あらすじ
17世紀に提唱されてから、ワイルズによって証明されるまで、360年にわたって数学者をとりこにし、その人生までも狂わせてきた「フェルマーの最終定理」。その証明に挑んだ人々の記録は、そのまま数学史の記録でもあり、これまでもその奇跡を追ったルポルタージュなどで紹介されてきた。本書は、その数学史を、史実に基づいた小説形式で紹介する読み物。東京に暮らすごく普通の若者である主人公が、古代ギリシアのアルキメデスから、中世ロシアのオイラー、19世紀フランスのソフィー、日本の志村・谷山など、時空を超えて数々の数学者と出会い、対話形式で物語は進む。そしてヒロインの女性と、数学を通じて心を通わせ、その結末は……。数式はほとんど使わず、数学の知識がなくても読むことができ、なおかつ近世数学史の一部が読者にわかりやすく伝わる渾身の一冊。
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Posted by ブクログ
読みやすかったね
過去に「数学で飯が食いたい」と思わせる本は何冊か読んだが、これも同じ種類
物語を進めながらフェルマーの定理を追うのはいい発想だと思った
Posted by ブクログ
フェルマーの最終定理の証明に関わった人々について物語ぽく書かれた本。数学の知識がなくても読めるというか、別にそこらへんのとこはあんまり理解しようとしなくても話はわかるので、読みやすかった。
Posted by ブクログ
高校生の時に読んでおきたかった本。数学の難しい話は書かれておらず、これまでの数学の発展の歴史について分りやすく書かれている。数学への情熱が、数学の楽しさが伝わってくる。
Posted by ブクログ
3月24日〜3月25日
360年かけて証明されたフェルマーの最終定理。その全貌を理解するのは無理だと思っていたけど、この定理を証明しようと挑んだ数学者たちの軌跡を少しでも辿ることができて、フェルマーの定理に親しみをもつことができた。
Posted by ブクログ
「フェルマーの最終定理」が証明された経緯を、現代の数学好きの青年がその恋人(候補?)と共有するという形で述べていく。数学的な理論には殆ど触れず、「フェルマーの最終定理」というものが3世紀半をかけて証明されたいきさつなどが易しく書かれている。数学の解説書ではなく、「フェルマーの最終定理」というものの紹介ともいうべき本。