【感想・ネタバレ】遺伝子検査のモラルのレビュー

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Posted by ブクログ

タイトルと表紙からは難しそうなカタい本という印象をうけるが、とてもわかりやすく読みやすい本

医師と遺伝カウンセラーよる共著である。
遺伝、遺伝子というものに少しでも関心あるいは知識がある人であれば、読むと得るものがあるだろう。

市販の遺伝子検査(DTC)や医療的な遺伝学的検査について、その実際とメリットデメリット、限界が、冷静で偏りのない視点で記載されている。
また三毛猫とエピゲノム、フェロー諸島の94%の住民は1人の牧師の血族、などの話題から、ゲノム編集、クローン、デザイナーベイビー、優性思想など倫理的な話題も扱っている。

医療現場で行われる遺伝学的検査である発症前診断、出生前診断の実際とそれを受ける人の注意点も丁寧に記載されている。
関わる方はここだけでもぜひ読んで頂きたい。診断だけでなくその前後の受ける方の側、医療者側、双方の大変さを感じる。
個人的には、お一人様(キーパーソン不在)には発症前診断ができないという現状には驚いた。

本文中で参考、紹介されている情報•文献がQRコードつきで提示されているのも嬉しい。

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2023年06月25日

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