【感想・ネタバレ】プラス1の行動習慣 先が読める人の「ひと手間」大全のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年02月13日

行動習慣の改善につながる一冊です。著者はインバスケット技法の研修講師として長い経験を持っているとのことです。インバスケット技法は、かなり前に聞いたことがあり、経営者・管理者の優先順位付けや意思決定力を養う研修技法という記憶があります。
本書が少し異色だと感じるのは、著者の考えを一方的に述べるものでは...続きを読むなく、研修の中で受講者が感じたこと、つまりこの意思決定をするためには、普段からこういうことをしたらいいのではないか、といった気付きを紹介していることで、本当にちょっとしたことが多数掲載されています。
その行動はわずかなことでも、そこからどのような効果があるか解説していますので、試しやすく、そして効果ある行動を、自分の苦手な分野を選んで行動を習慣化できることにつながります。個人的に気になったのをメモしてみました。こういったことの蓄積が大きな効果を生むものだと信じています。

▼行動習慣「幅広く意見を聞く」
■「Other?」の問いかけをして「A or B」で終わらせない
■この行動からの学び
・私たちは、自分が無意識に作った選択肢から結論を出そうとする
・その選択肢が不十分だと判断ミスを起こす
・判断するときには「7つの箱」のどこに入れるかを考える
(判断の7つの箱:了承、拒否、保留、延期、条件付き承認、一任、無視)

▼行動習慣「やらないリスクを回避する」
■お客様に電話するか否か、迷ったときは電話してみる
■この行動からの学び
・迷うというのは、2つの側面がせめぎ合っている状態
・「嫌な状態になりたくない」を優先すると、状況を悪化させることがある
・チャレンジに失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れる

▼行動習慣「脱常識」
■普段の業務に対してマネタイズの意識を持ってみる
■この行動からの学び
・「この仕事で収益を得るには?」と考えて、進め方を効率化する
・「何を問題と考えるか」によって仕事の質は変わる
・収益を意識した行動は「当事者意識」につながる

▼行動習慣「未来のネタを探す」
■ニュースサイトでまったく興味のない話題の記事を5件閲覧する
■この行動からの学び
・私たちは「自分の興味のある情報」ばかりを仕入れてしまう
・未来は現在の延長線上にあり「未来の卵」は私たちの周りにある
・「未来の卵」を見つけるためには、視野を広くして情報を集める

▼行動習慣「見えていなかったものを見る」
■週に一度、書店に行ってベストセラーを調べる
■この行動からの学び
・ベストセラーは人々の「潜在的な悩み」を掘り起こしている
・本当に解決しなければならない問題は見えていないところにある
・周りの人がどんな悩みを持っているかを把握しておく

▼行動習慣「概算思考」
■6割程度の情報収集をしたら、確信がもてなくても、始めてみる
■この行動からの学び
・「良い判断」をするには、「良い情報」が必要
・しかし情報を求めようとし過ぎると、判断ができなくなってしまう
・「概算思考」によって、タイミングを逃さないように意思決定する

▼行動習慣「失敗・反省」
■退勤前の10分間で、振り返りを行う
■この行動からの学び
・「判断のプロセス」を自己反省する習慣をつける
・あまり深く自省すると自信喪失や自己嫌悪につながってしまう
・「反省」は、記憶がはっきりしているうちに行う

▼行動習慣「当事者意識」
■人を巻き込む場合には、その中で「自分が何をするのか」まで考える
■この行動からの学び
・リーダーは「計画組織力」と「当事者意識」のバランスを取る
・部下に投げっぱなしではいけないし、当事者意識が出すぎても失敗する
・「自分の役割は何か」をしっかりと意識する

▼行動習慣「計画・優先順位」
■ToDoベースでの仕事管理を改め、「面」として捉えてスケジューリングする
■この行動からの学び
・ToDoリストは「やるべきこと」を羅列しているに過ぎない
・地図を見ながら旅行計画をたてるように、順番と関連性を考える
・関連性がある場合には「どちらを先に?」の判断が必要になる

▼行動習慣「計画・優先順位」
■会議において、最初に時間配分を考えて進める
■この行動からの学び
・計画の立て方には「積み上げ式」と「逆算式」の2つがある
・結果を出す人は「逆算式」で、終わりを起点に予定を組む
・会議の時間配分を決めることで、発表も討議も精度が上がる

▼行動習慣「伝える」
■1日1回は会話を「イエス」「ノー」のみで答えてみる
■この行動からの学び
・意思決定力は、判断したことを伝える能力とセットで発揮される
・「相手に配慮しすぎ」「自信がない」「あいまいな言葉」に注意する
・「あいまいな言葉」を使わずに、判断したことを明確に伝える

▼行動習慣「伝える」
■三角ロジックを用いて論理的に話すように心がける
■この行動からの学び
・論理的思考は、人に何かを伝える際にも欠かせない
・「主張」だけでなく「根拠」「データ」をセットで伝える
・言い訳をするときにも三角ロジックは役に立つ

<目次>
第1章 「予測できるリスク」を取り除く
観察・問題発見/先にリスクを潰しておく/幅広く意見を聞く/「やらないリスク」の回避する
第2章 「すでに起こっている未来」を探す
脱常識/未来について考える/未来のネタを探す/見えていなかったものを見る
第3章 「予想・判断・実行・検証」を繰り返す
人の行動を読む/概算思考/失敗・反省/実行・やり直し/当事者意識
第4章 行動に余裕を持たせる
全体感/計画・優先順位/余裕
第5章 ロジックと信頼で効率を上げる
伝える/信頼関係/ツールを使いこなす

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