あらすじ
3人の女子高生は狂喜した。好奇心と冒険心の強い年頃の彼女達にとって、立入禁止の教室を黙って探検するのはたとえようもないスリルなのだ。だが、彼女達は気づかなかった。彼女達の背後の冷酷な視線に……。そして、一人一人彼女達はこの世から姿を消した――。学園に忍びよる恐怖の影! 「絵と宝石」に隠された謎とは? 可愛らしく好奇心旺盛な17歳の名探偵真知子を主人公に、学園の友情、愛、青春を描くサスペンスミステリー。
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Posted by ブクログ
小学生の頃に読んだ
私が読んだのは青い鳥文庫から出ていた死者の学園祭だったから、このKADOKAWAから出てるものと内容が全く一緒かはわからない
母が好きって言ってたから買ってもらって読んだけど、読んで良かったと思った気がする。
その後一回も読み返してないから内容が少し曖昧だけど、面白かった記憶がすごいあるからまた読みたい。
雨の日に、傘を刺しながら車に轢かれた女の子のシーンがすごい印象的。
多分挿絵があったからこんなに記憶に残っているんだけど、今でも雨の日に傘を刺しているとそのシーンが頭に浮かぶ。
Posted by ブクログ
赤川次郎の長編。青春ミステリー。
初版は昭和58年という事で、色々と年代を感じさせられる作品だが、ミステリー自体の土台はしっかりとしており、犯人が明かされるまではさながらミステリーの教科書の様な段取りだ。しかし、面白い作家は必ずオリジナリティがあり、筆者も例に漏れず独自性を発揮して物語を締めている。(演劇部で事件を作品化し、上映しながら結末を語る手法は新しい。数十年後宮部みゆき作のソロモンの偽証の方が完成度はたかいが、このプロットを昭和に出されていたことに脱帽)
麻薬の話や高校生の容姿や恋愛、先生と生徒の結婚など、躊躇なく語る所は昭和のミステリーの醍醐味だが、現在だとジェネレーションギャップになるのかな。ビデオデッキや電話の話など、中々現在で聞くこともなく、時代背景を楽しむのも一興。
時代柄か、バッドエンド、ハッピーエンドそれぞれ盛り込んでおり、人物描写の深掘りはなく、テンポ良く進行する。(バッドだけでも面白買ったが、暗くなりすぎるため、バランスをとった様に思う)
赤川次郎は僕が生まれる前から歳をとった今も尚推理小説家であり、Wikipediaでみたら、作品が580作以上出されているという事で衝撃だった。
現代数あるミステリージャンルや作家がいるが、「王道」を歩み続ける、けれどもマンネリを感じない凄さは日本を代表する作家に相応しい。
何故か祖父母と話している様な感じだが、子供の頃文字をなぞっていただけの作品がいくつか頭の中にあるので、幾つか読んでみたい。
(三毛猫ホームズは好きだったなぁ。)
Posted by ブクログ
事件自体は残酷な事件ではあるんだけれども、学園ものであったりとても読みやすい文章なのもあってかわりと淡々とテンポよく物語は進んだ印象。
私は割とこういう学園ものが好きなので読んで良かったなと思う作品でした。
私がか安直にタイトルから想像していた場面や事件とは違っていて、最後に全てを回収する物語の進行は退屈することなく読み進むことができました。
他の方も書かれている通り、昔の作品なので現代ではそれはありえないのではという設定、描写もあります。
今のリアルさが好きだという人には向かないかもしれませんね。
ただ、わたしはこの作品を読んで赤川次郎の別の作品も読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
嫌みな先生への仕返しのために忍び込んだ視聴覚室で見てしまった映像のせいで次々と謎の死を遂げていく三人の女生徒。
その死のわずかな疑問から行動を起こす真知子は恋と事件推理を同時にこなしてくのだが、その恋にもなにやら秘密があり――。
赤川次郎らしい軽い文体のおかげか暗い作風にはならず早々の読破を助けてくれた。
ギリギリまで引っ張られる真相が気になり早々に読み終えましたが、真実とは残酷です。本当に。
Posted by ブクログ
最初はあのソノラマ文庫から刊行されていたということもあってか、やはり少年少女向けという印象で少々こそばゆい部分もある。ところで、作中でビデオのことをカセットと書いてあり合ってはいるのだが素直にビデオの方が分かりやすい気もするが、そう書かねば伝わらないほどビデオが一般的ではなかったのか。それだけ古い作品であるということなのだな。