感情タグBEST3
Posted by ブクログ
抗争、政治、獄中、ドラッグ、セックス、家族、刺青など気になるトピックを数多く掲載。巻末の用語集も興味深い。本書にドラマはない。事実を淡々と並べた事に意義があると思う。闇世界へ果敢に潜り筆者の命を賭した労作だと感じた。
Posted by ブクログ
アウトローといえば、ヤクザといえば鈴木智彦さん。以前の著作に新稿を加えた新作。著者がヤクザに会いまくって得た知見とノウハウ(?)が満載。
ヤクザのプライドと現実の悲哀だったり、時代の流れからくるその有り様の移り変わりが面白い。
移り変わりがありながらも、彼らはどの時代も、力が全てで、意地っ張りで、見栄っ張りで、男社会で男尊女卑で、そして時代と社会の流れから強く抑圧されながらも、生きづらく確かに規模は小さくなりながらも、それでも生き続けているのは、それでも彼らが存在し続けられる理由があるのかもしれない、とか思いながら読んだ。
それにしても、遠回りで、損な生き方で損な役回りで、めんどくさい生き方を選んでる、その人たちをこんなに追いかけて、描写して、シリアスにコミカルにルポし続ける著者は、すごいメンタリティだと思う。何度か殺されかけてるんじゃないか。ある意味著者も損な生き方かもしれない。知らんけど。
Posted by ブクログ
ヤクザ社会の実態と雑学。
極道の基礎知識、暴力と抗争、シノギと組織、家庭、女などヤクザの生態大全。
特に面白かったのは極道の基礎知識。これはヤクザの若い衆も読んだ方がいい。最近の若い衆は指示待ちで使えない。昔は遠慮とか分別とかいちいち教えなくても見て学んでいったが、今は、素直で言われたことしかできない。だからマニュアルが不可欠なようで明文化されているらしい。
巻末のヤクザ用語集も勉強になった。
この筆者が長生きできることを祈る。
Posted by ブクログ
大量のヤクザ取材に基づく、ヤクザの実態を記した本。
タピオカ屋はヤクザがやっているとか、刺繍の彫り師、放免祝い、ヒットマンや抗争など、噂レベルで聞くような話に加え、ヤクザの中の健康ブームなど、意外性のある話も多数。
文章があまり練られておらず少し読みづらさを感じるものの、こういったアンダーグラウンドな話を一定の信憑性をもって読めるのは貴重だと感じた。