【感想・ネタバレ】明治風物誌のレビュー

あらすじ

西南戦争後の夜空に出現した西郷星、ペスト大流行と鼠供養の塚、團十郎人気と贋者たち、焼芋と明治文学、白秋「東京景物詩」にみる瓦斯燈の詩情、落書きのため借家を追われた青木繁、コックリさんと小波お伽噺。サーカス、野球、人力車、競馬、水族館、赤帽、バナナ、半熟玉子、軽気球、凌雲閣、新聞広告など、九十七の主題によって明治を語り、懐古した本書は、その静かな滋味あふれる語り口で、偉人文人たちの逸話を披露しつつ、事物の考証を通して市井生活のささやかな詩情にも光を当てる。
(※本書は2007/8/1に発売し、2022/05/17に電子化をいたしました)

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Posted by ブクログ

これを読むと、明治時代から始まった物事の多さに驚く。
豆腐屋のラッパだったり、瓶に入ったラムネだったり、なんと半熟玉子までが明治時代からだった。という事は江戸時代の人達はゆで卵といったら固ゆでだったのである。
そんな些細な日常から、凌雲閣や天長節といった時代を象徴するものまでを、ひとつひとつ短い文章であるが丁寧に書いてあって面白かった。

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2012年05月21日

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