あらすじ
人事の分野には、さまざまな誤解や勘違いが蔓延している。
「人事評価の仕組みを上手くつくりさえすれば、社員の能力や会社の業績が伸びていく」とか、「人事の仕組み次第で社員のモチベーションを上げられる」といったことがよく言われるのだが、長年多くの会社で人事を見てきた著者に言わせれば、これらはよくて「勘違い」、悪くすれば「人事コンサルの悪質なウソ」なのだとか。
本書では、人事評価制度に関する17の「よくある勘違い」を示しながら、等身大で過剰な期待を廃した「人事制度に関するホンネ」をリアルに解説します。
無駄な人事制度改革で余計な時間と費用と労力を費やす前に、多くの会社経営者や人事関連の社員に読んでほしい1冊です。
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Posted by ブクログ
ある種あたり前のことも多いけど大企業ほどそれって実践できないこと多いよね。この指止まれ経営も理想ではあるけど100人超えたらなかなかそれだけではいけなくなっていくような気もする。でもベンチャーであるほどカルチャーが大事だしそれこそが大手企業と差別化できる要素でもある。ミッション・ビジョン・バリューに心から共感できる仲間作りをやりきるべし、これは著者のメッセージの一つ。あとは上司たるに値する者を育てて登用すべし、ということ。結局のところ完璧な人事評価制度なんてありえない。そもそも人が人を評価するなんて無理。それを前提として認めることって重要。その上で、じゃあどのように人事評価をしていくか。その一つの選択肢が「自分のことをこれだけ見てくれて理解してくれているこの人が評価してくれているのであればどんな評価であっても文句なく受け入れる」と思われるような上司を育成すること。この信頼や尊敬を勝ち取るための1on1だったり日頃のコミュニケーションだったりする。評価面談のやり方とかスキルの問題ではない。結局はそういう日々の積み重ね。評価のための評価ではない。
Posted by ブクログ
中小ベンチャー企業が人事評価制度を新設・変更するにあたり、著者が一般的に言われている人事評価制度ではうまくいかないと考える点について解説された本。規模的にも社長のリーダーシップを重視しているところは理解できる。