【感想・ネタバレ】大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!のレビュー

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Posted by ブクログ

推薦文
副島隆彦
いよいよ世界が、アメリカ初の大恐慌に突入しそうである。
2023年3月17日

はじめに
大動乱は日本にも及ぶ
地球上で最も安全な東南アジア

第1部 東南アジアで資産を保全する
東南アジアという場所は、これからの日本にとっての「ライフライン」となる。
東南アジアには食料と天然資源がある
活気あふれるタイ
平和で安全だからこそ、東南アジアには健全な経済成長がある
・・・外から見ると、日本という国の第2次世界大戦後の悲惨な実態が、よく見える。戦後アメリカにどれだけいじめられて来たか。第2次世界大戦後、78年間、教育制度や金融制度をアメリカに占領され、政府を乗っ取られた。アメリカに操られてきた。その結果として、英語もろくに話せない日本人が生まれてきた。
 だから、今からでも、日本人を大事にしてくれる東南アジアの人たちと手を組むべきだ。政治も経済も両方である。日本人が、戦後、ODA(海外開発援助)で、たくさん東南アジアの国々を助けた。そのことを、アジア人はずっと忘れずに、恩義を感じてくれている。
 これからの日本の「技術力」を担う、理工系の日本の若者たちは、アジアに行くべきだ。文系の若者だってそうだ。最先端の技術をアジア人同士切磋琢磨して学ぶという、新しい発想で動くのが良い。

タイ人の給与は、ついに日本人を抜いた
ブリックス・ペイ(BRICS PAY)の衝撃
・・・という新しい国際通貨が、プーチン大統領から発表された。米ドルが「基軸通貨」の現行の世界経済体制から独立する。新興国による新しい世界通貨と国債決済の体制ができる。先進諸国は、黙って見ているだけ。欧米の大手マスコミも、日本のマスコミも無視して報道しない。
ブリックス5大国政府が共同で開発する決済、デジタル決済通貨
「米ドル基軸通貨体制」を打ち破る、新しい国際通貨・決済システムだ。
中東の資源国や、中アジアや東南アジア諸国、南アフリカを中心とするアフリカの国々、ブラジルとメキシコを中心を先頭にする中南米諸国と、すべて大きく「団結」したのである。
 日本人が知らないだけだ。欧米人は、気づいていても何もできない。だから、知らん顔である。
欧米の没落は、予想以上に早い

日本の4つのリスク
①地震や台風、水害、火山噴火などの「自然災害」
②金融危機や財政破綻による金融危機や財政破綻による「大増税」
③マイナンバーカード、インヴォイス制度、デジタル円によるビッグデータで「監視国家」に。そのまま「統制国家」から
④「軍国主義」、そして、周辺国との「戦争」へ
この4つ。


シンガポール高級品貸金庫のスイス人社長から聞いた、シンガポール在住の世界の「超」資産家達の実情

第2部 迫りくる世界大恐慌
今、金を売ってはいけない
金は、あらゆる危機に対する「保険」である。だから世界各国の中央銀行が、金(ゴールド)を買い続けている。
政府が懸命に推奨するニーサ(NISA)に騙されるな
 「減税」を売り物にしても、実際に運用できる内容が偏っていて良くない。アメリカ株と日本株が大部分を占める。あとは欧米先進国の株や債券がほとんどで。アジアやインドや中国などのブリックスの新興国への投資は限られている。これから目減りする日米欧の先進国市場へ投資させようとしている。
 はっきりと書く。「NISA」とは、運用が破綻している「国民年金」や「厚生年金」の代わりに、国民に「自己責任」でやらせる個人年金制度なのである。もう政府は、国民年金や厚生年金の面倒を見ない、と言っているのである。国民は早く、その隠された真実に気がつかなければならない。

「ドルコスト平均法」は本当に有効なのか?
燃料代の値上がり分まで「国債」で補助するのか?
徴税と食料配給のための「マイナンバーカード」

あとがき
世界の非・欧米西側諸国の資産家たちも、ものすごい額でアメリカから資産を引き上げている。アメリカの銀行は、資金流出への対応で、戦々恐々の緊急事態の真っただ中にあるのだ。
欧米が仕組む「ウクライナ戦争」とアメリカ初の「金融恐慌」から逃れて、世界の資産家たちが、アメリカとスイスから預金を急いでアジアへ移している。香港やシンガポール、タイ、マレーシアなどの東南アジアの国々に、かなりの勢いで流れ込んできている。
東南アジアの人びとは、まだ明るく安定した気持ちで、経済成長を続けている。彼らアジアの人たちは、コロナからの回復と経済の復興、さらなる成長を目指して前向きである。
なんとか日本人に、この東南アジアの現実を見てもらいたい。わたしは、切に願っている。日本を出て、元気なアジアから日本を見ると、日本に足りないものが何か、気がつく。
アジアの新興諸国から前向きなエネルギーを受け入れて、一緒に良い方向へ向かう「転換」を始めるべきだ。
「戦争」と「金融操作」ばかりに明け暮れる西側、欧米栄諸国ではなく、アジアの国々と歩長を合わせて、今のこのコロナで疲弊した社会から復活して行くべきである。
今の世界は「ブロック化」し始めた、と言われる。しかし、本当の性格な世界の実態は「ブロック化」ではない。冷戦時代の「西側vs東側」の対立でもない。もっと素朴で、しかし人類の歴史の根源にかかわる「欧米西洋白人」と「非・欧米白人」との、大きな対立である。

新興国の国民たちは、みな以下のように考え始めている。
「アメリカは危ない。何をしでかすか分からない。私たちのことなど考えていない。世界の安全や平和、国際経済の安定など、もう気にも留めていない。アメリカ政府の権力者たちは、生き残りのために、他の国を犠牲にすることを平気でやる。もうこれ以上、アメリカの悪だくみに巻き込まれるな。私たちは大きく団結するべきだ。サウジとイランのようにお互いいがみ合っている場合ではない。彼らもすぐに手を結んだ。私たち新興国は、これから経済発展を成し遂げる。生活レベルで先進国に追いつくのだ」
 今の世界の大きな分断、対立の構造は、もうここまで来ている。有色人種どうしであれば「非・西洋白人」という大きな共感で、国籍を問わずに共闘していける。
 この「空気」が、今、世界で生まれつつある。日本人は、これに続くべきだ。

わたしにとっては自分なりに勇気や前向きな気持になれる本でした。

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2024年04月21日

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