【感想・ネタバレ】灰かぶりの夕海のレビュー

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ネタバレ

「そっちか!」という驚きと、密室殺人事件の謎解きと、恋愛ものの切なさと・・・一粒で何度もおいしい、お得な作品。ヒロインの夕海ちゃんがとにかく可愛い。元カノに似ているからと言って即お持ち帰りする千真にはちょっと引いたけど笑。エピローグのユウミは、偽者のままのほうが美しい終わり方だったかも。

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2023年06月11日

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ネタバレ

『近未来SF恋愛ファンタジー?かと思ったら…』

はい、最初は恋愛ファンタジーかと思いました。
途中から、純愛小説、ミステリー、密室殺人、ディストピア… 訳がわからなくなってしまいました…
でも、タイトルの通りでした。すみません…

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2022年12月10日

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初めて市川さんの本を読みましたが、すごく読みやすく、少しSF要素もありましたがミステリーとして楽しめました。
コロナもそうですが、南海トラフも数十年以内に起こると言われている今、日々を大切に過ごしていかないと、と思いました。

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2022年12月09日

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前半は、事情が分からない中に放り込まれ、何かしら不穏な雰囲気に飲まれながら物語に引き込まれるさすがの展開。後半一気に社会状況が明らかになるにつれ、主人公たちの生き様に胸を打たれ、また胸を痛めつけられる市川マジックに脱帽。こんな世界になったら自分はどうするのだろうと絶望的になりそうですが、今回はエンディングに少しほっとできました。

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2022年11月21日

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ネタバレ

市川憂人さんの作品はほぼ全て読破しています。
今回もどんでん返しがありつつ、市川憂人さんらしい読後感を味わえました。


でも、ラスト。個人的には、彼女でしたオチよりそっくりさんのままでいて欲しかった。

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2022年10月13日

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亡くなった彼女と瓜二つの少女と出会った千真が殺人事件に関わる話。宅配バイト中に起こる謎や殺人事件、そして瓜二つの少女の正体にと盛り沢山であっちもこっちも気になる。特に瓜二つの人間の出現はめちゃくちゃ色々考えた。けど最後に明かされる事実が一番衝撃やった。コロナ禍ならではの作品。

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2023年07月09日

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ネタバレ

コロナを社会背景において書かれた物語かと思いながら読んだら、「灰かぶり」で世界は反転する。
緊急事態宣言を非常事態宣言と呼称するのはものすごく意図的だったのね。東京2020のオリンピック開催延期にミスリードされたわ。
種明かしから暫くは興奮状態だったが、最後は静かに収束。終盤がおもしろく、ラスト辺りは失速気味。でも、斬新で面白かった!小さな謎解きもしっかりされていて良かった。

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2023年05月14日

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ネタバレ

コロナ禍に合わせたSF×ミステリーと思いきや、
大災害も大災害。某照子も予言しちゃうような大災害。そこに辿り着くとは思わなかった。
でもタイトルで言っちゃってるよね。
勝手に騙されてた。

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2023年05月09日

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ネタバレ

すごい物語だった。
ずーっと何かがハッキリ見えていないのは
感じていた。
ずっと足元だけ照らされながら
ゆっくりゆっくりその全貌が見えるまで
読み進めた気分。
こんなにも心に闇を抱えていたなんて
思わなかった。
とてもせつなくて悲しい物語。
だけど最後には一筋の光が照らされる。
本当そんな物語。
物でもいい。その縋りたい気持ちは
とても共感する。
一人はやっぱり寂しいよ。

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2023年02月17日

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災厄によって生活様式が変わってしまった社会で、恋人を失くした喪失感から抜け出せず無気力に生きている千真。しかしある日、死んだはずの恋人に瓜二つで、しかも名前も同じ「夕海」という少女を拾ってしまう。彼女はいったい何者なのか。そして千真の恩師宅で起こる殺人事件で、殺されていたのは恩師の死んだはずの妻だった。この世界で何が起こっているのか。奇想天外なミステリ。
これまたコロナ禍の今だからこそ読んでおくべきミステリです。変わってしまった日常、大切な人を亡くした無力感と先の見えない閉塞感。その中で死んだはずの人間が戻ってくるという謎を主体に、密室殺人も盛り込まれ、読みどころは充分にあるのですが。……最大の謎はそこだったのか! これにはやられました。でも言えない。

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2022年12月11日

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タイトルの灰かぶりについては終盤で理解した。パンデミックの中で生きること、ミステリー、ラブストーリーがうまくミックスされていて、読後感も良かった。パンデミックというのが大事な前提となっているが、これ以上はネタバレになりそうなのでやめておく。

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2022年10月18日

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2020年に起きたパンデミック(大地震)後の横須賀。
宅配便の仕事をしている波多野千真(かずま)20歳の前にパンデミックで亡くなったはずの恋人夕海と外見も声も名前も同じ少女夕海が現れます。
ただ違うのは年齢のみ、恋人の夕海は同い年でしたが現れた夕海は18歳でした。

行く当てのない夕海を千真は自分のアパートへ連れて行き、自分の仕事先で雇ってもらい、同じ仕事を始めます。

そして、配達先でもある千真の恩師の金森先生の家で、既にパンデミックで亡くなったはずの金森の妻そっくりの女性が死んでいるのを二人は発見します。

犯人は金森かと思いきや、金森も海辺で遺体となって発見されます。死亡推定時刻は、金森の方が早く、金森犯人説は退けられますが…。


そんなに、見た目や声まで似た人間があちこちにいるものかと非常に疑問に思い、SF小説だとしてもちょっとおかしい設定ではないかと思い、星3つに下げようと思いながら読んでいたら、最後の結末には非常にせつなさを感じさせられました。
恋愛小説としては優れていると思ったので星4つに格上げしました。

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2022年10月14日

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壮大すぎるネタと杜撰すぎる動機 - 市川憂人「灰かぶりの夕海」★★★☆☆
壮大なネタはみごとにハメられました。思い返すとアレもこれも伏線としてうまくできています!うまーく誤魔化せれば映像化しても面白いと思う。人々の2020TOKYOの記憶があるうちにやらなくては!
一方で密室殺人のほうはダメだろ。物理的なトリックは辟易だし、動機は無理すぎ。そういう思考に人はならない。なので殺人のほうはなかったことにして壮大なラブストーリーに改変しようww

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2023年10月27日

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これはすごいどんでん返し。ある部分から一転して物語が裏返る感じ。それに気づかせない文章の構成がすごい。

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2023年08月03日

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ネタバレ

 亡くなったはずの彼女が自分の目の前に現れる。現実的に考察すれば、そんな事は絶対にありえない為、幾つかのトリックを当てはめてみる事になるが。
 冒頭から物語を丁寧に拾い集めれば大枠は見えてくるかも知られない。筆者は密室に定評があるが、クローズドサークルの本質は「読者の思いもよらない様な仕掛け」であり、今作はその仕掛けが満遍なく施されており読者を驚かせようという意図が見受けられる作品だ。
 筆者の作品はデビュー作から惹かれて読んできたが、ノンシリーズ作品では回りくどい印象もある。決して評価が落ちる事ではないのだが、気になってしまう部分だ。例えば物語終盤に、根本的なこの世界の特殊な部分が明かされるわけだが、匂わせなどが無いためその文面を持ってようやく、なるほどそういう事か。となる。ストーリー構成上、推理部分には関わらないし、この設定を終盤に打ち明ける事で驚愕が訪れるのだが、もう少しヒントがあっても。と感じる読者は沢山いると思う。
 一冊通して千真と夕海の関係は見ていて清々しいものだった。この世界でそれぞれがどの様な人生を歩み、何を糧に生きてきたのか。そんな部分も冒頭と終盤では見え方がへんかする。(僕はここが統一されていた方がいいと思い、故にもっと設定におけるヒントが欲しいと思ったんだ。)
思えばタイトルの意味は何かと感じていたが。
ある意味正当にこの物語を表している。

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2023年06月16日

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突如として現れた元恋人と同じ姿で同じ名前の女性。彼女は2年前に亡くなったはず…さらに恩師の家に現れた過去に亡くなったはずの恩師の妻の死体??

姿形も名前も出身地までも一緒やのに自分を知らない元恋人の超そっくりさん!まあ元恋人は死んでるから違う人なんやろうけど誰??ちゅうか怖くない??恩師の妻も同じ感じででてきたけどどういうこと?しかも死体??わけわからんまま謎が増えていくけどギューんと伏線を回収していくミステリ作品!

こんなパターンか〜!って後半一気に灰に包まれて見えなかった世界が晴れてきてハイになりながら一気に読める。

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2023年04月02日

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ゴーグル、マスク、配送便、リモート授業に
休講、東京2020、非常事態宣言。

物語で登場するどのキーワードも、この数年
常に見聞きし、身近に関わってきた言葉たち
たげに、完全に先入観で読み進めてました。

タイトルにある『灰かぶり』という
キーワードにもっと注意を払って読む
べきだったと後悔。

振り返って考えてみれば、各所に挟まれた
伏線になるほどと納得。

二重にも三重にもひっくり返される真実は
最後まで読まないと明かされない。

状況設定から人の心理まで、全ての意外性に
きれいに騙されました。

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2023年02月13日

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恋人を亡くして自暴自棄に生きている青年の前に現れた、恋人そっくりの少女。彼女を引き取って配達の仕事も共にするうちに徐々に惹かれていくが、配達先の恩師の家で、亡くなっているはずの恩師の妻の死体を発見してしまう。いったい何が起きているのか、そして死者そっくりの彼女たちの正体は…
ミステリなのかSFなのかファンタジーなのかわからないままに物語がすすみ、主人公の無気力な閉塞感のため全体的にブルーな雰囲気だが、終盤で真相が明かされて世界の形がはっきり見えたときの爽快感はよかった。コロナ禍の今にこそ読んでよかったと思う。

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2023年01月31日

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ネタバレ

大災害のあと、配送のアルバイトをしながらかろうじて生きている大学生の千真。仕事中に亡くなった恋人そっくりの少女を助け、仕事を世話し、共に生活するようになる。少しずつ生きる希望を取り戻し始めた千真だったが、配達先の恩師宅で女性の死体を発見。恩師は姿を消していた。
全編を「灰」の気配が覆い、ざらざらとまとわりつく。


SF……?と思いつつ読み進む。
パラレルワールドのような近未来ディストピア+恋愛小説。

嫌いな記憶喪失ネタもこの設定ならば納得。
しかし、現実の延長のような世界観が辛い。千真の「上司」たちのような存在が救いだが。

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2023年01月20日

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ネタバレ

クローン的な未来の技術によるものかと思わされたが、至って現実的な話だった。都市部が壊滅するとこんな混乱も続くのだろう。

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2022年12月31日

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亡くしてしまった恋人とそっくりの女性が現れ… コロナ禍 災いの世界、二人の運命は #灰かぶりの夕海

■きっと読みたくなるレビュー

市川憂人先生らしい、色々なカテゴリミックスの小説。
恋愛、ファンタジー、本格&社会派ミステリーがうまく融合させ、作品全体を可憐な空気に包んだ仕上がりになっています。いつものとおり文章が澄んでいて綺麗なんですよね。読んでて浸れるところが魅力なんです。

本作のイチオシは、主人公とヒロインの不思議な関係性。
主人公は心根は優しいが、人との交流がうまくない無骨な彼。過去に不幸を背負ってしまった哀愁が漂う。ヒロイン夕海は、一見おとなしく従順な少女だが、熱い想いを胸に秘める芯の通った人間。

そんな二人が手を取り合って過ごす日常を見ていると、これからどうなっていくのか、うしなった彼女との関係性の真相がどう影響するのかなど、恐る恐る読み進めることになります。

亡くした彼女の真相については、かなり強烈。まさかこれは見抜けない。
いろんな災いに包まれた世界ですが、これからも二人には、優しい光がさしてほしいと願うばかりでした。

また本作のミステリー要素ですが、先生らしく奇妙な密室殺人というがしっかりと組み込んでおり、ファンとしても嬉しいですね。今回もびっくりさせていただきました。

■きっと共感できる書評
人生長く生きていると自分は何のために生きているのか、考えることがあります。

コロナ禍が続いて丸3年ですが、最近ではワクチンや治療薬も出てきて、少しずつ解決にむかって進んでいるようです。私も長年生きていますが、まさかこんなパンデミックが起きるなんて想像もつきませんでした。
さらに大国が戦争し、日本の経済が傾いてくる。正直、これからの未来を憂う気持ちでいっぱいです。

しかし本作を読んでいると、どんな境遇になっても忘れてはならない唯一のことがあると分かります。大切な人を想うきもち、一緒に歩んでいくという支え合う意思。

主人公とヒロインのように、大切な人と歩んでいくことが、生きる意味のひとつなんでしょうね。

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2022年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

殺人事件というミステリーとしては良かったが、その仕掛けに対する社会情勢の謎がアンフェア。いや丁寧に仕掛けられているけど、映像で見たら一発だから、文章でどこまで書くかの問題だよなと思った。

恋愛小説としての側面では、メインでやられると白けちゃうなと思った。脇のエピソードなら気にならないけど。
記憶障害の都合が良すぎる。オールドボーイの催眠並みに都合が良い。
そういった偶然の力押しは、ミステリーが緻密な分浮いてるなと感じた。
麻耶雄嵩が好みなので、突き放したところがあるなら受け入れられるけど、ハッピーエンドに持ってくためって感じで、都合が良いなという感じ。

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2022年12月07日

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2020年に起こったパンデミック、というのが大きなキーとなっている。本格ミステリー小説ではなかった。

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

タイトルから何となく某お姫様を連想したりしなかったりする第一印象でした。
でも内容はそんなことなく、とてもしっかりしたミステリーです。むしろ推理の前に真相がそれとなくわかった時ゾクゾクしました。

作者様らしい素敵で雰囲気なのかなんなのか上手く言い表せませんが、素敵で綺麗な世界観( 描写? )の物語だなと思う反面、後半に行くに連れてしんどくてなかなか読み進みませんでした。
特に第四章では何度も挫折した程です。

ですが先程も書いた通り、真相がわかった時ゾクゾクします。SFぽくて、ずっと雲を掴むようなふわふわした得体の知れない違和感が付きまとってきますが、その分後味はとってもスッキリしました。

ただ一点だけ。主人公の( 女性に対する )言動などがなんとなく好きになれず…。一昔前だと全然あった言動なんですけどね…。嫌悪感を感じてしまうということは時代は変わったのかな。

そしてなによりもタイトルがピッタリで、とてもびっくりしました。

市川さんの本はとても好きで1冊を除いて全て読んでいますが、例に漏れずとても楽しませていただきました。

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2022年10月15日

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