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Posted by ブクログ
軸となる明確な結論が出るわけではないが、内言について、精神病に閉じないフラットな視点から様々な論点を提示している。
個人的な体験としては、内言→幻聴は統合失調症と直結して捉えられることが多かった記憶があるので、その認識を改める良い機会だった。雑に統合失調症にまとめられて生活苦しい方が日本には多そうだなと思った。
自分の思考についても考えさせられた。対話はあまりピンとこず、自身とは異なる別人格が話しかけてきたこともないが、黙読したり思考が流れているこの状況はなんなんだろう、と客観的に認知してみると面白い。
Posted by ブクログ
自分は内言や独り言が多いので考えさせられる本だった。自分Aと自分Bで会話しているような感覚があったりする。他の人にもある感覚なんだとわかってよかった。冷静になって物事に対処したいときほど独り言が出てくるのにも納得いった。まだまだわからないことが多い分野なので研究が進んでほしい。
Posted by ブクログ
自分の頭の中で行われる思考の「声」について書かれた本。自分にはあまりそういう認識がなかったので、多くの人が思考で自分と「対話」しているというのには驚いた(これは終盤で、ある特徴を持つ人たちは対話的内話が乏しいらしいとネタばらし的な回答が得られるのだが…)。自分の思考に伴う「内話」、統合失調症の象徴のようになっている「聴声」の研究の話が続くが、わかっていないことがまだ多すぎてちょっととっ散らかった印象かも。統合失調症の聴声が内声の認識の失敗であるという説は別の本でも読んだが、トラウマ説というのが別にあって競合しているというのは初めて知った。もっと研究が進めば面白そうな分野であることは確かだし、また読みたいテーマ。