【感想・ネタバレ】点滅するものの革命のレビュー

あらすじ

第65回群像新人文学賞受賞作!多摩川の河川敷で、五歳の「わたし」の目が映す、ひと夏の奇跡。鮮烈な才能を記すデビュー作。
未解決事件の報奨金目当てに、多摩川の河川敷に通って拳銃を探す父ちゃんと、雀荘のママ鈴子さん、失恋を引きずる大学生レンアイ……。はぐれものたちが集まる岸辺で、記録され得ない時間が立ちあがる。

「なんの意味もない人間が、なんの意味もない場所に、なんの意味もなく集まって、なんの意味もない言葉を発する、という私たちが普段やっていることをそのまま描いておもしろいという稀有な作品」――町田康氏

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Posted by ブクログ

多摩川の河川敷で報奨金目当てにあるものを探す父ちゃん、5歳の娘で主人公のちえ、彼らの周りにいる人々がただ喋るだけの物語。
改行が少なく濃密な文章は、ちえの一人称ではあるものの明らかに第三者の視点で語られている疑似一人称だ。取り立てて何が起きるわけでもなく特に魅力的な人達でもない。話の内容もくだらないことばかりだ。なのになぜか惹かれる。
五感の描写が独特で、でも感覚的に理解できるのが気持ちよかった。純文学らしい作品だった。
第65回群像新人文学賞受賞作。

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2022年11月15日

Posted by ブクログ

わたし目線で描かれるいわゆる一人称の主人公で、
この主人公は、5歳の少女。5歳の目線で、物語は進んでいくのですが、語り口調や考えが、5歳とは思われないほど大人びたと言うか、どこか達観して
いるように思えます。周りの大人が逆に幼稚に思えるし、何も考えていないように思えました。
みんなが普遍的に思えることも、この5歳の少女にはどこか違った角度に見えると言うか、他作品で
申し訳ないが、海辺のカフカの田村カフカに似た
感性だなと感じました。

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2022年07月31日

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