感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年04月01日
うわぁーん♪すごいですね、これ!
読み終わったあと、全部ぞわーーーっとする。
こわい、こわい、こわい、こわぁぁーい!
ホラーみたいに怖いです!そして心がモヤモヤして
ヤバめです!大好き❤︎
とんこつQ&Aなんて、最後の方カオスですよね⁈
やばぁ。
Posted by ブクログ 2024年02月13日
「とんこつQ&A」
今川さんが独特すぎて目立たないけど、「とんこつ」の大将とぼっちゃんも、そこらへんにはいないタイプ!新しく丘崎さんが加わったら、今川さんがまともな人に思えてしまった。
「嘘の道」「良夫婦」
普通の感じの人たちの物語だと思って読んでいたら、終盤にどんでん返しがあり、背筋が凍った。も...続きを読むはやホラー。
「冷たい大根の煮物」
昔、母の職場にいろんな人に「お金を貸して」という人がいた。でも、母はその人から一度も「お金貸して」と言われたことがないと自慢気に言っていたことを思い出した。お金貸してと言う人も相手を選んでいるはず。
Posted by ブクログ 2024年02月08日
表題【とんこつQ&A】は、大好きな【コンビニ人間】を彷彿とさせるようなストーリーでとても面白かった。こういう、ちょっとヤバいけど一生懸命生きてる人、を描いた作品が好きです。
Posted by ブクログ 2024年01月31日
短編だったので読みやすかった。
今村夏子さんの本を初めて読んだ。どんな本を書くか気になっていたが、違う本も読みたくなった。
「とんこつQ&A」は、登場人物がみんな異常者で気持ち悪いのに、なぜか読み進めてしまうストーリー。
「嘘の道」最後が怖い。
「良夫婦」友加里が自分と重なる部分があって反...続きを読む省。この話も含め、人間の嫌なところが表現されてる。
「冷たい大根の煮物」1万とられたけど、フライパン代とか考えたらトントンにはなるよって気をおさめるしかないな。
Posted by ブクログ 2024年01月14日
近所のブックカフェにて。
なんだろう、今まで読んだことない感じ。
感動系でもほっこり系でもなく、かといってゾッとする系でもない(帯には「ゾッとした」とあるが)。
だけど心に、確かな余韻が深く残る。
Posted by ブクログ 2024年01月11日
自分の中にももちろんある身勝手さに蓋をして、身勝手な人達を「人間こういうとこあるよね~」と笑ってしまうしかない短編集
自分の嫌なところを直視してない不快感を持ちながら、ニヤニヤと笑う以外にどう反応して良いか分からず困惑する感じがとても楽しい
最高
Posted by ブクログ 2024年01月10日
今村夏子にしか書けない狂気。
表題作【とんこつQ&A】は出てくる人物すべてが一生懸命で、可笑しくて、少しコワイ。
居場所を得た時、それを失う怖さと隣り合わせになったことがある。
だからその必死さに、共感するのかもしれない。
現実なのか、願望なのか、境目はどんどん分からなくなる。このほのかな不...続きを読む気味さにページをめくる手が止められず一気読み。
Posted by ブクログ 2024年01月09日
善人かと思っていたら何かの拍子にふと悪い方に転がってしまって悪事を働いていたみたいな。善も悪も紙一重、どっちにも転がる可能性はあるんだな。穏やかな語り口と少しブラックな要素の混ざり具合が面白い。
Posted by ブクログ 2024年04月26日
かわいい表紙ですが
どの話もゾワッとする話ばかり。
個人的に 嘘の道 が1番ゾワッとした。
けど また他の話も読みたくなるのが
今村夏子さんの魅力だなーと思います笑
Posted by ブクログ 2024年04月19日
友人の勧めで初めて今村夏子さんの作品読みました。はじめの『とんこつQ&A』を読み進めるたびにじめじめと感じる違和感と気持ち悪さ、真面目で優しくて大らかな人たちのはずなのに狂っている。この狭い世界ではこれが幸せの形なのか。今村夏子さんの世界がクセになる理由がわかったような気がしました。
個人的...続きを読むに刺さった『良夫婦』
誰かのことを本当に心配して自分のできることならなんでもやってあげたい、でも予想外の大きな出来事には対応できず逃げて全て他人(夫)任せ。(自分は本当にだめな人間だ)と落ち込みながらも、時間が経てば忘れて同じことを繰り返してしまう。この夫婦は2人の世界から見たら良夫婦なんだろうけど、ターゲットにされた人たちの人生はどうなってしまうんだろう。きっとあの夫婦は時間と共に思い返すことをしなくなる気がしました。
Posted by ブクログ 2024年04月12日
終始不穏な感じが続き、ソワソワしながら読んだ。『むらさきのスカートの女』といい、今村夏子さんは不気味だけれどクセになる物語を描くのが本当に上手。
収録されている4作品中、私は特に『冷たい大根の煮物』が好き。相手にいい人だと思わせ、油断させ、その隙に悪事を働く。世の中で1番怖いのは人間かもなと思わせ...続きを読むてくれた一冊。
Posted by ブクログ 2024年04月08日
今村夏子節が今回も良かった。
とんこつQ&Aの親子が、母親の分身を探す為にバイト応募者を品定めしてたのが分かった時点でドキッとした、、、
そして、最初は親子がバイトたちをコントロールしてたはずなのに、いつからか今川さんが親子共々コントロールするようになるのがコワイ。
嘘の道は先入観の怖さ...続きを読むと嘘をついた報い。
良夫婦は妻の失敗を旦那が隠す。この旦那と一緒にいたら妻も変わることはないだろうなと。
冷たい大根の煮物はやっぱりねって思った終わり方。
主人公が被害者であることに変わりはないけど、役に立っていた部分もあるからか可哀想な素振りが見られなかった印象。
Posted by ブクログ 2024年03月19日
『むらさきのスカートの女』以来の今村夏子作品
٩꒰。•◡•。꒱۶’
短編集のどの話も「ん?ここで終わるの?」っていう所で終わる
この先の解釈はご自由に♡って感じで
この作品に出て来る人って、初めは変な人!だと思うけれど、よく考えるとその辺に居てもおかしくない人達だったり、また初めは違和感なかった人...続きを読むが途中からあらぬ方向に言動がエスカレートしたりする
この方の作品は、そういうあるかもしれない日常生活に敢えて着目して題材にしているから、妙だと感じてもついつい惹き込まれてしまう
とんこつQ&A
コミニュケーションが苦手な今川さんが、中華料理屋「とんこつ」でアルバイトを始める
初めは彼女が気になったが、そのうち店の者達の言動がエスカレートしていき、店の者と従業員が妙な関係になっていく
嘘の道
天邪鬼の与田正は、いじめられっ子
彼を指して父親が何気なく言った言葉「そのうち消える」の意味が、身近に降りかかる
こういう事ってあり得る話かと
良夫婦
偽善者ぶる行動がエスカレート
自己満の責任の取れない行動をする妻
優しさを履き違えている旦那
二人だけの世界なら『良夫婦』なのかもね
冷たい大根の煮物
若さゆえなのか性格なのかはわからないけれど、利用されているのに気づかない
だからなのか、温かい空気が漂っている
どれも「人の思わぬ素顔」(๑ᵕ⌓ᵕ̤)!に焦点を当てた作品でした
Posted by ブクログ 2024年02月05日
もう…今村さんワールド全開。
みんな「普通」なんだけどやっぱり「普通じゃない」です。
その感覚が可笑しいとも怖いとも捉えられます。
それぞれの人物の心情に、そうだよね〜わかる気がするな〜と
思った瞬間、「普通」ではなくなります。
そしてその瞬間があまりにも自然すぎて。
タ...続きを読むイトルが気になる方はぜひ。
Posted by ブクログ 2024年01月10日
待ってました、新作。
短編集だけど、全然物足りなくないのすごい。
短編集なのに、ちゃんと今村夏子。
とんこつQ&A
というタイトルとか装丁から
勝手にほんわかを期待してた
わてしでしたが
ほんわかどころか
ほわこわでしたわ!
全体を通して悪人はいない。
世界の大多数がそうなように
いい人、時...続きを読む々嘘つく人
普通の人、時々壊れてる人
私もそれ、時々ずるい人。
そういう日常生活のちょっとした
うっすらとした
罪悪感とかをえぐってくる…
Posted by ブクログ 2024年01月10日
どの話もわかるようで、わからない、そしてじわじわとした余韻が、ある。
面白いか、面白くないかで言えば面白いのだけれど、概念的というか、後々の記憶には、あまりの残らなそうな印象。
とか言いつつ残りそうなきもする(どっちだろう)
Posted by ブクログ 2024年01月04日
オーディブルで聴いた。
面白かったけど、短編なので、もう終わり?という終わり方で、もっと続きが知りたいお話が多かった。
「とんこつQ&A」はくすっと笑ってしまった。
Posted by ブクログ 2023年12月29日
はじめて今村夏子さんの話を読んだ。他のも読もう、と思わされる一冊でした。
短くてスルスル読める。ものすごい悪人も出てこない。読後感も軽い。でも主人公たちの選択に、些細な言動に違和感があってザワザワと嫌な予感がする。えっ、いいの…?となる。
でも本人たちは良いらしいから、多分こんなに空気が軽やか。
...続きを読む
「とんこつQ&A」
不器用でいらっしゃいませも言えない今川さんが、中華料理店の親子のところでバイトをはじめる。読めば大丈夫、と気付いた今川さんはQ&Aの想定問答集を作る。そして大将と坊ちゃんのおかげで、ついにメモ無しで接客ができて笑ってしまう。…ここまでは朝ドラのようで、すごく穏やかだった。でも新しいバイトの人が入ってからどんどんおかしなことになっていく。
みんな気持ち悪いんですよね。坊ちゃんはまぁ…うーん…小学生だからセーフ?大将もまぁ…セーフ。大阪弁で「読む」ことしかできない丘崎さんもセーフ。あれ?セーフ?いや大将はアウト。関西弁を強制するな。大人だろ。でも今川さんはおかみさんを作り上げ、Q&Aを作り上げ、とっても幸せそう。どこからか夢だったのかな。採用されて一週間後ぐらいのところでクビになって全部夢だったのかも。
「嘘の道」
何もかもの犯人にされる与田正と、与田正と呼び捨てにする主人公たちの父母と、手のひらくるくるの同級生たち。
もしかしたら自分の中にもありえるかもしれない何か。
「良夫婦」
タムという少年の世話を焼く奥さんと、その良い夫の話。奥さんの思い込みとぐいぐいいくところに、嫌な予感が募っていく。
後半、タムがサクランボの木から落ちた後の夫の手際の良さ。妻を守るためで、確かに良い夫なんだけど、いや良い夫ですよ。何があっても妻の味方をする。二人はタムが落ちた時のヒヤッとしたことを忘れるし、仲良しの夫婦の会話を続ける。こわ…こわいな〜〜 悪人ではないけど怖い
「冷たい大根の煮物」
図々しいオバちゃんが主人公のアパートで料理を作り、金を借り、仕事を辞める。
絶対このオバちゃん関わらない方がいいのに、何故だか最後、主人公は自炊をはじめてる。前向きになってる。から…いいのか…な??
Posted by ブクログ 2023年10月28日
4編入っているけど、表題作が一番いい。コンビニ人間と、アルジャーノンも思い出す。でも最後はみんなそれなりに幸せそうなので読後感がいい。それならそれでよしか…みたいな。
・嘘の道
嘘はダメだよと、教訓話的に読むにはいいのかも。
・良夫婦
語り手に感情移入していると…という、今村さんによくあるパターン…...続きを読むわかってるけどはまってしまう。立っている地面がぐら〜っとなるような。これっていわゆる「信頼できない語り手」だよね…。
・冷たい大根の煮物
一応いい影響は残してるからなぁ…。でも牛乳味噌ぞうすいはどうよ…。
Posted by ブクログ 2024年03月20日
怖面白いよ今村さんの最新短編集!
ほんとは敦煌と言う名の大衆中華食堂に雇い拾われた喋り苦手で不器用すぎる女性の話「とんこつQ&A」
子ども時代に嘘つきとみんなから揶揄されていた男児を同調して噂していた姉弟の話「嘘の道」
見知らぬ子どもへの思い入れが強い女性と旦那の話「良夫婦」
職場で好ま...続きを読むしからざる噂のある同僚パートさんに半信半疑ながら付き合ううちに信じそうになる女性の話「冷たい大根の煮物」
の四つですが、いずれもいいお話やなぁ!と思えば実はすごくシリアスなブラックユーモアなお話のてんこ盛りなのでした笑
私的には四番目の「冷たい大根の煮物」がとても良かったです。
裏の怖さをぜひ味わってみてくださいね 推し です♪
Posted by ブクログ 2024年03月27日
4作品とも読み終えたあと「ふむ〜」となるものばかり。
人間とは複雑なもの。
こだわる部分がそれぞれ違う。
一番モヤモヤしたのは【良夫婦】。
お人好し以上のお人好し。
良い人かと思うが、いざ事が大きくなるとしゃがみこんで隠れてしまうような。
優しくしている自分に酔う妻。
あの旦那さんと一緒に居たら永遠...続きを読むに変わらないだろうなぁ。
Posted by ブクログ 2024年03月18日
とんこつ好きによるとんこつ好きへのQ&Aサブカル本かな?とお思いきや、とんこつ関係ないジワリと怖くなるお話4作。
日常の風景を切り取ったちょっとクスッとする何処にでもあるような話しの様でよくよくみると人々のダークな部分を炙り出していて怖い。笑ってるけど皆んな目が笑ってないようなそんな感じ。
Posted by ブクログ 2024年03月14日
『とんこつQ &A』
狭い狭い世界で真面目に進んでいく。
おかみさん役が追い詰められていることを思うと、笑ってしまった。狂っている。恐ろしい。なのに、笑ってしまう。表題のこの作品だけなら評価★★★★★
『嘘の道』
これは笑えない。
誰かを貶める発言は、目の前の自分の大事な人を傷つけているか...続きを読むもしれない。
正直であることで不利益を被っても、正直でなかったことで孤独になるより、ずっといいのかもしれない。
閻魔様に舌を抜かれるまえに、自分の心の中にいる大事な小さな人が傷つくのだった。
『良夫婦』
これも嘘の道くらいの後味の悪い話で、笑えなかった。
背負えないなら関わるな。
『冷たい大根の煮物』
手帳のメモが愛おしい。冷たい大根の煮物の味が口の中にひろがるような後味の話。
Posted by ブクログ 2024年03月11日
人の汚い部分を隠しながら、バレたらどうしようとビクビクしながらも、それでも人生は続いていく。そういう経験、誰しもあるのではないだろうか。信じてた人に裏切られる。そうはならないと思ってたものに気づいたら自分がなっていた。
人の心とはなんと愚かなものか、と思いつつも自分は違うとは言い切れない。
深い、...続きを読む世にも奇妙なお話の数々でした。
Posted by ブクログ 2024年02月03日
やっぱり今村夏子は面白い!
でも、むらさきのスカートの女や、星の子と比べると、ややインパクトにかける。
あれ?もはやコレは、今村夏子ワールドに、どっぷりハマっている証拠では?笑
そこらへんにいそうでいない
いや、いるんだろうけど出会わない?
ちょっと普通じゃない登場人物たち。
でも理解できないかと...続きを読む言ったら、そうでもなく、その辺が読み終わった後、気持ち悪くてクセになる。
Posted by ブクログ 2023年12月22日
この奇妙な世界観、本当にクセになる。ギリありえる不気味さ。
こういう変な人たちに関わってしまうことってあるよな~と。
「嘘の道」と「良夫婦」が特に好き。
Posted by ブクログ 2023年09月13日
かなり不器用であり性格的に少し異常な人々を描く短編集。4話収録。
* * * * *
うーん、やっぱり今村ワールド。ホラーでもファンタジーでもないのに、かなりシュールな世界でした。
1話目の、主人公を含む食堂の面々。
最初はわりとまともに思われた大将父子が特に異常で気持ち悪い...続きを読む。自分ならこんなビョーキな人たちが営む店には行かないなあ。なぜ常連さんがついているんだろう。
ということで理解不能な表題作。
2話目と3話目は、いかにもありそうな展開で進んできたのに、最後はゾッとするような異常な空気を醸して終わります。ああ怖い。
4話目が最もリアリティのある物語でした。
主人公の木野はよくいるタイプの人付き合いが苦手で不器用な女性ですし、親切を装って近づく中年女も話にはよく聞く寸借詐欺です。
光熱費を負わされ1万円を借り逃げされた主人公だったけれど、調理の要領やリズムを教わったことも含め、木野にとっては人生勉強になったと(無理やり)納得できないこともない。
ただ「大根の煮物」は例え冷めてなくても、この先も木野は食べることができないだろうなと思いました。
今村氏の最新作。覚悟して読んだはずでしたが、作品の強烈な力に押し切られてしまいました。私の負けです。