【感想・ネタバレ】商売繁盛12の心得のレビュー

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Posted by ブクログ

タイトル通り、商売が繁盛する為の「12の心得」が『口語体』で書かれており、松下さんの温度感も含めて伝わってくる一冊。100ページ程度と本自体は薄いけど、内容は非常に濃い。何十年も前に発せられた言葉だろうけど、どれもどれもこれも、本当に大事なことばかり。原理原則ってのは、普遍なんだろうなー、と改めて思うのでした。
ちなみに、5分程度だけど、本人の肉声が入ったCD付き。こんな声をしてたんだなぁという発見もありました。

以下、参考になった点。引用、自己解釈含む。

●12の心得
①ファンを作る
②感謝の心を忘れない
③まずサービスする
④熱意と誠意をもって謹む
⑤商品はわが娘、得意先は親戚
⑥使命感を持つ
⑦当たりあえのことを当たり前に行う
⑧堂々と儲ける
⑨商売は真剣勝負
⑩反省を怠らない
⑪人をつくる
⑫何が正しいか問う

・豪華な景品をつけるのではなく、心からの『笑顔という景品』を付ける。豪華な景品はその時限り、笑顔の景品は再現性があり半永久的にお客様を引き付ける。

・やかましく怒られるから仕方なしにやってたことが、習慣となり、その人の
習性になっていく。怒られらたら、反目せずに、むしろ感謝を。

・サービスは商売人の義務である。が、これを義務感としてやっていたら、自分も面白くないし、受け取る方もイヤイヤ感を感じるもの。サービスは本来相手が喜ぶものでなければならないし、一方で自分も楽しんでやらなければならない。

・やってる仕事の5つが5つとも、満足の行くサービスが出来ないのなら、仕事を縮小する覚悟が必要。サービスが行き届かない商売が、うまくいく訳が無い。サービスと、商売の拡張はセットで考える。

・単に物を作り、物を売るだけでは、商売はまことに索漠としたものになる。物とともに心を作り、物を売る時に心も売り、お金とともに心をいただく。モノやお金だけでなく、「心」がお客様と行き来する、これが本当の商売。

・妙案奇策の少ない販売という世界において、特色を発揮する為には、お互いの誠心誠意が重要。言葉からにじみ出る気持ちが、何よりも大切だと思うのです。

・扱っている商品というのは、手塩にかけて育てた娘と思え。その娘を得意先に預けたならば、その得意先は親戚も同然。娘が相手先でしっかりとやれているか、そんな親心を持って、常に相手に渡った商品にも愛情を注ぐ。この商品への愛情は、お得意先様へのサービスとつながっていく。

・これは良い製品だ、得意先様にも早くお知らせしてあげよう!そして喜んで頂こう!それが商売人としての自分の務めだ。そいう観点で、お得意先様をまわり、力強く商品を解いてまわる。こういう考え方を一人一人が強く持たなければならない。

・商売というのは「真剣」勝負。遊びでやっているのではない。真の剣を用いた勝負、負けたら首が飛ぶ、次は無い。そのような真剣味をもって、仕事に取り組まなければならない。仮に真剣にことに当たった結果として、失敗しても、諦めずに成功するまでやり続ける。最後に成功すれば、失敗は失敗で無い。

・目に見えるような形に現れる成功なり失敗なりの体験はもちろん貴重だが、これはちょっと行き過ぎた、失敗だったかもしれない、といった、一見表立たない成功や失敗の経験を心の中で反省し、体験として積み重ねていくことが、より大事だと思う。それをせずに、不用意に日を過ごしていては、体験を持たざるに等しい。

・松下電器は何をつくるところか?と問われたら、「人を作る会社」だと答え、「併せて、電気器具も作っている」と答える。会社の根幹は人。人が育ってその先に、製品が生まれる。この方針を、しっかりと打ち出し、浸透するまで何度でも繰り返し発信する。

・個人的な人情としては、人を叱りたくなどない、できれば避けたい。しかし、企業は社会に貢献していくことを使命とする公器であり、そこにおける仕事もまた公事である。私のものではない。だから、その公の立場から見て、見過ごせない、許せないということに対しては、言うべきを言い、叱るべきを叱らなくてはならない。決して私情で叱るのではなく、使命感にたっての注意であり、叱責である。そういう厳しいものによって、叱られた人もはじめて目覚め、成長していくのである。何も言われない、叱れないというのいは、部下にとっても一面結構なようだし、経営者上司にとっても楽であるが、そうした安易な姿では決して人は育たない。

・小事は、利害をもって是非を決めたらいい。利害得失をもってことを決したらいい。しかし、大事は、利害得失をもってことを決してはいかんという感じがします。大事は、利害を超越して、何が正しいかという信念で決定しなくてはならない。

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2014年01月12日

Posted by ブクログ

●ビジネスマンのいちばん大事な務めは愛されることです
●業即信仰
●商売人というものは、損して得取れということです
●人間の心は一面利己的ですが、また一面では非常に報恩的でもある
●サービスは仕方なしにやってはいけない。相手にわかってしまう
●○○したいなぁ、では絶対にできない。○○するにはどうしたらいいかを考える
●当たり前のことを当たり前に思う
●赤字を出すということは、企業の国家的国民的な罪悪
●望ましい商売をしていくためには、適当にかけひきをして値段をまけるというのではなく、しっかりと適正に値段をつけ、値段を逆にお客さんを説得し納得していただくということでなければいけない
●非常に困難なつらい局面に立って、なお辛抱してそれをつきぬけることこそ、本当の意味の生きがいではないか
●成功するためには成功するまで続けることである
●こうなった原因はどこにあったか、ことごとく自己にあるのだ、というふうに考えなければならない
●何か大きな失敗や、特別な体験をしないと、体験は積めないかというとそうではない。平穏な日々にこそ学ぶものは多くあり、目に見えない失敗や成功を心の中で反省し体験として積み重ねていくことが大切

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2009年10月04日

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