【感想・ネタバレ】グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれたのレビュー

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Posted by ブクログ

日本を代表する企業であるソニーでの働き、世界を代表するGoogleの日本法人での立ち上げについて書かれている。
これからのクラウドサービスのあり方についてや、Googleの企業理念と日本人独自の考え方についての捉え方やこれからの日本人としてのあり方についても書かれており、非常に参考になった。
定期的に読み直したい。

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2013年10月29日

Posted by ブクログ

ソニーは貴重な人材を失った。なぜソニーは、かつてのソニーではなくなってしまったのか。そこは深く書かれていないが、韓国や中国にハングリー精神で負けたのではないかと推測する。いま家電は本当に苦しい。

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2013年01月03日

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創業当時の理念に沿って、新しい事業をを展開してきた時の
「苦労」と、社内抗争に辟易し、ソニーを離れて、ハローワーク経由で、グーグルに入社した中で、思ったことを平易な文章で、だけども、どこか重い文章で書かれた一冊。


ソニー時代の思い通りにいかないから、夜中に怒りにかまけてながーいメールとか、外に向かわず、「内向きの調整思考」(N先生)に屈した苦労が述べられていた。

あー、どこにでもあるんだなと申し訳ないが滑稽に思った。

グーグル時代の、皮肉にも創業時のソニーのようなスピード感あふれる業務の中で、不完全ながらもプラットフォームをつくって、時代の先端を走っているときの興奮や、でも、根っからの日本人故に完璧主義にこだわる日本が置いて行かれた悔しさを述べていた


ソニーや在籍している会社のように、ホント内向きでいいのかとおもった、まぁ、批判だけでは誰でもできるから、動かないといけないな。


この本を読んで尻をひっぱたかれたような気がするので、まだ、自分は死んでないようだね。

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2019年01月16日

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ネタバレ

あー、この人はこの日本の会社の枠で
はまり続けるのは難しかったんだろうな
と読んでいて感じてしまいましたね。

だって明らかに彼を消し去ろうとする
思惑すらはねのけてしまうんだもの。

さすがにvsAppleのそれでは
心がバッキリと折られてしまいましたがね。
総合力がまあ半端ない。

あと行動力も
ついていける人そうそういないぞこれ。

そういう人だからこそすごい人が
周りについてきたし
グーグルの門が開かれたんだと思うな。

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2023年10月15日

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本書はソニーとグーグルという日米を代表する企業に勤めた辻野氏が、両社の類似点や自身の経験をわかりやすく記述している本です。本書を読むとソニーの衰退がどのように進んでいたか、またソニーの創業精神に近いものを持ち合わせるグーグルをオーバーラップさせることで、ソニーが失っていったものが一層明らかになっています。

 そのため、他の方も指摘しているように、題名の「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」から連想する中身と、私が受けた印象はだいぶ違っていました。むしろソニーが創業者精神を失っていく様相がリアルに記述されていて、私がこの本から得た最も強い印象は、平家物語の冒頭にもある「盛者必衰の理をあらわす」ということでした。後半のグーグルについての記述部分を読んでいても、「さてさてグーグルは大企業になっても創業者精神を失わずにいられるのだろうか?Googlyなままでいられるのか?」という疑問が湧いてきます。グーグルの最大の課題はこれじゃないですか?もちろんグーグル幹部もこの点をすごく重視していると思いますが、ソニーですら陥った罠にグーグルも将来陥らないという保証はありません。

 ソニーとグーグルという日米を代表する企業比較ができ、しかも前者は衰退、後者は勃興というフェーズの中で、この2社比較は興味深く読むことができます。あと個人的にはソニーはとても好きな会社なので、ここからの再起を期待しています。

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2023年04月26日

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未完成で出荷すればリコールで大変だ!というメーカー的発想と、とりあえずだいたいできたからリリースしちゃえ、バグは後から修正すればいいよというアプリ系の対比はなるほどと思った。クリエイティブよりも、しがらみやメンツに左右されがちな大企業病は普遍的な課題かもしれない。

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2021年06月20日

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VAIOやスゴ録を生み出した辻野氏の本

ソニーの現在、そしてソニーを去った真実、そして

世界を席巻するグーグル日本法人社長としての仕事

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2018年10月28日

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元google日本法人社長の半生記。 ただ、タイトルの通り、ソニー時代のことをメインに綴っている。 この本を読むと、googleとソニーでやっていることは全然違っても、根底にあるマインドみたいなものは、確かに共通しているところがあるのかもしれない、と感じた。 時折アツいメッセージがあるので、日本を元気にするためにがんばらないと!とエネルギーをもらった気がする。

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2018年10月07日

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グーグルで必要なことはみんなソニーが教えてくれた

仕事で著者の講演を聴く予定があり、予備知識として一番有名な本書を読んでみました。

一番有名とはいえ、2010年の古い本なので・・・と少し躊躇しながら読みましたが、その心配は杞憂でした。
これからはクラウドの時代、などと書かれてましたが、今だから理解出来る技術も2010年に私が読んだらちんぷんかんぷんだったと思います。
(正直に言うと、6年経った今読んでもそんなに古いことを読んでる感じがあまりしなかった(汗))

最先端の技術が末端の私にまで身近に感じるまでの時間を考えると、今のグーグルやアップルは何を考えているんだろう、と、未来を想像してクラクラしました。
ここにソニーが入らないのが悲しいですね・・・

本書はまさに、輝かしい時代のソニーを経験した著者が、その栄光から凋落までの経験を語っています。
(その後グーグル社に移ってからの話は流す程度でした。)

大企業病に陥った原因などには言及されていませんでしたがなんとなく、上が変わったせいな印象でしたね。
盛田さんのことはとても尊敬しているようでした。

昔は常に新しい生活を創るのがソニーで、それはソニーにしか出来ないことだったのに、今は見る影もない。
ネットワーク時代にうまく対応できなかったことでアップルに十八番をとられ、さらに、グーグルのスピード感についていけないことでさらに衰退していったのが今のソニーなのです。

よく考えると、ソニーでの経験がグーグルにどのように活かされたのかについては語られていませんね。タイトル間違ってる(笑)
けれども創業者の生のエピソード等は読み物としてとても面白かったです。

講演楽しみ。けど、この人と一緒に仕事はしたく、はないなあ(笑)

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2016年04月08日

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ネタバレ

グーグル日本法人代表取締役社長にも就任された経歴を持つ辻野晃一郎sんの著書。購入きっかけは大学学部時代からあこがれも抱いていたSony関連方が書いた本という単純な理由だったと記憶している。この本から日本の古い企業体質やエンジニアとしての職業についてこの本を読もうと思っていた頃に感じていた疑問、悩みについてある一定の回答を得たと思っている。

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2013年07月30日

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 ソニーでの大活躍からグーグルへ転進、さらに独自企業立ち上げと、王道?を進む著者の体験的企業論と見た。その体験が凄い。淡々としているがバイタリティあふれる動きに驚く。ハードウェアからソフトウェアに転換していく過程が非常に面白かった。ハード一辺倒で今までやってきた身として、勉強にになる。将来本当にソフト思考になっていくのか、若干の疑問はあるものの、グーグル的ワークスタイルに転換するハード企業というのも現れるのかもしれない。日本の今後の企業スタイルを考える上でも参考になるのではと、いや、参考にしたいと思える本(正直、自分の所属会社ではこのスタイルはありえないのかもしれんが・・・・)。

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2013年04月11日

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あまりビジネス書は読まないのだけど、これは一気に読み終えた。ソニーという大企業でコンシューマービジネスをやることのダイナミックさ、そしてビジネスリーダーとしての仕事ぶりなど圧倒されながら読めた。日本人にはあんまりいないタイプなのかも。グーグルのエピソードはおまけっぽかったけど、外資で働いてると組織的なものはよくわかっておもしろかったな。夫にも勧めた。

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2012年12月16日

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ネタバレ

・ネットワークで音楽を配信するサービスはソニーが最初に始めた。

・グーグルの採用基準。①地頭の良さ②これまでの職務実績や社会貢献の具体的な内容③リーダーシップ④グーグリネス

・銀座からハイセンスなブランディングメッセージを配信する、という盛田さんが実行したマーケティングによってソニービルが生まれた。

・盛田さんは卓越した国際性と、海外からの不当な圧力や理不尽なルールに対して、一歩も譲らなかった基本姿勢がすごい。海外拠点進出を加速させたユニタリータックスの廃止。ベータマックスによるホームビデオを開発した時、著作権侵害容疑でハリウッドから訴えられた。

・アメリカでは沈黙は金でも美徳でもなんでもない。沈黙の意味するものはただ一つ無能である。

・カルテックのディッチデイ。HOLLYWOODがCALTECHに書き換わっていた事件。

・ネットワークの時代には、独自路線は通用せず、強力なパートナーシップが必要

・「上司にやめろと言われたくらいでやめるなら最初からやるな」。スティーブも下から上がってくるアイデアを最初は全否定するらしい。

・ノートブックパソコンはオーダーメイド服のよう。筐体内部の構成も一から考える。

・First Hundred Days(最初の100日間が肝心)

・グーグル語録の中に「ただ誰かにやれといわれたことをそのままやるな」「命令されたことをやりたいなら海兵隊にでも行くほうがいい」

・何かをしようとしたとき、どうすれば最短時間で達成できるか考える

・「ネットでメンテナンスできる商品」「継続的に成長する商品」

・「コクーン」はソニーが提案する次世代の新しいテレビだった。

・シンフォニー・プロジェクト。お互いの連携とガイドラインと筋道を整理する。

・水野美紀さん。「辻野さん、お仕事頑張ってくださいね」

・2003年。ソニーショック。株価純資産倍率(PBR)一倍の水準。

・モノづくりが知らず知らずのうちにルーチン・ワーク化してしまっている。大切なのは、次世代家電の定義と創出。「イノベーションを起こそう」「世の中を驚かせてやろう」という意識が全体的に希薄になってきている。

・オンラインの時代には、ネットワークと繋がる商品であれば、オンラインで修復できる。出荷前に完成度を上げることよりも出荷後製品の進化を継続するための仕組みづくりが大切。グーグルにはベータ版がごろごろ転がっている。

・グーグルのプロダクツの総責任者の重役、「オーバーコミュニケーションということはあり得ない。」
いまだに経営トップと一般社員の直接対話の集会が毎週開かれているグーグル。

・グーグルの異彩な点は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測して製品やサービスを開発し、新たなスタンダードをつくり出すこと。

・クラウド・コンピューティングとは、インターネット上に無数に存在するサーバ群が提供するサービスを、それらのサーバ群の存在を特に意識することなしに利用できるコンピューティング環境を指す表現。
ユーザーが手元に用意すべきものはパソコンやモバイルなどのクライアント・デバイスと、その上で動くブラウザ、インターネット環境のみでいい。

・ネットのこちら側のプロダクツを中心にやってきたところにとっては、それらクラウド側に存在する無限の情報を、いかに便利で有意義に使いこなす手元のデバイスを作れるか、が勝負になる。すなわちクラウドとの連携を前提にした手元のデバイスのユーザー・エクスペリエンスやデザインや消費電力などが付加価値のすべてになる。

・今後は、音楽を含め、すべてので至るエンターテインメントは、今のユーチューブのようにストリーミングのスタイルに変わっていくだろう。(ソニー!!)

・企業がクラウドを導入する本質は、社内のコミュニケーションや情報シェアを促進して経営スピードを上げるという点にある。

・グーグル社員は、自分達が休んだり手を抜くと世の中の進歩が止まるくらいに思っている。「新しい時代を創っている」と思うと、おのずと仕事が楽しくなる。

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2012年11月08日

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ネタバレ

著者は、ソニーに入社して22年間、VAIOやコクーンの開発・販売に携わり、ソニー退職後はグーグル日本法人に3年間在籍し、最終的には社長職を勤め上げた。本書は、アメリカ留学時代も含め、著者の半生とも言うべき両社で体験した様々な成功・失敗事例を語っている。
当時の内部状況を振り返り、なぜソニーが凋落していったかに触れられている。ガバナンスの混乱、過去の成功事例に固執し時代の変化を読めない態勢、などがあるだろう。一方、歴史あるソニーと新興著しいグーグルとの比較も興味深い。両社の特徴を知るだけに、今後日本のメーカーや技術者がどうあるべきかについても示してくれる。

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2012年11月05日

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グーグル日本法人の社長といえば「村上憲郎」のイメージだが、村上さんの後を引き継いだのが本書の著者である辻野晃一郎氏だった。
タイトルからすれば、ソニーの素晴らしいカルチャーはグーグルでもそのまま生きた、かのように思えるが、実際はソニー時代の旧態依然としたカルチャーを自分がどのように打破して、そして最終的には見切りをつけてグーグルに入ったら、そこはソニー時代に考えていたことをみんなが考えている理想郷だった、というような形である。正しくタイトルをつけるなら「ソニー時代に苦労した思想は、グーグルでは当たり前だった」ぐらいか。
ただ、実際に実務をわたりあるいてグーグル社長になった人のことばは、重い。p242あたりで、今の日本経済がうまくいかなくなった理由を考察しているが非常に的を射ている。曰く、オフライン時代には製品の完璧さが求められており日本人の品質管理が成功したが、今のオンライン時代にはスピードが最重要であり、瑕疵があってもオンライン上で直すことできるため、品質を完璧にするよりもまず走り出さないといけないとのこと。そこに日本人の消費者としてのカルチャーも加わって、グローバルではなかなか勝ち抜けなくなっているのだろう。

それと個人的にスマッシュヒットだったのは、p104あたりの「上司にやめろと言われてもやめるな」の下り。最近の自分の状況を省みて、こういうスタンスはほんとに大事なだなと痛感しました。

やはり、本は良い。

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2012年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チャレンジ精神を持ち続けることの大切さをとても感じた面白い本。

辻野さんの講義を聞いて興味を持って読んでみた。
辻野さんのチャレンジ精神、そして行動力に魅力を感じた。ソニーに入社し、毎日奮闘する日々。自分の思うようにならなくても耐え続けていた。でももうソニーに限界を感じたときに新たなステージーに果敢に挑戦していった。限界を感じて、新たなステップに実際に自ら歩を進めることは実際すごく勇気がいると思う。それまでいたソニーをやめて、いきなりハローワーク。なかなかできないことだと思う。そして起業しグーグルへ。
ここで自分が感じたことはやりたいことには絶対チャレンジするってこと。そして自分か飛び込んだフィールドでは絶対にある程度は耐えること。自分の思うようにいくことなんてなかなかない。でもそのなかで夢を追い続けれるかなんてすぐに判断できないはず。だからある程度耐えて、そのフィールドの実態を自分で肌で感じ続ける。そうして自分の夢が達成できるか結論がまとまってくると思う。そのときに考え、感じ抜いて限界を感じたら自分を信じて次のステップに勇気を持って踏み出すべきだと思った。人生は一度きりやし。

とても勉強になった一冊でした。

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2012年10月25日

Posted by ブクログ

向上心が足りない人間である自分にとって、このジャンルの本は無縁の存在だったのですが、なぜか目に止まったこの本をぱらぱらっと目を通したあとは自然と足がレジに向かっていました。

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれたと言いながら、グーグルでの成功談ばかりではないんですよね。むしろ、VAIO、スゴ録、ここ数年のSONYのヒット商品に関わった著者のソニーでの冷遇ぶりに気の毒になるほどの苦労話です。しかし、そのほとんどが組織、人事等、どこの企業でも抱えているであろう問題点なので、自分の会社と重ね、なるほどと思うことも多いです。

自分の文章ではあまり表現出来ないのですが、とにかくおすすめできます。今、SONYには魅力的な商品がなにもない…そう思っているSONY好きの人には、ぜひ一度は読んでみて欲しいと思います。

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2014年01月13日

Posted by ブクログ

ソニーでVAIOやスゴ録などの部隊を率いて結果を出し、Googleの日本法人で社長を務めた辻野氏が、ソニーとグーグルでのビジネスを振り返ってまとめた本。

ソニーとグーグルという話題性のある企業でのビジネスの最前線の話として興味深い。

ソニーには、これまでにも先進的過ぎて市場に受け入れられず、ビジネスを断念した数年後に時代が追いついた分野の製品がいくつかある。辻野氏も先進的過ぎたために、社内で受け入れられず、ソニーを退社することになったようだ。しかし、問題は、ソニーでは受け入れられなかった先進性はグーグルでは当たり前だったということである。つまり、実際には、辻野氏が先進的過ぎて受け入れられなかったということではなく、ソニーが遅れているということだ。

一方の話だけではフェアではないが、この本を読む限り、今のソニーは大企業病に冒されていて、かつての栄光を取り戻す力はないように感じ、残念でならない。

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2019年01月03日

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結構、読み応えがあり。書かれている内容は共感できるものが多いが、一流のエンジニアだからここまでできたであろうという感じ。やはりいろんなことを言うには実力を伴わないといけないなあ。

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2015年12月23日

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ネタバレ

・Google10ヶ条、早いことは良い
・20%ルールは仕事に余裕を出す
・さん付け
・フェア
・社内政治
・ネットワークとつながる
・物を言う時にはいう

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2015年05月04日

Posted by ブクログ

ソニーである程度登りつめ、Google日本法人でも活躍したという、とーってもレアな人の話。
変化を読んで、変化に乗って、変化を楽しめ。そんな話。こうなるんじゃないか、みたいな読みが必ずしも当たるとは限らないけれど、ソニーの話はリスクを取らないとリターンもないんだな、という見ようによっては当たり前の、しかし会社としてそれをやるのは難しいという事実もよく見える。

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2013年11月19日

Posted by ブクログ

No.574
グーグルとソニーという対照的な企業で活躍経験のある辻野さんの言葉は説得力がある。
新しい時代を切り開くグーグルと、過去の時代に囚われるソニー。その結果が今を映す。

この本を読んだ日に、組織マネジメントのセミナーを受ける。そこでソニーの企業理念について考えるワークショップがあった。いいつながりだった。

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2013年07月31日

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他の方のレビューにもあるように、主に書かれている話は、いかにソニーが駄目だったかという内容。
個人的には、もう少しグーグル本体のメリットデメリットまで踏み込んで、ソニーとの比較を行なって欲しかった。
筆者の経歴としては、もっと本音がありそうな気がするだけに、すごくもったいないなと感じた本だった。

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2013年07月25日

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日本の企業がインターネット中心の社会への変化に取り残されていることが良く分かったけれど、同時に、それは日本人にそのような発想力が無いからではなく、長く続く悪しき習慣によるものだとも分かった。

日本には変わった習慣があり、それは決して企業だけではなく、政治、政府というものの中でも存在する。
3.11が日本政府の“縦割り型政治”を見直すきっかけになったように、現在の日本企業の業績の悪さがそのきっかけになれば良いなと思う。
逆に、もしソニーを始め日本の企業が今までの体制を見直さなければ、もう二度と世界で戦っていける力を持つことは不可能なのだな、とも感じた。

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2013年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世の中にないもの生み出そうとする2つの企業.

ソニーとグーグルでの体制の違い,プロジェクトを動かそうとする時の様々な葛藤が描かれていた.

動かそうとする人にとってはこんなにも逆風ともいえる事態が起こるのかと感じた.

また,ドッグイヤー(犬は人間の7倍のスピードで老いる)という表現で,ソニーでの22年間とグーグルでの3年間の経験を対比して見るという視点も面白い.

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2013年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は、ソニーでVAIOやウォークマンなど製品に携わりその後、グーグルに入社。
グーグルでは日本法人の代表取締役社長にもなりました。
現在は、アレックス株式会社を創業し同社代表取締役として活躍しています。

辻野氏は、なぜ愛してやまないソニーを去ったのか?
その理由がグーグルにあって今のソニーには失われてしまったものだということ。
本書ではソニーでの成功と苦悩、ソニー凋落の原因、グーグルの凄さ等が書かれています。

【ウォークマンがiPodに負けた日】
我々をあざ笑うかのように、アップルは同じ日に彼らの次の戦略商品であったiPod nanoの発表をぶつけて来た。新商品発表会でスピーチをする直前、スタッフが入手してきたiPod nanoが手元に届いた。
彼らの新製品を一目見た瞬間に、私は敗北を悟った。

【グーグルの何が凄いのか】
ソニー時代にさんざん苦労したネットの中に新しい収益源を見つけ出す、というテーマは、グーグルにとってはごくごく日常の話でもあり、ソニー時代にあんなに苦労したことがまったく嘘のようだった。ネットネイティブのような人達が大勢集まり、インターネットやクラウド・コンピューティングの将来を確信して疑わない。そして自分達こそがその将来を作り上げる先頭に立っている、という強い自信と自負に満ち溢れていた。

グーグルが急成長しているのは、いろんな面で非常識だからであり、リアルの世界でのネットの世界での非常識であったり、その逆もあるわけだから、自分が今までソニー時代に培ってきた常識は一旦捨てたほうがよさそうだ。そうすることによって、ソニーを含めた日本企業が新しい時代についていけなくなっている理由が見えてくるような気がした。

【グーグルが見つけた10の事実】
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
  Focus on the user and all else will follow.
2.ひとつのことをとことん極めてうまくやるのが一番
  It’s best to do one thing really, really well.
3.遅いより速い方がいい
  Fast is better than slow.
4.ウェブでも民主主義は機能する
  Democracy on the web works.
5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
  You don’t need to be at your desk to need an answer.
6.悪事を働かなくてもお金は稼げる
  You can make money without doing evil.
7.外にはいつも情報がもっとある
  There’s always more information out there.
8.情報のニーズはすべての国境を超える
  The need for information crosses all borders.
9.スーツがなくても真剣に仕事はできる
  You can be serious without a suit.
10.すばらしいでは、足りない
   Great just isn’t good enough.

最後にグーグルの社是を紹介したいと思います。
“To organize the world’s information and make it universally accessible and useful”
というものであり日本語訳は
「世界中の情報を整理して、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」という意味である。

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2013年04月27日

Posted by ブクログ

否定されてあきらめるようではいけない。
まずは一回否定する。

品質管理がなりたたなくなる。スピード命、バグなら直せる。

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2013年03月31日

Posted by ブクログ

ソニー時代:
 P1プロジェクトリーダー
  :マイクロソフトとのネットワーク事業模索
 VAIOデスクトップ事業長
  :世界で最もつまらなくて儲からないビジネスでヒット
 NTSCプレジデント
  :コンピュータとしてのテレビ。コクーン。
ホームストレージカンパニー
シンフォニープロジェクトリーダー兼務
  :「スゴ録」立ち上げ。コクーンの機能を移植。
 コネクトカンパニープレジデント
  :パーソナルオーディオカンパニーとは並列組織。WM-Aシリーズ、ipod nanoに大負け。
 
 ネットと連携した優れた生態系トータルで作り上げることが勝負。
 オフラインのデバイスの優劣で勝負が決まる時代ではない。

グーグル製品企画本部長~日本法人社長:

 「世界中の情報を整理して、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」
  ・・・情報は検索するものに

 「Google 10の事実」
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2.ひとつのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3.遅いより早いほうがいい。:ネットでは、やることのリスクより、やらないことのリスク。
4.ウェブでも民主主義は機能する。
5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7.外にはいつも情報がもっとある。
8.情報のニーズはすべて国境を越える。
9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。:仕事とプライベートはシームレスにデザイン。
10.すばらしい、では足らない。;潜在ニーズを掘り起こし、新たなスタンダードを作る。

「ハンズオン(自ら動く)」
 「20%ルール」
 「自分より優秀な人材を採用せよ」
 「使ったモノ勝ち」
 「カジュアルでフラットなワークスタイル」

日本の完璧主義が足を引っ張る。
 ネット上で改善。早い者勝ちの時代。

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2013年01月23日

Posted by ブクログ

一気読み。
コクーンも、ウォークマンAやConnect構想も、
リアルタイムに、ソニーの迷走っぷりを不思議に思っていたので、
その原因となる内部事情が興味深かった。

筆者の持つ信念、人となりが分かる本。
こんなに信念を持った人が近くいないのが残念。
そして、そんな人でも内向きの抗争でパワーを消耗してしまう。
もったいない。

タイトル先行で内容はソニーでの苦労話が中心。
グーグル部分以降は少なく物足りず。

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2020年09月21日

Posted by ブクログ

グーグル日本法人前社長の辻野さんの本。タイトルは「〇〇に必要なことは、〇〇が教えてくれた」というテンプレを使っただけで中身とは関係なし。内容は辻野さんの半生記。


で、その8割はソニーの話。ソニーでの業務の話や、ソニーという組織の問題点(ひいては日本企業の共通の問題点)がとても生々しく書かれていた


インターネット時代に乗っかってうまいことやってるAppleやGoogleと、イマイチ対応できてない日本の電機メーカーという構図。ソニーでやりたかった(けど潰されて出来なかった)ことが、Google では当たり前のようにやっていた。など。


辻野さんが送ったメールがそのまま載せられていたり、ソニーでの出来事がかなり詳細に書かれていたので「大丈夫か?」と心配にもなったが、その考え自体が既に日本企業的思想に毒されているんだよなぁ。。。


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VAIOデスクトップ 40人
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2019年01月16日

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