【感想・ネタバレ】世界一くだらない謎を解く探偵のまったり事件簿のレビュー

あらすじ

宿泊に訪れた人たちのくだらない謎に隠された秘めた想いとは――?
東京の出版社で編集をしていた櫻井は、これまでの日常から遠く離れた場所――徳島を訪れた。彼女は、元刑事の阿久井が営む一日おひとりさま限定の宿、秘境温泉『かくれが』に宿泊予約をしていたが――その宿に泊る条件は『世界一くだらない謎』を用意することだった!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

非常に評価が難しい作品。
なんというか、「続編を書く気満々だったのに、おじゃんになってしまった作品」という感じが否めない。この一冊で完結させるつもりなら、明かしていない展望と設定が多すぎるように感じるし、タイトルの回収は最後辺りで大急ぎで終わらせました…といった感じ。続編があるなら読むだろうが、それは面白さで是非読みたいというよりは、結局どういうことだったんだろう?という観点から。読みやすい作品ではあるので、こういうジャンルの入門としては良いのかなと思う次第。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

東京の出版社で編集として働いていた櫻井は、今までの日常から遠く離れ、徳島を訪れた。
宿泊を予約していたのは、元刑事の阿久井が営む、一日おひとり様限定の秘境温泉宿「かくれが」。その宿に泊まる条件は、「世界一くだらない謎」を用意する事。


徳島を舞台にしたライトミステリー小説。

宿泊するためには「世界一くだらない謎」を用意しなくてはいけない秘境宿で、宿泊客たちの持ち寄る客観的には「くだらない」、でも実際にはそれぞれの心の深い部分に関係するようなささやかな謎を解いていく話。
ほんのり優しい気持ちにさせてくれる、コージーミステリ連作短編集です。
個人的には、三話目の「その席に座るな」が、お客さんのキャラなど一番好きでした。四話目のお客さんもいい子でかわいい。

徳島の観光地も色々出てきて、土地勘があったらさらに楽しいかもしれません。
私はあいにくはいった事が無いのですが、是非行ってみたくなりました。
かずら橋に、ジップライン。スリル凄そう……。

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2025年02月07日

Posted by ブクログ

おひとり様限定の宿には、くだらない謎、を
ひとつ持ってくるのが条件。

すごい理由で逗留する事になってしまった主人公。
そしてその間に…という、偶然。
主人公の過去、宿主の過去。
人が聞いたら微妙な気持ちになるかも知れませんが
本人にとっては、大事な後悔と道の選択の謎。
そう考えると、次にきたお客さんが
案外平和だったかも、です。

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

徳島の祖谷で元刑事が1日おひとりさま限定の宿を営み、宿泊客は「世界一くだらない謎」を持って泊まりにきます。

客観的にくだらない、思われる事柄でも真摯に受け止め寄り添う店主。謎解きをしながら答え以上の真相を示しその内容にほっこりしました。

徳島というか、四国に行ったことがないので、是非行きたい!

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2023年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分から見てどんなに「くだらない」ことでも、相手にしてみれば「くだらない」とは限らない。
宿泊する条件として「くだらない謎」を用意しないといけない旅館の利用客は結局みな、決して「くだらない」と一蹴できるような謎を持ってきた訳ではなかった。
人は死なない、怪我人すら出ない、それでも利用客にとっては大切なものだ。
いや、「大切なものなのだ」ということに気付かせてくれる。
そんな一泊を用意してくれるのが、この物語の舞台である。

場所は徳島。
かの有名なかずら橋の近く。
あの橋、本当に怖い……お金払って怖い思いするのだから割に合わない(個人の感想です)
他にもジップラインや小便小僧など観光ネタを織り交ぜつつ、本編は前述通りの「くだらない謎」を解く元刑事の探偵(?)阿久井が営む旅館での物語。
主人公入れ替え制かなと思ったら、最初の話に登場した櫻井女史が読者側に近い視点で物語全体を俯瞰するスタイル。
彼女も元編集ということもあり、阿久井さんほどではないにしろ、なかなかの観察眼や推理力をお持ち。
ゆえに、時々読者をミスリードに誘うが。
特に4話目のは自分も遺骨かと思ってしまった。
やられたがね。

阿久井さん自身も「くだらない」と言いつつ、決してくだらなくはないトラウマ的過去をお持ちの人。
行く当てをなくしてしまった櫻井女史に執着する理由がはぐらかされたようにも思うし(多少語られたが不十分な気がした)彼女の連泊はまだまだ続く。
つまり彼女を伴った謎解きの日々は続くということで、物語自体が続く余地ありということだろう。
そのときは、阿久井さん自身の掘り下げにも期待したい。

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2023年05月01日

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