あらすじ
・「自律神経のバランスが乱れている」ってどういうこと?
・皮膚を刺激すると自律神経の活動が変わる?
・瞳を見て、自律神経の活動を確認する方法
・「気持ち」によって内臓の動きが変わるのはなぜか
・じつは「自律神経失調症」の定義はない?
・交感神経と副交感神経、それぞれの異常で生じる症状とは
・深呼吸で気持ちがやわらぐ理由
・緊急時に馬鹿力が出るのはなぜか
・怒ると心拍が上がり、嫌悪感を抱くと体温が下がる仕組み ……など
ーー自律神経が心身を巧みに調整していた!
【全身を調整する自律神経のしくみがわかる】
「心身の不調は自律神経が原因かもしれない」「自律神経のバランスが乱れている」などとよく耳にします。
そもそも、自律神経とはどのような神経なのでしょうか?
簡単に言えば「内臓の働きを調整している神経」。
全身の臓器とつながり、身体の内部環境を守っています。
自律神経に関わる歴史的な研究を辿りながら、交感神経・副交感神経の仕組みや新たに発見された「第三の自律神経」の働きまで、丁寧に解説していきます。
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Posted by ブクログ
かなりガッツリ自律神経について解説してて驚いた。100理解できたわけじゃないし、中盤流し読みしたとこもあったけどとても勉強にはなった。わかりやすく説明しようと噛み砕いて解説してくれたのがありがたかったです。章ごとに要点をまとめてくれてたので、それも良かった。
授業で自律神経について勉強したけど、その理解をさらに深められたと思う。結局自律神経って何?どういうメカニズムで情報が伝わるの?何ができるの??って疑問が残っていたので、その疑問を解消すると言う意味でもいい本でした。
Posted by ブクログ
専門的な内容を分かりやすく解説。ブルーバックスはこれだから止められない。科学の進展が良く分かる、身近でも解析され尽くしていない人体の神秘に迫る。
学術的にオーソライズされてない所の多い部門。現今の理論で語れる部分を分かりやすく解説している。
何となく納得の部分が多いが、間違いなく前向きに生きる糧になる一冊。
やっぱりサイエンスは面白い。
Posted by ブクログ
自律神経の原理を知る前に、はじめに神経に関する基礎知識をおさえ、そのあと自律神経と内臓の関係、ストレスの影響などを本書で解説する。本書の後半で言及されるが、「自律神経失調症」の定義は曖昧で、正式な病名ではない。欧米の場合ではあるが、検査で異常が見られない身体の症状に「医学的に説明がつかない症状」あるいは「機能性身体症候群」という病名が使われ、上記のような用語は使用されない。
Posted by ブクログ
身体ってよくできてるとしみじみ感じる一冊でした。初歩から詳しく説明されています。
読んでいる途中ふと浮かんだ、緊張するとトイレに行きたくなるのも自律神経かしら、という疑問の答えが偶然にも書かれていたのも嬉しかった。「こうなっているのも自律神経の働きか!」と理屈がわかると少しストレスも緩和しそうです。
6章あたり少々難しいところもありましたが、面白く読めました。
Posted by ブクログ
自律神経系についての大学講義をベースに本として拡張したもの。神経は脂質とタンパク質でできていて電気を通しやすい。神経は細いと伝達が遅い。運動のための神経は太い。神経伝達物質としては気体状のものもある。中枢神経系と末梢神経系。人体の細胞は37兆個。神経系の伝達において次々に登場する機能・部位の名前を聞いていて、まず人間の言葉の発明に感動してしまった。心臓の働きを促すのが交感神経、抑えるのが副交感神経。そのバランス・二重支配を行うのが視床下部。皮膚刺激と発汗の関係。針治療って効果あるのか?と思っていたが、説明を見聞きすると医学的根拠に結びつけられる部分も多そう。
Posted by ブクログ
自律神経失調などにはストレスとこの100年で進歩した薬が大きく関わる事を考えさせられた。生活習慣の見直しや化学物質が神経細胞に大きく関わる事が色んな事例について説明があり納得させられました。
Posted by ブクログ
医学部での講義をもとに書かれているため、内容はかなり専門的である。生理学の本と思って読んだ方がよい。健康のためと軽い気持ちで手に取ることはオススメしないが、ヒントとなることも散りばめられているのは事実である。自律神経失調症(明確な定義はないらしい)などで悩んでいるならば、他の一般向けの書籍を読み、その詳細なメカニズム(生理学)を知りたい場合は、本書も併せて読まれるとよいだろう。
Posted by ブクログ
科学的根拠に基づいた自律神経失調症についての本が読みたいと思って手に取った。結論から言うと、この症状はあいまいで原因も不確かなことが多く、診断がつきづらいという、うん、まあ言われなくても知ってたよね、というオチだった。
それでも、神経の仕組みや働きを具体的に知っていくとなぜ「診断がつきづらい」かに納得がいった。病院でも、こういう背景があるから診断できないとていねいに説明してくれるとよいと思った。
Posted by ブクログ
「自律神経を整える」という生活書や雑誌の特集はよくあるが、本書は生理学の大学講義を元にしたもの。
やさしい語り口だが、内容は神経や神経伝達物質、ホルモンなど多数でてきて専門的。
理論的に自律神経を知りたい人向き。
交感神経、副交感神経に加え、腸管神経という第3の神経も紹介されている。
Posted by ブクログ
自律神経のしくみがわかる。
ライトな健康情報の本ではなく、しっかりとした学術的内容。
新書ながら、コンパクトによくまとまっている。
章立ては以下のとおり。
第0章 神経について、基本をおさえる
第1章 自律神経とはなにか
第2章 涙や唾液と自律神経--瞳をみれば、自律神経の活動がわかる?
第3章 汗やホルモンと自律神経--皮膚への刺激で、自律神経の活動が変わる?
第4章 ストレスと自律神経--闘うか逃げるか、私たちを守るメカニズム
第5章 喜怒哀楽と自律神経--怒りや恐怖で、心拍や体温が変わるわけ
第6章 内臓の情報を伝える自律神経--新たにみつかった「第三の自律神経」とは
第7章 自律神経から考える「心身を整える方法」--不調の原因を探ってみる
著者の鈴木郁子氏は、大学で生理学を教えている教授。本書は、自律神経系の講義録をもとに構成。第1章~第6章は講義内容をそのまま膨らませたものとのこと。
いわゆる自律神経失調症で悩んでいる人向きではない。症状に対して、治療法やセルフケアについて書いている本ではないからだ。第7章に「ストレスを緩和し、交感神経の過度な活動を休めましょう」など、ありきたりなことは書いてあるが、これはおまけのようなものである。
この章は編集部からの要望で、「病気のことは専門外だから書けない」などのやりとりがあり、苦労したようだ。(あとがき、p235)
知的好奇心から、自律神経のしくみを学びたいという人に向いている。
Posted by ブクログ
内容は少し難しいので、ほぼ結論だけつまみ食い。よく寝て、朝に炭水化物を食べて、深呼吸(息をたくさん吐いて横隔膜を意識)して、運動する。当たり前だけど大事。
Posted by ブクログ
自律神経とは体を調整する無意識的な神経。交感神経と副交感神経があり、多くは拮抗支配を受けているが例外がある。唾液腺や涙腺など副交感神経が主である。そのほかにも涙腺などもある。
ストレスを受けると交感神経が刺激されストレス保折るもんが分泌されコントロールしようとする。しかし、その状態が続くと防御できなくなり病気となることがある。
身体を整えるためにはストレスを緩和し、運動、規則正しい生活をすること。腸内環境を整えることはストレス緩和につながる。
このほかにも高齢者は薬が多すぎることも要因となっているため減らすことも考えても良いかもしれない。
この本を読もうしたきっかけは瞑想をすると気持ちが落ち着いてことが多くその要因は自律神経と関わりがあるのではないかと思ったからだ。おそらく呼吸により副交感神経が優位となり落ち着くのだろう。
この本を読んで思ったのがやはり規則正しい生活をすることと自身を気遣うこと。忙しくストレスが多い生活の中でいかに時間をとってみてあげられるかだと思った。
新たな発見は腸内環境を整えることだ。これなら今すぐにでもできる気がする。納豆、海藻、ヨーグルトなどを摂取し、薬を見直してみることでストレスを緩和できるかもしれない。
ただこの本は私には難しかった。元々生理学は苦手でなかなか内容を理解することはできなかった。ただ、この本の良いところは生活に繋げて暮れる書き方をしてくれるため理解しやすいと思う。
自律神経に少しでも興味が湧いた方。腸と脳のつながりについて詳しく読んでみたい方はぜひお勧めしたい。
Posted by ブクログ
健やかに生きるために、自律神経を知ろう。
思っていたほど自律神経をどうしたら健康に生られるかを説くものではなかった。自律神経のしくみ、それを語るために神経系を大きく解説している本。正直ちょっと難しかった。健康的に生きるコツにしても、新しく知ったというより今まで知っていたことをまとめられていた感じだった。
自律神経失調症は、正式な病名ではない。診断がつかない身体の不調をいう。ちょっと調子が悪いときは、休んで食べてしたらいい、そういう時代じゃなくなってしまったということか。
少しでも健康に生きられるように、できることからやっていこう。
Posted by ブクログ
期待した内容とは違った。
とても専門的で難しかった。
それでも薬の効く仕組みや自律神経の働きが、なんとなくわかった。
(まだわからないことがたくさんあるということも)
Posted by ブクログ
自分も年を取ってきて、自律神経の働きが弱くなってきたようなので、本書を読んでみた。
著者は大学で生理学を教える女性研究者。分かりやすく書いているのだが、如何せん専門用語が頻出してくる。ページ数からいって、やむを得ないのだろう。
Posted by ブクログ
専門用語多数で難しい。。
勉強だと思って読んだ。
言葉はわからないけれど、なんとなくでもイメージができて知識をいれることで自分の生活に変化を加えられるかもしれない。
他にも読んで理解を深めていきたい。