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Posted by ブクログ
ミステリーというのは不思議という意味に取れば、
この短編集は不思議です。
殺人なども起きるのですが、原因や結果の因果関係に納得感がややありません。
背景の描写が十分ではないためでしょうか。
主人公が誰かが分かりません。
解説には笑ってしまいました。児童文学の方が、登場人物の一人の子供の視点で、
自分の描写が少ないことを怒っています。すごい。この人は、この作品の本質を突いている。
決して、貶しているわけではない。不満を述べているのだが、作家を傷つけないように、
登場人物の言葉として表現している。この解説をよむためだけでも、本書は手に取るべきだと思う。
川島誠。一度読んでみよう。
短編の間のつながりは、同じ団地の同じ登場人物がいるというだけで、話の間の関係性がよくわかりません。
社会の悪をあばいているのでもない。
団地住まいを嘆いているわけでもない。
家族の暮しを楽しんでいるわけでもない。
それが、現代の団地の実情だと言いたいの?
とにかく読んでみてください。
Posted by ブクログ
実家にあった本を久々に読み返しました。
内容はほぼ記憶になく、新鮮な気持ちで読み終えました。
団地にありそうな人間関係ややりとりの中、ありえない事件が発生し、主人公夫婦の人柄に親しみがわきおもしろかったです。
Posted by ブクログ
連作短編集。全7話。
ジャンルは・・・ユーモアミステリーのようなサスペンスホームドラマのような・・・そういった多様な要素が凝縮されたお話です。
主人公は団地に住む主婦。子供は二人。噂好きの情報通だけど、一応言っていいことと悪いことの区別はつく(あくまで自称(笑))。平凡な団地には様々な人が住んでいる。教育ママ、クレイマーの偏屈老夫婦、金満家を鼻にかける優雅な部長婦人・・・。そんなよくある団地風景の中で起こる様々な事件が起こる!!
これ読みながら「あぁ、あるある!!」と思ってました。団地って結局田舎と同じで、みんな隣近所の噂話が好きな人が多いんだろうな〜。噂が噂を呼ぶ。あることないこと一瞬のうちに団地の端から端まで駆け巡る。その噂を知らぬは当人ばかりなり。みたいな?
ごくありふれた日常の中で起こる、ありそう!!っていう事件って親近感あるし、現実感も帯びてておもしろいんだよね。