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Posted by ブクログ
読み出してすぐ,特殊能力を持つ犯人を現状の現状の法律でどうこうできるのか!?と思いました。
通常は特殊能力VS特殊能力な構図が多い中
対普通の人って・・・
口から出した張り子の犬を使い小学校で多くの死傷者を出した少女
なんとか捕まえたものの犬が見えるのは警察官の夏木のみ
少女は犬を使い殺害したことを認めるが,それを立証する手立てがない。
彼女の目的は一体何なのか。
人に対する憎悪で張り子の犬たちが殺戮を起こす
こんな能力があったら人は絶滅してしまうんだろうなと
ラスト
少女に対して死刑が執行された
しかし,町で夏木は張り子の犬が歩いているのを見かける
後をつけるとそこには20体はいる犬たち
夏木は襲われてしまう
一体犬を産みだしたのは誰なのか
謎を残しつつ終わってしまいました。
Posted by ブクログ
設定が面白く、思念物体というあやふやなものではあるものの、どのように事件が起こされたのかは明らかで、問題はそれをどのように法の下に立証していくのかに焦点を当てて物語が進んでいく。
それぞれの立場から話が描かれるため、飽きることなく読み進められる。
被告人自身は極刑を望んでいる。しかし弁護士はその意志と関係なく無罪を得ようとする。
人物関係も、またなぜこのような事件が起こったのかも次第に明らかになっていく。すべては犬の張り子が鍵を握っている。
Posted by ブクログ
設定が面白かったです。原型は金魚だったらしいですが、この金目の犬張り子の設定ってのが特別感があるなと思いました。犯人が捕まった後は、13匹目にどう対処するのか、公判が重なり、日付けが12月に迫ってくるほど、どきどきしながら読みました。しかし、あれだけ誕生日に1匹増えるって言ってるのに、気付かない設定でいいのかとは思いましたが、それまでのやり取りは面白かったです。
Posted by ブクログ
事件現場となった小学校で刑事の夏木が見たのは、何匹もの巨大な犬の張り子が、人間に襲い掛かり、嚙みつき、殺す地獄絵図だった。
警察は犬張り子を操る女、アリアの逮捕に成功するが、夏木以外の捜査員にはその犬張り子は見えていなかった。存在を証明できないものでの殺人を、法廷で裁くことは出来るのか。
法廷ものに、科学で証明できない凶器を使役する超能力者を組み込んだホラー×サスペンス小説。
犬の張り子人形という凶器、超能力者を司法で裁くという設定が独創的で面白いです。犬の張り子で殺人を犯すって、絵的に想像するとシュールですが殺戮シーンなんかは割と残酷。
犯人のアリアが極刑を望みながらも弁護士に依頼をした理由、犯行の動機、そして裁判の行方。デビュー作ながらハラハラしつつ最後まで楽しめます。
個人的には、やってしまったことは許せない事ではあれど、最後まで読むとアリアには若干同情的になってしまいます。壊れてしまった女の子って感じで。どちらかといえば弁護士の方に嫌悪感があるかな……。
ラストまで読むとさらに胸糞悪さが加速します。イヤミスとかが好きなら不快な気分になれるのでお勧めです。