感情タグBEST3
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元高校球児がコーチする草野球チームの話。
メンバーは老若男女取り混ぜた寄せ集め。
そのメンバー一人ひとりの挫折や野球への想いが描かれている。
勝つことがベストではなく、そこに至るまでの道のりが大切だと思わされる。
チームになっていくこととはこういうことなんだとあらためて感じた。
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挫折した主人公が立ち直って成長していくよくあるお話ですが、最初から光景を思い浮かべながらホンワカした気持ちで読み終えました。
WBCでいい試合を観戦させてもらったし、こんなチームで一緒に野球をしたくなりました。
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野球って不思議なスポーツだと思います。
メジャーリーグのような超一流のプレーは、
観る人を惹きつけるのは当然ですが、アマ
チュアの高校野球や、この本の主題である
ド素人の草野球もドラマになるのです。
しかも野村克也氏のような金言がなくても
人生論を語ることができてしまうという、
不思議な競技なのです。
肩の故障で挫折した元エリート高校球児が
草野球チームの代表として奮闘するうちに
囚われていた過去の栄光にも打ち克ち、成
長していく物語です。
「そういえば最近やっていないなあ、あの
スポーツ」「久々にまた始めてみようかな」
と思わずにはいられない一冊です。
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野球で挫折した主人公が、また野球と向き合って立ち上がる、似たような設定は読んだことがある物語。
それでも、読んでいて楽しかった。
主人公の大瀧鉄舟は、前半は本当に嫌な感じ…
それでも、野球クラブの代表となり、年齢も経験もバラバラな人たちと触れ合う中で、少しずつ変わっていく。
親友だった航太朗に厳しく指摘されたのがとても良かった。
クラブに入ってきた人達も、それぞれに味があって、引き込まれる。
鉄舟以外の人が、みんな大人で人間ができているようには感じるけど、鉄舟も成長していく姿が良かった。
読みやすくて、読後感も気持ち良い作品でした。
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めっちゃ爽やかなストーリーで読んでて気持ちよかった。
鉄舟の最初の言動にはヤキモキしてたけど、周りの人に助けられ、成長していく姿が嬉しくなってくる。
航太郎が説教するシーンは印象的で感動できたな。
あー野球やりたい。
上手い下手関係なしにこんな風に野球楽しめたら楽しいやろうなー。
またやりたいことが増えた。
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越谷オサム初読。
2004年にファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。既刊本には若者を主人公にしたライトノベル風なものが多くあるようで、本作とのギャップに戸惑う。「一作ごとに全く異なる設定」とWEB本の雑誌「作家の読書道」にも紹介されている。
インタビューを読むと、年代が近いこともあり、自分と読書体験が被っていて勝手に親近感。他の作品もぜひ読んでみたい。
文章が素直で明るく、所々に優しさや気遣いが感じられて、読みながら癒される。
往年の映画『メジャーリーグ』を彷彿とさせる、欠点だらけの草野球チームが舞台。弱小チームが頑張るスポーツものが大好きなこともあり、胸を熱くしながら読んだ。
「そうか、ここからか。ここからなんだな。」p367
鉄舟さんのつぶやきが、私の背中も押してくれる気がした。
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挫折した元高校球児の鉄舟が、母親の強いプッシュで、挫折した者よっといでと野球クラブを作りコーチとなってみんなと一緒に成長していく物語。一人一人と個性あふれるメンバーが集まっての練習風景の描写や過去のトラウマなど生き生きとしていて躍動感に満ちていた。
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大瀧鉄舟は元高校球児。埼玉では有名な選手で傲慢な言動で知られていた。埼玉県大会決勝で破れ、引きこもりになってしまった。それから9年、母親が広報誌に野球サークル参加者募集中と載せてしまいあせる。昔の仲間の阪野にコーチを頼んだ。やって来たメンバーには色々問題があって・・・
非常にありがちな話なのだけれど、野球のディテールと鉄舟が昔の自分がいかに他人を傷つけていたかを知る過程がすごく読ませる。
少年野球チームにいたり、社会人野球サークルにもいた身(最高なのは練習後のビール)としては点は甘くなってしまう。
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9年前、地元の野球強豪校であと3つアウトを取れば甲子園出場まで来たが、肩を壊してそれは敵わず、夢は潰えた。期待のエースはそれから気力を無くしてドロップアウトした。
物流倉庫のアルバイトをしている大瀧鉄舟は、市議会議員の母から軟式野球作のコーチを鉄舟に任せると言われ、市報に募集を掛けられてしまう。『野球で挫折した人大歓迎!』の文字に若干抵抗を感じた。そして集まったメンバー素人ばかり。以前バッテリーを組んでいた航太朗にも声をかけて手伝って貰い、戸惑いつつも何とか試合に出られるまで指導を始めるが…
以前の高校球児のプライドばかり先行する鉄舟の指導に喝を入れる航太朗の言葉がとても痛かったです。市営グラウンドで素人相手なんだから、仕方ないとは言え、知らず知らずに高慢的な態度の鉄舟と冷静な航太朗。そこから徐々に指導をきちんとし始め、試合が出来る迄に成長したのは爽快でした。
個性的なメンバーばかりでしたが、とても楽しそうで、今後もっとメンバー増えて行くと良いですね。
Posted by ブクログ
--------縁があって集まった「挫折した人」たちと「野球の楽しさ再発見」してもらわなければ。-----
--------「よっしゃ勝ちに行こう!」
絶妙な呼吸で応じた額田を皮切りに、手を叩いたり声を上げたり静かに頷いたりと、それぞれがそれぞれの方法で決意を示す。
その様子は、野に小さくしかし鮮やかに咲くたんぽぽの群がりを思わせた。--------
野球って、やっぱり面白い!
人が、頭を使って心を鍛えて、頭も体も汗をかいて成長していく姿をみられて良かったです。