【感想・ネタバレ】これからのマネジャーは邪魔をしない。のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これまでの固定観念を打破する働き方を提言する1冊です。
タイトルにマネジャーとありますが、現場の人間にも参考になる要素があり読む価値があると思います。

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2021年05月17日

Posted by ブクログ

筆者は、多様な働き方時代に、「邪魔をしないマネジメント」を提唱している。前半で、自分ができることは他人もできるというスタイル、細かい内容まで指示するマイクロマネジメントをやめた結果、内部崩壊したチームを再生させたことを語っている。自分の失敗をさらけ出し、失敗から学び、やり方を変えたところに、筆者の誠実さを感じた。後半で、マネージャーがやるべきことは、与えられたミッションをチームで達成することだと主張している。まず目標を設定し、チームが自走していくサポートをする。そして、成果を出すために、部下と一緒に行動し、成果の出し方を理解させ、できないことをできるようにさせていく。その結果、部下は一人で成果を出し、能力を鍛えていくようになるというのである。本書を通して、あるべきマネジメントの視点を学ぶとともに、自分の仕事の仕方を振り返り、取り組みを変えていこうと考えるきっかけになった。マネージャーという立場でない人にもおすすめです。

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2021年04月05日

Posted by ブクログ

コロナ禍リモートワークが推進される中でのマネッジメントについて書かれた本。

マネッジメントのHow toというよりは、『仕事』の本質を改めて見直して、そこから多様性のある今の時代にマッチしたマネッジメントを考えるなければならないことを学んだ。

本質・軸さえぶれなければ、これまでの日本社会か作ってきた、会社の『べき』論はなくなるし、マネッジメント側・マネッジメントされる側ともにストレスなく働くことができると思う。

まずは、その仕事の本質を明確に設定ことが先決だとおもった。

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2021年05月09日

Posted by ブクログ

マネジメント関係の本探していて興味持ち、購入。

リモートワークなど働き方が多様化していく中で、マネージャーは管理をしない、という考え方は個人的に大変興味深く感じた。また人を育てるでなく役割を育てる、というのも採用しようとしている中で、良い視点を得られたと思う。やるべきことを、期日までに確実にやるのも成果という点も、評価するとき/される上で大切と思う。

ちなみに冒頭で過去の失敗談も出しているが、この著者自体はかなりできる人だと思う。特別なことは何もしていないのだから、あなたもできるでしょう?という考えは、自分も持ってしまうところがあるので気をつけたい。

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2022年11月06日

Posted by ブクログ

マネージャーは部下を管理したくなるものだ。仕事の進捗状況を細かく把握し、うまく行かなそうな点があれば軌道修正する。リモートワークになったら顔が見えないし、家でサボっているかもしれないからなおさらだ。場合によっては、対処方法まで事細かに指示する。管理職だから当然でしょ?

しかし、この手法(マイクロマネジメント)には限界があるという。他の人間である以上、部下と自分は同じ価値観を共有しているわけではないから、自分と同じように再現はできない。しかも、自分で考えて行動したわけではないので、結果が出てもそれを理解できず、成長につながらない。むしろ、管理職は部下の邪魔をせず、成果を出すための情報や考え方を伝授したり、環境を整えたりするにとどめる。メンバーが自走できるようにし、結果が出れば、人は勝手に成長する。

管理職がモチベーションを高めてあげる必要もないという。社員には、めちゃくちゃ働いて成長したい人もいれば、生活できるだけの給料がもらえれば早く帰りたいという人もいるだろう。それはそれでよい。結果にしたがって給料が変動する仕組みにしておけば、能力があって頑張れば給料が上がるし、サボれば給料が下がる。それは個人の選択なので、管理職がコントロールすべきことではない。

昭和のように、会社に忠誠を誓う社員は今やほとんどいないだろう。多様な働き方が求められる現代のマネジメントの参考になる部分は多かった。他方で、著者の経歴は偏っており、ベンチャーで通用しても古典的な日系企業ではなじまない点も多く、その点は注意したい。また、これを実践するためには、日本社会全体で、解雇規制を緩和するなど労働市場を効率化する方向に持っていかないと難しいかと思った。

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2021年04月26日

Posted by ブクログ

コロナの影響により、リモートワークを実施する企業が増えていますが、これからの多様な働き方が求められる時代のマネジメントは「邪魔をしない」ことだというのが本書の主張です。著者は、ほぼ全員がリモートワークで働く会社を経営しており、かつてリクルートやDeNAなどでの勤務経験があります。
リモートワークが進むなかで、これまでのマネジメントスタイルをシフトする必要があり、マネジャーの役割も変わってきています。多様な人材、多様な働き方が求められている時代に、必然の流れでしょう。このような時代だからこそ、どこを重視するか、これまで常識だと思っていたことが本当に正しいのか、考えるためのきっかけになる一冊だと思います。

▼これからの時代、リーダーや経営者に必要な認識とは「多様な働き方を許容し、個人がもっと自由に働けるようにしていくこと」だと私は考えています。それが個人の生きやすさにつながるだけでなく、会社としても、多様な働き方ができる会社や組織ほど、優秀な人材が集まり、会社組織として強く伸びていくことにつながるはずです。そして、この多様な働き方の時代に必要なのがマネジメントの考え方を根本から変えるということ。そのキーワードは「邪魔をしない・何もしない」というものです。
▼「何もしない」というのは、マネジメントも何もかもせず放置する、ということではない。必要以上の干渉や監督をしない、邪魔をしないという意味
▼任せている仕事や役割、求めている成果を出してもらうことについてはマネジメントすべきだが、それ以外のことについては口出ししないし、邪魔をしないことが重要になってきている
▼「邪魔しない」「何もしない」とはいえ、もちろん最低限のルールは必要
 「会社と個人として、求めている役割や果たしてほしいミッション」は決まっていないといけないが、それが果たされているのであれば、お互いの働き方や周囲との付き合い方、会社との距離感などは干渉しない
 会社組織のパフォーマンスを最大限出すためには、そういった「考え方」が必要
▼異なる価値観の人たちを束ねて、きちんとコントロールしながら結果を出すことが、これからの上司やマネジャーの大きな役割になってきている
▼人は育てるものではなく、育つもの
 成果を出すための情報や考え方を伝授したり、環境を整えたりすれば、多くの人は結果を出せるようになる。結果が出れば、その理由を理解して次に応用できるようになる。応用できることが増えれば、人間の成長は勝手に加速していく。
 人は成長したから結果を出せるのではなく、結果を出し、なぜ結果が出たのかを理解できた時にはじめてメンバーは成長する。マネジャーの仕事は、メンバーの結果が出るようにしてあげること。そしてそれがなぜなのかを理解してもらうようにサポートすることが重要

▼これからのマネジャーやリーダーは、「一体感がないといけない」「全員がビジョンに共感しているほうがいい」といった考え方から離れたほうがいいでしょう。なぜなら、今の時代、その前提はただの幻想になっているからです。
▼マネジャーが求めるべきものは「役割を果たしているかどうか」
▼マネジメントというと、行動のマネジメントばかりしている人がたまにいるが、それはただルールを守ってもらえば済む話であり、本来のマネジャーの仕事ではない。本来のマネジャーの仕事は「成果のマネジメント」をすること

▼マネジャーの仕事は「チームに与えられたミッションを、チームで達成すること」だけ
▼本質的には、「ミッションの達成だけがマネジャーやリーダーの責任であり、その実現に向けてメンバーへの働きかけをする」ということが仕事。
 極端に言えば、最初からミッションが実現できるチームであれば、これといってメンバーに働きかける必要はない。邪魔をせずに、チームの動きを見守っていればいい
▼「チームに与えられたミッションを達成する」というミッションから導かれるマネジャー・リーダーの役割は、徹底的にシンプル
①目標を設定する
②各メンバーの権限を明確にする
③情報の透明性を高める
④「何を言っても大丈夫」という雰囲気を作る
▼部下やメンバーに主体的に働いてもらう4条件
①自走を可能にする情報が共有されていること
②自身の判断で動いていい権限を与えられていること
③自身が何をすべきか考える能力を備えていること
④失敗してもマイナス評価にならないこと
この4条件は「当事者意識を持つ」ための条件でもある
▼当事者意識はマインドの問題と思われがちだが、会社の仕組みの問題
▼必要な社員を失わないため、会社がやるべきことは、やはりリーダーやマネジャーの「言行一致」がすべて。働く人たちや社会の変化に合わせて会社が変わっていく必要がある

<目次>
第1章 多様な働き方時代のマネジメント・シフト
第2章 ルールチェンジが起きている
第3章 これからのマネジャー・リーダーのあり方
第4章 これからのチーム・組織のあり方
第5章 リモート時代のマネジメント仕事術

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2021年04月13日

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