【感想・ネタバレ】入門 開発経済学 グローバルな貧困削減と途上国が起こすイノベーションのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

クルーグマン「開発経済学は役割を終えた」
二重経済論=支配する国と支配される国に分ける。
発展段階論=国内総生産に占める投資の割合が5%から10%に増加することが、離陸の条件、とした。
ガーナなどは、輸入代替工業化戦略をとった。
二重為替レート制度。加工度が上がると税率が上昇する関税制度をとった=クリフエスカレーション。
韓国や台湾は、輸出志向工業化で成功した。
「ワシントンコンセンサス」=IMFの指導によるコンディショナリティ。構造調整貸付の条件となったが、緊縮的財政運営を強いたため、成功した国は少ない。

国際貧困線は一日1.9ドル。貧困比率は低下している。
ジェンダーとは社会的に作り出される性差のこと。

キャッチアップ=後発性の利益。
経済成長は、技術進歩と資本蓄積で決定される=貯蓄率と生産性。
緑の革命=品種改良で技術進歩があった。逆に穀物メジャーが種子を独占している。
ケニアのMペサ=携帯電話による送金サービス。
経口補水塩療法=下痢のリスクから救った。
マラリアの新しい薬。キニーネに対する耐性菌を治癒する。

ヨーロッパは東西に広がっているため技術が伝播しやすい。アメリカは南北のため新品種、技術が変わる必要がある。
シュンペーターの技術革新論。
アローの技術革新論
リーフブロッキング現象で、既存のインフラが充実していると革新が起こりにくく、なければ先に最新技術が発展する。
バングラデシュの電気自動車=中国製の小型電気自動車の改良型。LNGが北西部には届いていなかった。

為政者は技術革新を奨励しない=中国の例、イギリスで産業革命がおこったことの背景、など。

HIVの薬は、ドーハ宣言で、特許保護が弱められて途上国に広がった。特許保護を強めるか弱めるか。ワクチン買取補助金事前保証制度で、その均衡を図る。

中国のコロナワクチンは第三相試験の結果を公表していなかったので世界には受け入れられなかった。
コロナワクチンの需要減で、南アフリカのワクチン工場は不振。

援助の必要性=貯蓄投資ギャップ=投資するお金がない。外貨がない=外貨ギャップ。
投資支出原則=援助は投資支出に限定する。
外貨原則=国外から調達するものに限る。
要請主義=要請された場合のみ援助する。
アンタイド化=日本製に限らない原則。

中国の援助は、商業借款に近い形。融資条件が厳しいが額は大きい。
中国の援助には罠がある。
返済の行き詰まりには、パリクラブで調整するが中国はパリクラブに加盟していない=差し押さえを実行する。
新開発銀行、アジアインフラ投資銀行、などで主導権を握っている。

MDGSからSDGSに変わったことで国際開発の側面が弱められ、環境保護、自国の開発の面が強まった。
目標が17に増えたことから、どれかに該当すればよくなった。
SDGSには価値追求型と手段追行型が混在している。2030年の期限切れでは、価値追求型に統一すべき。

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2023年05月26日

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