あらすじ
立ち上がる勇気をくれる私たちの怒りの本当の力──。
感情に飲み込まれず、苦しみの根源と向き合う勇気を持つにはどうすればいいのか。
セルフ・コンパッション研究の第一人者による、優しさと強さを兼ね備えた新しいセルフ・コンパッション!
◆優しさのセルフ・コンパッション/強さのセルフ・コンパッションとは◆
セルフ・コンパッションは、これまで自分自身を慰め受容するためのものとして注目されてきました。これを著者は、「優しさのセルフ・コンパッション」と呼びます。しかし、セルフ・コンパッションには、もう一つの重要な側面がありました。それが困難の根源に立ち向かう勇気を養う「強さのセルフ・コンパッション」です。
著者のクリスティン・ネフは、『セルフ・コンパッション[新訳版]』(金剛出版)で自己受容の大切さを語り、世界的な反響を呼びました。新しいこの本では、自分自身をいたわり癒やすことでエネルギーを取り戻すだけでなく、そのエネルギーで困難の原因に向き合い変化を起こすための道筋を紹介しています。
◆親しみやすく実践的な内容◆
豊富な研究結果、自身の体験、多くの人の経験に裏付けられた実践方法をもとに語られる、職場や家庭での困難の乗り越え方。500ページ超えの大著ながら、その語り口はユーモアも含んだ親しみやすいものとなっています。
木蔵シャフェ君子(一般社団法人マインドドフルリーダーシップインスティテュート理事)と海老原由佳(一般社団法人セルフ・コンパッション・サークル代表)監修による、27のワーク付きです(うち8つは日・英の音声ガイド有り)。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
クリスティン・ネフ博士の『セルフ・コンパッション』を何度か読み、まだまだ充分でないこともあるけれど、セルフ・コンパッションを実践していこうと思っていたところに、
前著の内容を補完するような本書が出たということで、購入し、読んでみた。
『セルフ・コンパッション』で詳説されていた自分へ思いやりを持ち、寄り添うことを本書では「優しさのセルフ・コンパッション」とし、
セルフ・コンパッションはそれだけに留まらず、自分や大切な人を守るために困難な状況に立ち向かったり、自分のニーズを満たし、自分自身を励ましたり、行動していく力もくれるものであるということを「強さのコンパッション」として説明されている。
また、本書は、女性向けに書かれたとあり、内容としてフェミニズムを大きく含んでいて、
(日本でも変わらないどころか、より酷いところもある)男性優先の社会構造を改めていくための力として、セルフ・コンパッションが有効であることが述べられている。