【感想・ネタバレ】雨鱒の川のレビュー

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Posted by ブクログ

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 川上健一さんの「翼よいつまでも」(2004.5)、少年と少女の純愛を歌い上げました。そして「雨鱒の川」(1994.9)も東北の村での心平と小百合の恋心を成就させました。心平は魚捕りと絵を描くことが大好きな少年。小百合は大きな造り酒屋の一人娘で耳が聞こえない少女。川上から下った雄の雨鱒と海から上がってきた雨鱒の雌が一緒に海に行く姿。真剣で淡い二人の心が川上健一さんによってあますところなく描かれています。でも、秀二郎爺ちゃんと小百合を愛してやまない恋敵の英蔵なくしてこの物語はできなかったと思います。

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2022年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと知恵おくれだけど、絵がとてもうまい男の子と言葉のしゃべれない女の子の物語。様々な人に迷惑をかけたけど、一番大事なものを離さなかったことはえらい

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2013年02月12日

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ネタバレ

台詞が全て強めの方言で書かれているので、読解は地の文からも頭を働かせる必要があった。ただ、方言特有のあったかさも相まって、全体的に古き良き日本を感じられる。田舎の狭いコミュニティのあれこれも、ネガティブなものというよりは、伝統的なものとして、支え合いの精神が押し出されている。一方で、排他的な面も描かれているので、最終的には駆け落ちという選択は自然に感じた。諦めきれない恋心と、断ち切ることのない心の繋がりが、田舎の社会性、排他性と照らし合わされながら描かれていた。駆け落ちした二人が、どうか幸せであるようにと願わずにはいられない。幸せの形は、人それぞれだなあ。

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2019年08月28日

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