あらすじ
過疎化が進む山里。しかしここには、鉄人のような90代の元気な高齢者がたくさんいた──。
88年、1日もか欠かさず日記を書く。和紙作り、鍛冶など職人技を守り続ける。99歳で毎日、自身の商店に立ち、仕入れから販売まですべて一人でこなす。軽々とチェーンソーを操り、木を伐る。山中の一軒家で丁寧な暮らしを営む。笑顔で毎日デイサービスに通い、黙々と読書と塗り絵に集中する……。
登場するのは、一見ごく普通のおじいさま・おばあさま。けれども、普通ではないお元気さ……。その健康長寿の秘訣は何なのか?
各人各様の人生を紐解きながら迫っていく。「人生100年時代」の希望の書。
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Posted by ブクログ
静岡県浜松市天竜区春野町に暮らす方々、本当にすごい人ばっかりでした! 池谷啓「過疎の山里にいる普通なのに普通じゃない すごい90代」、2022.10発行。すごい方々に共通してるのは: いつも明るく楽しく、そして笑顔。日日するべき仕事がある。暮らしそのものに動きがある。
Posted by ブクログ
物にあふれた都会に住んでいると忘れてしまいがちだけれど、田舎の生活では、なんでも自分たちで作り、なんでも自分たちで解決できる人がたくさんいる。こういうのが生きる力なんだよな、と思う。でもこういう元気でなんでもできる人は今後減っていくばかりなので、これを踏襲していくにはどうしたらよいのか、考える必要があるよね。
Posted by ブクログ
おばあちゃんに買ってきた本。
7人の90代の人の話。
戦後の日本を生きてきて人たちだから、選択肢もなく、結婚と仕事も親が決めてきた人たちだし、なかなかの苦労話もある。
一番はじめの95才のおじいさんは、婿入りしたひとで、「米糠三合あれば婿いくな」といわれた時代だと書いてあって、意味不明でおばあちゃんに聞いたら、婿にいくのは大変な時代だったという例えらしく、へー!と思った。95だから、17才で終戦してるから、二年くらい行ったかもなと。
だんだん出来ないことも増えるなかで、まわりに頼りながらもやれる範囲で楽しく暮らしている先輩たちがたくさんいて、やっていけそうだなと安心する話ばかり。