疑問符がつくところもあったようななかったような感じでw。まぁ基本は対談ベースですし。
左的な方には忌避されるでしょうけど、個人的にはこういった主張は好きですね。

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2024年10月18日

Posted by ブクログ

教養がないと大局観が得られない
情報が繋がって知識になり
知識が繋がって教養となる
ネットに置かれている情報が得られたとて繋げ方を知らなければ知識として活用することもできない
繋がった情報、つまり知識を得るには読書が効率的だし本質的だというお話
そもそも校閲されていない情報は情報としても成り立っていないので情報源がネットである場合、知識を育み得ないとは思う

・論理的思考力とは数学的なものではなくて言語技術や表現技術を含む総合力

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2024年06月22日

Posted by ブクログ

言っている内容はとても共感できますが、表現が少々過激です。そういうところで嫌悪感を持つ人がいるかもしれません。スマホに限らず、動画や漫画など情報が多すぎるものは想像力が育たなくなるかもしれません。自分も気をつけようと思います。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

駅前に書店がないのが許せないのは同感。でも、街中や郊外の大きな書店に通うようになった結果、小さな書店では物足りなく感じてしまう。ふらっと立ち寄った書店でたまたま手にした本との出会い。いいですね。
それにしても文庫本、高くなったなぁ。本離れはここにも原因があるのでは?

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2023年11月13日

Posted by ブクログ

子どもの頃からの多くの読書を通し、人として大切なこと(惻隠、謙虚、抑制など)を身に着けることこそが日本をより良くし、ひいては世界をより良くする力になると著者は主張する。小学生からの英語教育、タブレット化による教科書廃止の動きに強い警戒感を抱く著者からの提言が記されている。
本書は単なる読書論にとどまらず、PC(ポリティカル・コネクトレス)への疑問やグローバル化と新自由主義への批判など、大きな視線での著者からのメッセージが綴られている。

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2023年10月11日

Posted by ブクログ

戦争をなくすためには日本人の一人一人が読書することをもっと徹底していけば良いのではないか。読書が国防になることは私も薄っすらと感じていたことだったのでこの著書を読んで改めて自分の考えていた方向性は間違っていなかったのかなと認識できた。
また安倍政権についての勉強にもなった。
日本という国が如何に読書で守られていたのかを良い意味で思い知った。
自分は日課となっている読書だが、読書から離れてしまっている自分の身の回りの人に読書は国防に繋がることを発信していきたいと思った。

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2023年09月06日

Posted by ブクログ

『国家の品格』で有名な藤原先生の対談集。主張が明確でわかりやすいし、納得できるところもあるが、現実性がどうかと言われると。。。

電車の中で皆スマホを見ている、というのはそのとおり。読書は大切だというお話も共感しました。

「情緒」という視点が新鮮だったので、関連するフレーズを登録しておきました。

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2023年12月17日

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